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高麗人参と黒にんにくの組み合わせ

高麗人参は古くから滋養強壮効果の高い薬草として珍重され、現在も漢方薬や健康食品の材料などに広く利用されています。また、黒にんにくは近年健康食品として人気を集めており、黒にんにくを使ったサプリメントが数多く販売されています。これらはそれぞれが高い健康効果をもっていますが、両者を一緒に配合したサプリメントも販売されており、その組み合わせが注目されています。

黒にんにくと高麗人参

黒にんにくと高麗人参にはともに高い健康効果があり、サプリメントなどの材料として注目されています。まずは、これらがどういった健康食品なのか解説します。

黒にんにくとは

黒にんにくとは、にんにくを高温・多湿の状態で1ヶ月程度熟成させたものです。にんにくは古くから滋養強壮に効果的な食品として利用されてきましたが、熟成させることでその効果がより一層高まります。

黒にんにくが黒いわけ

にんにくはもともと白いものですが、高温・多湿の状態で1ヶ月程度熟成させることで黒くなります。これは、にんにくに含まれる糖とアミノ酸が加熱処理によって反応を起こし、メラノイジンと呼ばれる褐色物質を生み出すためです。こうした反応はメイラード反応や褐変反応と呼ばれます。
この反応は、にんにくに含まれている成分によって起こります。添加物などが加えられて黒くなっているわけではなく、焦げて炭になっているわけでもありません。

大学の研究によって注目を集める

黒にんにくの発祥地は三重県といわれており、以前は三重県以外ではあまりつくられていませんでした。黒にんにくが注目を集めるようになったのは、2006年に弘前大学医学部による研究が発表された後のことです。

この研究では、がんを人工的に発症させたマウスに対して、黒にんにくのエキス3mgを2日おきに3度投与しました。その結果、約半数のマウスのがん細胞が消滅し、残りのマウスがん細胞も4割近くまで減少しました。これに対して、黒にんにくのエキスを投与しなかったマウスは、がん細胞が2倍近くに増加していました。
また、生のにんにくで同様の実験を行ったところ、がん細胞が消滅したマウスはおらず、黒にんにくの特徴的な作用であることが確認されています。

この研究は新聞などにも掲載され、黒にんにくが健康食品として一躍有名になりました。
これ以降、三重県以外でも黒にんにくの生産が盛んに行われるようになり、黒にんにくを使ったサプリメントが現在多数販売されています。日本では、国産にんにくの生産量の約70%を占める青森県において、黒にんにくの生産が特に盛んです。
黒にんにくの生産は海外でも行われており、特に中国での生産が盛んです。中国産の黒にんにくは、日本にも輸入されています。

黒にんにくは有効成分が豊富

生のにんにくにも多くの有効成分が含まれており、疲労回復効果や免疫力を高める効果が知られています。黒にんにくは生のにんにくを熟成させたものであり、熟成の過程で有効成分の量が増えることが、成分分析によって確認されています。

例えば、がんの予防効果や高血圧を改善する効果で注目されている有効成分のS-アリルシステインは、生のにんにくに比べて数倍から数十倍の量が黒にんにくに含まれています。
また、抗酸化作用をもつことで知られるポリフェノールも、黒にんにくには生にんにくの数倍の量が含まれています。

黒にんにくは臭いや身体への刺激が少ない

にんにくに含まれるアリインという成分が酵素によって分解されると、アリシンと呼ばれる物質が発生します。このアリシンが、にんにく特有の強烈な臭いの原因です。
アリシンには強い抗菌・殺菌作用があり、疲労回復などにも効果的です。しかし、刺激が強く、食べ過ぎると腸内環境の悪化や腹痛の原因になります。

アリインからアリシンをつくりだす酵素は熱に弱く、黒にんにくの製造過程で働きが抑制されます。このため、黒にんにくには臭いがあまりなく、身体への刺激も少ないため、腹痛などの心配がありません。

高麗人参とは

高麗人参はウコギ科の多年草で、根の部分が古くから薬草として利用されてきました。「オタネニンジン(御種人参)」や「朝鮮人参」という別名もあります。
原産地は朝鮮半島や中国東北部にかけての地域で、これらの地域やロシア沿海州にかけての比較的寒冷な地域に自生しています。

