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心臓の機能を助ける高麗人参

全身に血液を送り出す心臓は、身体の核となる重要な臓器です。心臓の機能は加齢とともに衰え、ストレスや生活習慣の乱れも心臓の機能を低下させます。日本人の死因で、がんに次いで2番目に多いのが心臓疾患です。
高麗人参は、心臓の機能をサポートする強心作用がある薬草として古くから利用されてきました。高麗人参には心臓の健康増進や心臓機能の向上に役立つ数多くの効果があり、心臓疾患の予防に役立ちます。心臓の機能をサポートする高麗人参の効果について解説します。

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古くから心臓に効果的とされた高麗人参

高麗人参は、古くから心臓を強くする強心作用がある薬草として珍重されてきました。
約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参に「五臓を補う」効果があると記載されています。五臓とは、心臓・肺・肝臓・腎臓・脾臓(ひぞう)のことです。
また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」においても、高麗人参に「益血復脈(えきけつふくみゃく)」の効果があるとされています。益血復脈とは、造血を促して心臓の負担を軽減し、心臓の衰弱を改善して脈の力を回復させる効果のことです。
心臓の機能を補助する高麗人参の効果は古くから認知され、広く利用されてきました。

心臓に対する効果が実験でも確認されている

高麗人参の心臓に対する効果を示す実験報告があります。
健康な成人男性10名に高麗人参250mgなどを含むカプセルを摂取させた後、心臓の状態を調べたところ、摂取した60分後の心電図において、心機能障害の発症リスクの減少傾向が認められたとする研究報告があります。
また、急性心筋梗塞患者50名を対象として高麗人参を1日3,000mg、8ヶ月間摂取させたところ、心臓の冠動脈の血流や血管の新生細胞の増加がみられ、心筋梗塞の予防効果が確認されたとする実験報告があります。
さらに、ネズミの心臓を摘出して収縮時間を計測したところ、高麗人参を投与したネズミの心臓は収縮が長く持続したとの実験報告があります。

こうした実験からも、心臓を健康にして心臓疾患を防ぐ高麗人参の効果が確認されています。

心臓の機能を助ける高麗人参の効果

高麗人参には、心臓機能の向上や心臓疾患の予防に役立つ多くの効果があります。

血行促進

高麗人参には血行を促進する高い効果があり、心臓の負担を軽減します。

・血行は心臓の機能にとても重要
心臓は、血液を全身に送り出す臓器です。血管が収縮して血行が悪化すると、血液を組織に送り届けるために強い力が必要になり、心臓に大きな負担がかかります。
また、心臓は心筋と呼ばれる筋肉で構成されており、心筋の活動にも大量の血液が必要です。血行が悪化して心筋に供給される血液が減少すると、心臓の機能が低下してますます血行が悪化します。

・高麗人参は血管を拡張して血行を促進する
高麗人参には血管を拡張する成分が豊富に含まれています。
アミノ酸のアルギニンは、体内で一酸化窒素を生成する材料になります。一酸化窒素は、血管周辺の筋肉を弛緩させて血管を拡張するシグナルとして機能する物質です。アルギニンは一酸化窒素の生成を促進して、血管を拡張します。
また、アミノ酸のグリシンにも、毛細血管を拡張する作用があります。
さらに、ミネラルのマグネシウムには動脈を弛緩させる作用があり、血流量を増やします。
高麗人参はこれらの成分を身体に補い、血流をスムーズにします。

・高麗人参は血液をサラサラにする
高麗人参には、血液中の脂質を減少させる成分も含まれています。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、脂質の代謝を促進する作用があります。
アミノ酸のアルギニンには、成長ホルモンの分泌量を増やす作用があります。成長ホルモンは脂質の代謝を促進して、血液中の脂質を減少させます。
ビタミンB群は「代謝ビタミン」と呼ばれ、脂質の代謝に不可欠な成分です。ビタミンB群は、脂質をエネルギーに変換するのを助けます。

高麗人参はこれらの成分を身体に補い、血液中の脂質を減らして血液をサラサラにします。血液中の脂質が減少することで、心臓疾患の原因となる動脈硬化も起こりにくくなります。

