ジンセノイド

高麗人参のサポニン

サポニン(ジンセノイド)は、植物の根に含まれる苦み成分で、棘皮動物のヒトデやナマコにも含まれています。
サポニンは、両親媒性(親水基と親油基を持つ)を持つため、水に溶解し、混ぜると泡立ち、界面活性作用があります。
一般に言われるサポニンは、細胞膜を破壊する性質を持ち、血中に於いては、赤血球を破壊(溶血作用)したりする経口毒性を持っています。
サポニンは、サポゲニンと糖から構成される配糖体の総称である事を覚えておいてください。

高麗人参におけるサポニンは、約42種類のサポニン群を含んでいて、大別すると「ジオール系」、「トリオール系」、「オレアノール系」の3種類で、それぞれがメジャージンセノサイドとマイナージンセノサイドに分かれます。
メジャージンセノサイドは、高麗人参が生の状態である場合の呼び名で、マイナージンセノサイドは、加熱処理後乾燥させたもので低分子になったものをいいます。
低分子化することにより腸からの吸収性が高まります。
即ち、「紅参」の状態がベストであるといえます。
次に、ジオール系ジンセノサイドは、主に中枢神経抑制作用をもち、トリオール系ジンセノサイドには中枢神経興奮作用がありますが、この2つの相反する作用をバランスの取れる形で含有している部位は、やはり根の部分です。
今一つのオレアノール系ジンセノサイドですが、抗炎症作用、解毒作用、抗トロンビン作用、血小板抑制作用、抗肝炎作用、大食細胞活性作用などの作用があり、また違った形で全体のジンセノサイドを形成しています。

高麗人参に含まれるサポニン(ジンセノサイド)は、他の植物がもつサポニンと異なり、この相反する作用のバランスで、毒性がない状態に保っているのです。
尚、高麗人参には炭水化物や各種ペプチドそれにアミノ酸類、核酸類、各種ビタミン類、各種ミネラル類なども含まれていますので、これらの成分も毒性をなくする一役を担っているかもしれませんが、研究半ばの現在では正確な判断は申し上げられる状態ではありません。