約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参についての記載があり、内臓機能を高める効果や精神を安定させる効果のある最高ランクの薬とされています。高麗人参は、中国や朝鮮半島を中心として古くから貴重な薬草として珍重され、日本でも江戸時代に大流行しました。

高麗人参は発芽や栽培が難しく、栽培が可能になったのは18世紀初頭のことです。現在の高麗人参の栽培は主に韓国と中国で行われ、この2国で世界の生産量の7割以上を占めています。
日本でも江戸時代に栽培が可能になり、現在でも長野県・福島県・島根県などで栽培が行われています。

明治時代以降の医学の西洋化によって、日本における高麗人参の需要は大きく低下しました。近年、健康志向の高まりや東洋医学が見直されたことによって、日本での高麗人参の人気が再び高まっています。

黒にんにくと高麗人参の成分

サプリメントの材料として盛んに利用されていることからも分かる通り、黒にんにくや高麗人参には身体の健康に役立つ成分が豊富に含まれています。

黒にんにくの成分

・S-アリルシステイン
黒にんにくの有効成分としては、S-アリルシステインが有名です。S-アリルシステインは、にんにく特有の成分で、熟成して黒にんにくにすることでその含有量が大幅に増加します。
S-アリルシステインには、がんを抑制する抗腫瘍作用や、脳の働きを活性化する作用、抗酸化作用、血液中のコレステロールを低下させる作用などの数多くの健康効果があることが、研究によって確認されています。

・アミノ酸
黒にんにくには18種類のアミノ酸も含まれています。アミノ酸は身体を構成するタンパク質のもとになる成分です。
黒にんにくに含まれるアミノ酸には、肝臓の機能を高める作用や、神経の働きを助ける作用、免疫力を高める作用などがあり、身体の健康増進に役立ちます。
また、アミノ酸には肌に弾力や潤いを与える作用もあり、美容にも効果的な成分です。

・ミネラル
黒にんにくには、カリウム・マグネシウム・カルシウム・鉄・亜鉛といったミネラルも含まれています。これらは酵素や神経の働きにとって重要で、身体の正常な機能や健康維持に欠かせない成分です。

・ポリフェノール
さらに、黒にんにくにはポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは赤ワインなどに含まれていることで知られ、強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、増えすぎると身体に悪影響を及ぼす活性酸素を中和する作用です。ポリフェノールを豊富に含む黒にんにくは、活性酸素の悪影響から身体を守ります。

こうした豊富な栄養素を含む黒にんにくは、身体の健康や美容にとても効果的な健康食品です。

高麗人参の成分

・ジンセノサイド
高麗人参の高い効果の中心となる成分が、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドです。
ジンセノサイドは植物に含まれるサポニンの一種で、強い抗酸化作用や、血液中の悪玉コレステロールを減少させる作用、血行を促進する作用などがあります。
また、ジンセノサイドには多くの種類があり、それらが複合的に働くことで、ストレスを軽減する効果や、自律神経のバランスを調整する効果、免疫力を高める効果などの数多くの健康効果を発揮します。
・アミノ酸
高麗人参にはジンセノサイド以外にも豊富な栄養素が含まれており、アルギニンを中心としたアミノ酸も豊富です。アルギニンは精力剤にも配合されている成分で、男性機能を向上させる効果や血行促進効果などがあります。

・ビタミン、ミネラル
さらに、高麗人参にはビタミンB群やビタミンCといったビタミン類や、鉄・亜鉛・銅・カリウム・カルシウム・マグネシウムといったミネラルも豊富に含まれています。

これらの豊富な成分が複合的に作用することで、高麗人参の高い健康効果や美容効果が発揮されます。

黒にんにくと高麗人参の効果

黒にんにくと高麗人参は身体に役立つ豊富な栄養素を含んでおり、ともに高い滋養強壮効果や美容効果があります。

黒にんにくの効果

・生活習慣病の予防
にんにくの効果としては、疲労回復効果や、血液中のコレステロールを減らす効果、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防する効果、血行促進効果、肝臓の機能を高める効果などが研究で確認されています。
黒にんにくは熟成の過程で有効成分が増えているため、こうしたにんにくの健康効果がさらに高まっています。