・高麗人参は血栓を防ぐ
代表的な心臓疾患である心筋梗塞は、心臓の冠動脈が動脈硬化で狭くなり、血栓ができて詰まることで発症します。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、タンパク質分解酵素のプラスミンの働きを活性化する作用があります。プラスミンには血栓を溶かす作用があり、血栓を防ぐとともに血液を固まりにくくします。
高麗人参はジンセノサイドの作用によって血栓を防ぎ、心筋梗塞などの心臓病のリスクを低下させます。

このように、高麗人参には血行を促進する高い効果があります。高麗人参は血行を促進して心臓の負担を軽減し、心臓を健康に保ちます。

動脈硬化の予防

狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患は、心臓の血管に動脈硬化が起こることで発症します。高麗人参には動脈硬化を抑制する高い効果があり、心臓疾患のリスクを低下させます。

・動脈硬化は心臓疾患の主要な原因
動脈硬化は、血液を送る動脈の壁が厚くなったり硬くなったりして柔軟性が失われ、血液を運ぶ機能が低下した状態をいいます。動脈硬化は、主に血管の内側にコレステロールが蓄積することで発生します。

代表的な心臓疾患として、狭心症や心筋梗塞が知られています。これらは心臓の筋肉に血液を送る冠動脈に動脈硬化が起こることで発症します。狭心症は、冠動脈の動脈硬化によって血流が悪化し、心筋が酸欠状態になる症状です。心筋梗塞は、動脈硬化を起こした冠動脈が血栓によって完全に塞がり、血液が流れなくなった状態です。心筋が壊死し、死に至る場合もあります。
心臓病の予防には、動脈硬化の進行を防ぐことが重要です。

・高麗人参は動脈硬化の原因となる生活習慣病に効果的
動脈硬化は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病や、喫煙、運動不足などが原因で起こります。
古くから万能薬として珍重されてきた高麗人参には、こうした生活習慣病を予防・改善する高い効果があります。高麗人参は、生活習慣病を防ぐことで動脈硬化の進行を抑制します。

・高麗人参は動脈硬化の原因物質を減少させる
動脈硬化を進行させる物質にホモシステインがあります。ホモシステインはアミノ酸の代謝によって生成され、ホモシステインの血中濃度が高いと、10代や20代の若年であっても動脈硬化が進行することが知られています。

高麗人参にはビタミンB6・ビタミンB12・葉酸が含まれています。これらのビタミンにはホモシステインの代謝を促進する作用があり、ホモシステインの血中濃度を低下させます。
これらを多く摂取している人は、心臓疾患による死亡リスクが低いとする研究報告もあります。
高麗人参は血液中のホモシステインを減少させて動脈硬化を防ぎ、心臓疾患のリスクを低下させます。

・動脈硬化の予防効果が研究で確認されている
動脈硬化を抑制する高麗人参の効果は、実験でも確認されています。
健康な成人17名に高麗人参などを摂取させた実験がカナダで行われ、高麗人参を1日3,000mg摂取したグループに動脈硬化の指標となる数値の改善がみられたことが報告されています。
また、血液中のコレステロール値が高い被験者67名に高麗人参を摂取させたところ、血液中のコレステロール値が改善し、動脈硬化の予防効果が確認されたとする臨床研究報告があります。

これら以外にも多くの実験が行われ、動脈硬化に対する高麗人参の高い効果が報告されています。高麗人参は心臓疾患を引き起こす動脈硬化を抑制して、心臓を健康に保ちます。

生活習慣病の予防・改善

糖尿病・高血圧・脂質異常症といった生活習慣病は、動脈硬化を進行させて心臓の機能を低下させ、心臓疾患のリスクを高めます。高麗人参はこれらの生活習慣病の予防・改善にとても効果的であり、生活習慣病による心機能の低下や心臓疾患を防ぎます。

・糖尿病
糖尿病は、血液中の糖分が一定の基準を超えた状態になる疾患です。血糖値が高い状態では、糖分がコレステロールを運搬しているタンパク質と反応して、血液中のコレステロールが血管に付着しやすくなります。糖尿病は、動脈硬化を進行させる主要な原因のひとつです。
心臓の筋肉に血液を送る冠動脈の動脈硬化が進行すると、狭心症や心筋梗塞が起こります。糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて心筋梗塞のリスクが5.8倍高まるという調査報告もあります。

