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高麗人参を産地で選ぶ

高麗人参を使った商品にはさまざまな種類があり、どれを選んだら良いのか迷ってしまう人もいるでしょう。選択基準のひとつに、高麗人参の産地があります。
高麗人参は産地によって有効成分の含有量が異なり、安全性も国によって差があります。高麗人参は口に入れるものであり、なるべく高品質で安全性の高い産地を選びたいものです。
産地による高麗人参の品質の違いや、高品質な高麗人参で有名な各国の産地について解説します。

産地による高麗人参の違い

高麗人参は、産地によって品質や安全性、価格に大きな違いがあります。

有効成分の数と量

・高麗人参の高い効果をもたらすジンセノサイド
高麗人参の特徴的な成分に、ジンセノサイドがあります。植物には苦味成分であるサポニンが含まれており、高麗人参特有のサポニンがジンセノサイドと呼ばれます。ジンセノサイドには多くの生理作用があり、高麗人参の健康効果や美容効果の中心となる成分です。
高麗人参は、産地によって含まれているジンセノサイドの種類と量に差があります。

・有名な産地の高麗人参はジンセノサイドが多い
高麗人参の含有成分を調べたところ、中国産の高麗人参に含まれていたジンセノサイドが14種類だったのに対して、韓国産の高麗人参は38種類だったという調査報告があります。
ジンセノサイドにはそれぞれ特徴的な生理作用があり、多くの種類がバランスを取りながら体内で作用します。このため、含まれているジンセノサイドの種類が多いほど効果的です。
古くから栽培が行われてきた有名な産地の高麗人参は、ジンセノサイドの種類や含有量が多く高品質です。

・気候や土壌が成分の違いを生む
こうした成分の差は、土壌や気候条件の違いによって生まれます。
高麗人参の生育には、菌根菌と呼ばれる土壌の細菌が深く関係しています。菌根菌は高麗人参と共生し、土壌のリン酸や窒素を吸収して宿主である高麗人参に供給します。
有名な産地の土壌には高麗人参の生育に適した菌根菌が多く存在しており、有効成分の蓄積に役立っていると考えられています。

また、高麗人参は生育条件が厳しいことで知られ、寒冷で降水量が少ない土地を好みます。古くから高麗人参が栽培されてきた産地はこうした気候条件を満たしており、質の良い高麗人参の生育に適しています。

安全性

高麗人参は口に入れるものであり、安全性の確保はとても重要です。産地が不明な高麗人参は安全管理の基準も不明確であり、身体に害のある成分が含まれている恐れもあります。
国産の高麗人参や、外国産であっても日本企業が現地の生産を管理している場合は、高い安全性が期待できます。また、古くからの有名な産地では、産地のブランド維持のために厳しい管理基準が設けられています。

価格

有名な産地の高麗人参はブランド化されており、価格が高めです。中国産は韓国産などに比べると安価で、手軽に購入することができます。価格面を考慮して、あえて有名な産地のものを選ばないという選択肢もあります。
ただし、あまりに安すぎるものは粗悪品や偽物の可能性もあり、避けるのが無難です。

有名な高麗人参の産地

高麗人参を多く生産している国々の有名な産地をご紹介します。こうした産地の高麗人参には有効成分が多く含まれており、高い健康効果や美容効果が期待できます。

韓国

韓国は、高麗人参の本場として知られています。韓国の主な産地としては、慶尚北道栄州市「豊基(プンギ)」、京畿道「坡州市(パジュし)」、忠清南道「錦山郡(クムサンぐん)」、仁川広域市「江華郡(カンファぐん)」などが挙げられます。
豊基・錦山郡などは山が多く寒暖差が激しいため、高麗人参の栽培に適しています。これらの地域では高麗人参専門の市場が設けられているほか、秋には高麗人参の収穫を祝うお祭りが開催されています。
特に豊基(ブンギ)産の高麗人参は、最高級のブランド人参として知られています。品質の高い高麗人参を購入したい場合は、これらの産地のものを選ぶのもひとつの手です。

中国

韓国と同じく、中国においても高麗人参の生産が盛んです。韓国と中国で世界の高麗人参生産量の7割以上を占めます。
中国の産地としては、白頭山付近の地域が有名です。白頭山は長白山とも呼ばれ、北朝鮮との国境付近にある火山です。付近の土壌は火山灰質で水はけがよく、気候も高麗人参の生育に適しています。
この産地で生産された高麗人参は「長白山人参」と呼ばれ、野生に近い高品質な高麗人参として人気を集めています。

北朝鮮

北朝鮮でも高麗人参の生産が盛んに行われており、主要な貿易品のひとつです。
韓国との国境付近にある「開城市(ケソンし)」が、北朝鮮の代表的な産地です。開城市は10世紀に建国された高麗の王都で、古くから高麗人参の生産と交易の中心地でした。
開城市の気候や土壌は高麗人参の生育に適しており、開城産の高麗人参は最高級品として珍重されています。

日本

高麗人参の生産は日本でも行われています。日本の産地としては、長野県東信地方、福島県会津地方、島根県松江市大根島が有名です。長野県や福島県は、寒暖差のある山地の気候が高麗人参の生育に適しています。また、大根島の土壌はミネラル分を多く含んだ火山灰質であり、質の良い高麗人参の生産に役立ちます。
こうした国産の高麗人参は品質だけでなく、安全性の高さも魅力です。外国産に比べて流通量は少ないですが、国産品も選択肢のひとつです。

まとめ

産地は、高麗人参を選ぶ重要な基準のひとつです。高麗人参は、産地によって有効成分の種類や含有量が異なります。また、安全性や価格も産地によって大きな差があります。古くから生産が行われている有名な産地の高麗人参は、有効成分が豊富で効果が高いとされています。
産地を基準のひとつとして質の良い高麗人参を選び、健康や美容に役立ててみることをおすすめします。

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