・抗腫瘍作用
また、黒にんにくの特徴的な成分であるS-アリルシステインには、がんを抑制する抗腫瘍作用や、脳の働きを活性化する作用、免疫力を高める作用、抗酸化作用などがあることが、研究で確認されています。
なお、がんに対するS-アリルシステインの効果は動物実験によって確認されたものであり、人間に対する効果は未だ研究段階です。がんの予防などに黒にんにくを利用したい場合は、必ず医師の指導のもとで行ってください。

・抗酸化作用
さらに、黒にんにくにはポリフェノールが豊富に含まれており、増えすぎた活性酸素を中和します。
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことです。活性酸素は身体に必要な物質ですが、増えすぎると健康な細胞まで酸化してしまい、身体に悪影響を及ぼします。
過剰な活性酸素は細胞を傷つけて肌の老化を促進することが知られています。このため、活性酸素を中和する黒にんにくには、高いアンチエイジング効果があります。

このほかにも、アレルギー反応を抑制する効果や、病原性大腸菌やブドウ球菌に対する殺菌効果が黒にんにくにあることが、細胞実験によって確認されています。

高麗人参の効果

高麗人参は、2000年以上前から薬草として広く利用されており、長年の経験や研究によって多くの健康効果や美容効果が確認されています。

・アダプトゲンとしての効果
高麗人参は、代表的なアダプトゲンとして知られています。アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に戻す作用のある薬草のことです。
高麗人参は有効成分ジンセノサイドの働きによってストレスを軽減し、内臓の機能や血圧を正常に保ちます。

・多くの健康効果
また、高麗人参は、血行促進・免疫力向上・睡眠の改善・内臓機能の向上・脳機能の活性化といった数多くの健康効果があることで知られ、自律神経失調症や生活習慣病などの病気の予防・改善効果もあります。

・更年期障害の改善、男性機能の向上
高麗人参は、更年期障害や骨粗しょう症、便秘、貧血といった女性を悩ませる症状の改善にもとても効果的です。それに加えて、古くから精力増強に役立つことで知られており、男性機能を向上させる効果や男性不妊を改善する効果があります。
高麗人参は性別を問わず、すべての人の健康に効果的な健康食品です。

・美容効果
さらに、高麗人参にはダイエット効果や美肌効果といった高い美容効果があります。こうした効果が注目され、高麗人参を使用した美容液やクリーム、石鹸、シャンプーといった美容用品が数多く販売されています。

黒にんにくと高麗人参の組み合わせ

黒にんにくと高麗人参には、ともに高い健康効果や美容効果があります。
アルギニンなどのアミノ酸や、鉄・亜鉛・カリウムなどの共通する成分も多いですが、黒にんにくのS-アリルシステインやポリフェノール、高麗人参のジンセノサイドなど、片方にしか含まれていない特徴的な成分もあります。このため、高麗人参と黒にんにくを同時に摂取することで、不足している効果を補うことができます。

また、高麗人参と黒にんにくには、ともに強い抗酸化作用があります。高麗人参はジンセノサイドが抗酸化作用の中心であり、黒にんにくの抗酸化作用はポリフェノールやS-アリルシステインによるものです。これらを同時に摂取することで、活性酸素を中和する抗酸化作用がより一層高まります。

こうした黒にんにくと高麗人参の相乗効果を狙って、両者を組み合わせたサプリメントが販売されています。こうしたサプリには高い精力増強効果があるため、特に男性に人気があります。しかし、黒にんにくと高麗人参にはアンチエイジング効果や美肌効果などもあるため、こうしたサプリは女性に対してもとても効果的です。

まとめ

高麗人参と黒にんにくを一緒に配合したサプリメントが販売されています。高麗人参は古くから珍重されてきた薬草で、黒にんにくは大学の研究によって近年注目され始めた健康食品です。両者には高い滋養強壮効果や美容効果があり、同時に摂取することで成分や効果を補うことができます。
健康で若々しい身体を手に入れて、いきいきとした毎日を送るために、高麗人参と黒にんにくを使ったサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。

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