高麗人参には、血糖値を抑制するインスリンの分泌を促進する効果や、インスリンの機能を高める効果があり、糖尿病の予防・改善に役立ちます。高麗人参は糖尿病を防いで動脈硬化の進行を抑制し、心臓を健康に保ちます。

>>さらに詳しい糖尿病に対する効果についてはこちら

・高血圧
高血圧は、心臓疾患のリスクを高める主要な要因のひとつです。
血圧が高い状態が続くと血管に大きな負担がかかり、心臓疾患の原因となる動脈硬化が進行します。
また、高血圧が長く続くと心臓に負担がかかり、心臓の一部が肥大します。肥大した心臓の筋肉はより多くの血液を必要とするため、心臓の周囲の血管の負担が増加します。また、肥大した心臓は酸欠状態になりやすく、狭心症などの心臓疾患のリスクが高まります。

高麗人参には自律神経のバランスを整えて血圧を正常値に修正する効果や、血行を促進して血圧を安定させる効果があり、高血圧の予防・改善にとても効果的です。高麗人参は高血圧を防いで心臓や血管を健康に保ち、心臓疾患のリスクを低下させます。

>>さらに詳しい高血圧に対する効果についてはこちら

・脂質異常症
脂質異常症は、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が基準値よりも多かったり、血液中の余分な脂質を肝臓に運ぶ善玉コレステロールが少なかったりする症状をいいます。

脂質異常症の状態では血液がドロドロになり、血行が悪化します。血行が悪化すると血液を送り出すのに強い力が必要になり、心臓に大きな負担がかかります。
また、血液中の脂質が増えると、血管の壁に脂質が付着しやすくなり、心臓疾患の原因になる動脈硬化が進行します。

高麗人参には、脂質の代謝を促進して血液中の脂質を減少させる成分が豊富に含まれています。高麗人参は脂質異常症の予防・改善に役立ち、心臓や血管を健康に保ちます。

>>さらに詳しい脂質異常症に対する効果についてはこちら

自律神経のバランスを整える

心臓の動きや血圧は、自律神経によって調整されています。自律神経が乱れると心臓が必要以上に働き続けてしまい、心臓への負担が増加します。
高麗人参には自律神経を整える高い効果があり、自律神経の乱れを防いで心臓の健康維持に役立ちます。

・自律神経は身体の機能を調整している神経
自律神経は、心臓をはじめとした内臓の機能や、ホルモンの分泌、呼吸、体温などの身体のあらゆる機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、休息時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら作用しています。自律神経のバランスが乱れると、動悸や血圧の異常、内臓の不調、精神不安、不眠などの心身の不調が起こります。

・自律神経の乱れは心臓に負担をかける
交感神経の働きは、心拍数を増加させるとともに、血管を収縮させて血圧を高めます。通常は交感神経が活発になると、過度な興奮を抑制するために副交感神経が活発化して、心拍数や血圧を低下させます。しかし、自律神経が乱れていると交感神経が活発な状態が長く続き、心臓にかかる負担が大きくなります。
こうした自律神経の乱れによって起こる心臓疾患に、心臓神経症があります。心臓神経症の症状には、動悸・胸の痛み・不整脈などがあります。

・高麗人参は自律神経のバランスを調整する
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには30以上の種類があり、それぞれが特徴的な作用をもっています。ジンセノサイドは神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分類されます。
ジオール系とトリオール系には全く逆の作用がありますが、これらは相殺されることなく体内で作用します。交感神経が過度に活発なときにはジオール系が強く作用して興奮を抑え、副交感神経が過度に優位なときにはトリオール系が強く作用して交感神経を刺激します。

こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参は自律神経のバランスを正常な状態に保ちます。高麗人参は自律神経の乱れによる心臓への負担を軽減し、心臓を健康に保ちます。

ストレス軽減

ストレスは心臓に大きな悪影響を及ぼし、心臓疾患のリスクを高めます。高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、ストレスによる心臓への負担を軽減します。

・ストレスは心臓病の原因になる
ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激します。このため、ストレスを感じると脈が速くなり、血管が収縮して血圧が上昇します。長期間の強いストレスは心臓に大きな負担をかけ、心臓神経症などの心臓疾患の原因になります。
また、ストレスを感じると、副腎皮質ホルモンのコルチゾールが大量に分泌されます。コルチゾールには、ストレスという緊急事態に対処するために血糖値や血圧を上昇させる作用があります。このため、長期間ストレス状態が続くと糖尿病や高血圧が発症しやすくなり、心臓疾患の原因となる動脈硬化が進行してしまいます。

・ストレスは血を固まりやすくする
強い危機感を感じると、血液が固まりやすくなることが研究で確認されています。
ケガをしたときには瞬時に出血を止める必要があります。このため、ケガをするかもしれない緊急事態には、事前に血液が固まる準備をするように身体が進化したと考えられています。
こうした血液の反応がストレスを感じたときにも起こるため、ストレスは血液をドロドロにします。ドロドロの血液は血圧を上昇させて心臓に負担をかけるとともに、動脈硬化の進行を早めます。

・高麗人参はストレスを軽減する薬草
高麗人参は、古くから精神を安定させる薬草として珍重されてきました。約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記されています。
また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」においても、高麗人参には「養心安神(ようしんあんしん)」の効果があるとされています。養心安神とは、神経の働きを助けてストレスを軽減する効果のことです。

・ストレスを軽減する効果が研究でも確認されている
高麗人参のストレス軽減効果は、現代の研究でも確認されています。
ストレスに対する抵抗力を高める効果が高麗人参にあるとする研究報告が、ロシアやブルガリアの研究機関によって行われています。
また、ストレス性の胃腸炎を予防・改善する効果や、ストレスによる運動能力の低下を抑制する効果が、複数の動物実験によって確認されています。

このように、高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があります。高麗人参は心臓に大きな負担をかけるストレスを軽減して、心臓の健康維持に役立ちます。

睡眠の改善

睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こし、心臓に負担をかけます。高麗人参には睡眠の質を高める効果があり、睡眠不足を防いで心臓を健康に保ちます。

・睡眠不足は心臓に負担をかける
睡眠時には自律神経の副交感神経が活発になり、活動時に刺激された交感神経の働きが抑制されます。睡眠不足の状態では交感神経が活発なままになり、自律神経のバランスが乱れます。その結果、血管が収縮して血圧が高まり、心拍数も上昇して心臓に大きな負担がかかります。

・睡眠不足は心臓疾患のリスクを増加させる
39万人以上を対象とした大規模な調査が台湾で行われ、睡眠時間が4時間未満のグループは、睡眠時間が6-8時間のグループに比べて、心筋梗塞などの心臓疾患による死亡リスクが36%高かったことが報告されています。
この研究以外にも、睡眠時間と心臓疾患の関係について世界中で多くの研究が行われており、睡眠時間が短いと心臓疾患のリスクが高まることが確認されています。
また、睡眠の質に関する研究も行われており、睡眠時間が短くても睡眠の質が高ければ、心臓疾患のリスクが低下することが報告されています。

・高麗人参には安眠効果のある成分が含まれている
高麗人参には、安眠効果があることで知られるグリシンとセリンが含まれています。これらのアミノ酸を就寝前に摂取させたところ、寝つきや睡眠の途中で起きる回数、睡眠の満足度などの睡眠の質が大幅に向上したとの複数の研究報告があります。
高麗人参は安眠効果のある成分を身体に補い、睡眠の質を高めます。

・高麗人参はストレスを軽減して睡眠の質を高める
ストレスを感じると、ストレスに対抗するために副腎皮質刺激ホルモンのコルチコトロピンが分泌されます。このホルモンには睡眠を阻害する作用があるため、ストレスは睡眠の質を低下させます。
高麗人参には高いストレス軽減効果があり、コルチコトロピンの分泌を抑制します。高麗人参は睡眠を阻害するホルモンの分泌を防いで、睡眠の質を高めます。

このように、高麗人参には睡眠を改善する効果があります。高麗人参は睡眠不足を防ぎ、心臓への負担を軽減して、心臓疾患のリスクを低下させます。

造血作用

高麗人参には、血液中の赤血球を増やす造血作用があります。赤血球が不足した貧血状態では、不足した酸素を補うために心臓が活発に働き、心臓に大きな負担がかかります。赤血球が増えると身体に酸素を効率的に供給できるようになり、心臓の負担が軽減されます。

・赤血球生成に役立つ成分が豊富
高麗人参には、赤血球の生成に不可欠な成分が豊富に含まれています。
鉄は、赤血球を構成するヘモグロビンの主要な材料です。鉄の不足は貧血の最も多い原因です。
亜鉛と銅は、赤血球の生成に関わる酵素の構成成分であり、赤血球の生成に欠かせません。亜鉛欠乏性貧血や銅欠乏性貧血といった貧血のタイプもあります。
ビタミンB12と葉酸は「造血のビタミン」と呼ばれ、不足すると悪性貧血の原因になります。また、ビタミンB6にも赤血球の生成を促進する作用があります。
高麗人参はこれらの成分を身体に補い、赤血球の生成を促進します。

・高麗人参の造血作用は研究でも確認されている
赤血球は、骨髄の造血幹細胞が分化することで生成されます。高麗人参がこの幹細胞のDNAとタンパク質の合成を促進し、細胞の分裂率を約2倍に高めたとする千葉大学医学部の研究報告があります。
また、大阪大学の研究においても、赤血球の数やヘモグロビンの量を増加させる高麗人参の効果が確認されています。

このように、高麗人参には強い造血作用があります。高麗人参は赤血球を増やして酸素の供給を助け、心臓の負担を軽減します。

新陳代謝の促進

身体のほかの細胞や器官と同じく、心臓の細胞も日々新陳代謝をしています。心臓の細胞は、22日程度の周期で新しい細胞に生まれ変わります。

高麗人参にはアルギニンが豊富に含まれており、アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。成長ホルモンは細胞の新陳代謝を活発にします。
また、高麗人参には、タンパク質の合成に不可欠なビタミンB群や、細胞分裂に関わる200以上の酵素の構成成分である亜鉛が含まれています。
高麗人参はこれらの成分を身体に補って新陳代謝を活発にし、心臓の細胞を若く健康な状態に保ちます。

ダイエット効果

肥満は心臓に負担をかけ、心臓疾患のリスクを高めます。高麗人参には身体の脂肪を減らすダイエット効果があり、肥満による心臓の健康悪化を防ぎます。

・肥満は心臓疾患のリスクを高める
肥満している人は、肥満していない人に比べて多くの血液を必要とするため、その分心臓への負担が増加します。また、肥満は糖尿病・高血圧・脂質異常症といった生活習慣病を悪化させ、動脈硬化を進行させます。このため、肥満は心臓疾患の発症リスクを高めます。
体格指数(BMI)が30を超える肥満者は、心臓疾患のリスクが約3倍に高まるともいわれています。

・高麗人参は身体の代謝エネルギーを増やして脂肪を減らす
高麗人参には高い血行促進効果があり、内臓の働きを活発にして体温を上昇させます。体温は代謝エネルギーと密接に関係しており、厚生労働省の書簡によれば、体温が1℃上昇すると身体の代謝エネルギーが13%増加します。
また、高麗人参には成長ホルモンの分泌を促進するアルギニンが豊富に含まれており、筋肉の増加を促します。筋肉はエネルギーを多く消費するため、筋肉の増加は脂肪の燃焼を促進します。

高麗人参は、身体の代謝エネルギーを増やして脂肪の燃焼を促進し、心臓に負担をかける肥満の予防・改善に役立ちます。

抗酸化作用

動脈硬化を悪化させる物質に活性酸素があります。心臓の冠動脈の動脈硬化は狭心症や心筋梗塞を引き起こすため、活性酸素の増加は心臓疾患のリスクを高めます。
高麗人参の成分には活性酸素を中和する強い抗酸化作用があり、活性酸素による動脈硬化の進行を抑制します。

・過剰な活性酸素は身体に悪影響を及ぼす
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素は病原菌やウイルスの処理に利用される身体に不可欠な物質ですが、体内で過剰になると健康な細胞にも酸化ストレスを与えてしまい、身体に悪影響を及ぼします。

・活性酸素は心臓疾患のリスクを高める
活性酸素が血液中の脂質を酸化すると、粘度の高い過酸化脂質が発生します。過酸化脂質は血管の内側に付着しやすく、動脈硬化を進行させます。このため、活性酸素が体内で過剰になると、冠動脈の動脈硬化による狭心症や心筋梗塞のリスクが高まります。

人間の身体には、過剰な活性酸素を中和する機能が備わっていますが、その機能は年齢とともに衰えます。活性酸素の悪影響から心臓を守るには、活性酸素を中和する抗酸化作用をもつ成分の摂取が重要です。

・高麗人参は活性酸素を減少させる
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
高麗人参は、体内の過剰な活性酸素を中和することで動脈硬化を抑制し、心臓疾患のリスクを低下させます。

腎臓の機能を高める

腎臓の機能が低下すると、心臓にも悪影響が及びます。高麗人参は腎臓の健康増進に役立ち、腎機能の低下による心臓への悪影響を防ぎます。

・腎臓と心臓の健康は密接に関係している
腎臓は、血液のろ過や血圧の調整などの役割を担う重要な臓器です。
腎機能が低下すると、身体の水分量がうまく調節できなくなり、血圧が上昇して心臓への負担が増加します。また、老廃物や毒素の排出が滞り、体内で増加した老廃物や毒素が心臓に悪影響を及ぼします。
腎臓と心臓の健康状態は密接に関係しており、腎機能が低下すると心臓疾患の発症率が高まることが報告されています。

・高麗人参は腎臓の機能を高める
高麗人参には高血圧を防いで腎臓を健康に保つ効果や、腎臓の炎症を抑制する効果などがあり、腎臓を健康にして腎機能を向上させます。
高麗人参は、腎機能の低下による心臓への悪影響を防ぎます。

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心臓の機能に重要なミネラルが含まれている

高麗人参には、心臓の機能や血圧の調整に欠かせないミネラルが含まれています。高麗人参はこうしたミネラルを身体に補って、心臓の機能を補助します。

カリウム

高麗人参に豊富に含まれるカリウムは、心臓の正常な機能に欠かせないミネラルです。

・カリウムは高血圧を防ぐ
カリウムは細胞内に多く存在し、体内の余分なナトリウムを体外に排出する作用があります。塩分であるナトリウムには体内に水分を保持する作用があり、血液量を増やして血圧を上昇させます。このため、カリウムにはナトリウムの過剰摂取による高血圧を抑制する作用があります。
カリウムは高くなりすぎた血圧を低下させて、心臓の負担を軽減します。

・カリウムは心臓の機能に不可欠
カリウムは心臓の機能にも不可欠なミネラルです。カリウムが不足すると神経の情報伝達や筋肉の収縮がうまく機能せず、知覚異常や身体の麻痺が起こります。カリウム不足が進行すると、不整脈や心停止といった重大な心臓の症状が起こる場合もあります。

高麗人参はカリウムを身体に補い、高血圧やカリウム不足による心臓への悪影響を防ぎます。

カルシウム

カルシウムは骨や歯の主要な構成成分であるとともに、筋肉の収縮や神経の情報伝達にも深く関わっています。カルシウムは心臓の機能にも不可欠なミネラルです。

体内のカルシウムが不足すると身体が危機感を感じ、骨からカルシウムを放出するためのホルモンが多く分泌され、血液中のカルシウム濃度が上がります。カルシウムが不足し続けると、骨から血液へのカルシウムの供給が続き、身体全体ではカルシウムが不足しているにも関わらず、血液中のカルシウム濃度が上昇するという不思議な現象が起こります。
血液中のカルシウム濃度が高まると、カルシウムが血管の壁に吸収されて血管が収縮します。このため、カルシウムが不足すると血圧が上昇し、心臓に大きな負担がかかります。

高麗人参にはカルシウムが含まれており、カルシウム不足による心臓への悪影響を防ぎます。

マグネシウム

マグネシウムは、約300種類の酵素の働きを補助する補酵素として機能するミネラルです。マグネシウムは心臓の機能にも深く関係しています。

・マグネシウムの不足は心臓疾患のリスクを高める
マグネシウムには、糖の代謝を促進する作用や、動脈を弛緩させて血圧を抑制する作用があります。このため、マグネシウムが不足すると糖尿病や高血圧の原因になり、動脈硬化が進行します。心臓の血管の動脈硬化が進行すると、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患のリスクが高まります。
心臓疾患の予防には、マグネシウムの摂取が不可欠です。

・マグネシウムは心筋梗塞を抑制する
冠動脈の動脈硬化などによって心臓の筋肉が酸欠状態になると、心臓の細胞が壊死して心筋梗塞が起こります。
低酸素状態の心臓では、心筋からアデノシンと呼ばれる物質が分泌されます。アデノシンには血管を拡張して血流量を増やす作用があり、酸欠による心臓の細胞の壊死を抑制します。
マグネシウムにはこのアデノシンの分泌を促進する作用があり、細胞の壊死による心筋梗塞を抑制します。
心筋梗塞を誘発させたウサギにマグネシウムを投与したところ、心筋梗塞が約半分に抑制されたとする研究報告もあります。

高麗人参はマグネシウムを身体に補い、動脈硬化や心筋梗塞を防いで、心臓を健康に保ちます。

薬との併用には要注意

高い効果をもつ高麗人参ですが、既に病気の治療などで薬を服用している場合は、摂取の際に十分な注意が必要です。
高麗人参が血圧や心臓の治療薬などと相互作用を起こす可能性があることが、研究などで指摘されています。また、肝炎などの既往歴があり、多くの薬を服用していた人が高麗人参を摂取したところ、黄疸や体重減少などの症状が発生したことが報告されています。

こうした薬との相互作用を避けるために、病気の治療などで薬を服用している人は、高麗人参を摂取する前に必ず医師に相談してください。

飲み始めに一時的に動悸が起こる場合がある

心臓の機能向上にとても効果的な高麗人参ですが、飲み始めた際に一時的に動悸などの症状や体調不良が起こる場合があります。

・飲み始めの動悸は好転反応
高麗人参を飲み始めた際の体調変化は「好転反応」と呼ばれ、回復に向かう際に起こる身体の正常な反応です。「好転するための一時的な反応」という意味で、好転反応と呼ばれます。
漢方医学においては、漢方薬を飲み始めた際にこうした好転反応が起こる場合があるという考えが一般的です。
高麗人参を飲み始めた際に起こる好転反応には、動悸・胃腸の不調・肌のかゆみ・倦怠感などがあります。

・好転反応は短期間で治まる
高麗人参を摂取すると、血行が促進されて身体に蓄積していた毒素が体外に排出されやすくなります。毒素は排出されるまでの間、血液に溶けて体内を循環します。こうした血液中の毒素の一時的な上昇が、好転反応の原因です。
毒素が体外に排出されると好転反応が治まり、体内の毒素が以前よりも減って身体が健康になります。このため、好転反応は通常1-2週間程度の短期間で終わります。

・飲み始めは少量ずつ摂取
好転反応は身体の正常な反応ですが、強い動悸や急な体調変化は避けるべきです。高麗人参を飲み始める際は、身体を慣らしながら少量ずつ摂取することをお勧めします。
また、強い好転反応が起こった場合は、摂取量を減らすか一時的に摂取を中断するのも選択肢のひとつです。症状が治まってから少しずつ摂取を再開し、徐々に分量を増やしていくと良いでしょう。

症状が長引く場合や、症状に不安を感じる場合は、好転反応とは別の理由で体調変化が起こっている場合もあるため、迷わず医師に相談してください。相談した上で好転反応だと分かれば、安心して摂取を継続できます。

まとめ

高麗人参は、古くから強心作用のある薬草として珍重されてきました。高麗人参には血行を促進する効果や生活習慣病を予防・改善する効果があり、心臓疾患の原因となる動脈硬化を抑制します。また、高麗人参には、ストレス軽減効果や睡眠を改善する効果などの、心臓の健康増進に役立つ多くの効果があります。さらに、心臓の機能を補助するミネラルも豊富に含まれています。
心臓は身体の核となる重要な臓器です。心臓疾患を防いで健康な身体を維持するために、高麗人参を日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。

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