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不眠の改善に効果的な高麗人参

「布団に入ってもなかなか眠れない」、「眠りが浅く疲れがとれない」といった睡眠に関する悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。慢性的な睡眠不足は心身の健康に重大な悪影響を及ぼすため、不眠症状の改善はとても重要です。
古くから万能薬として珍重されてきた高麗人参には、質の良い睡眠を促す効果があり、不眠の改善にとても効果的です。睡眠の改善に役立つ高麗人参の効果について解説します。

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不眠症状は心身の健康に悪影響を及ぼす

現在の日本では、多くの人が不眠に悩んでいます。睡眠不足は心身の健康を損ない、重大な疾患の発症リスクを高めます。

・不眠は多くの人を悩ませている
厚生労働省の調査では、日本人の5人に1人が睡眠で休養が十分にとれておらず、10人に1人が長期間の不眠症状に悩んでいると報告されています。また、3人に1人が過去に不眠で悩んだ経験があると報告されています。

・睡眠不足は病気のリスクを高める
睡眠が不足すると、身体の機能を調整している自律神経が乱れて、心身のさまざまな機能に異常が生じます。睡眠不足による代表的な悪影響には、免疫力の低下、血圧の上昇、精神不安などが挙げられます。また、ホルモン分泌の異常が起こって体重が増加しやすくなるほか、心臓疾患などの内臓疾患や、動脈硬化、がん、うつ病、認知症などの発症リスクが高まることが確認されています。
不眠症状の改善は、心身の健康にとってとても重要です。

・不眠はさまざまな原因で起こる
不眠の原因にはさまざまなものがあります。
病気や怪我、アレルギーなどによる身体の不調や、薬やアルコール、カフェインなどの摂取は不眠症状を引き起こします。
こうした身体的原因や薬物などの影響がない場合の不眠症状の多くは、自律神経の乱れによって起こります。自律神経を乱す要因には、ストレスや不安、環境の変化、ホルモンバランスの乱れなどがあります。また、不眠症状自体も強いストレスとなり、自律神経の乱れを引き起こして、さらに睡眠障害を悪化させる悪循環が起こります。
高麗人参は、こうした自律神経の乱れによる不眠の予防・改善にとても効果的です。

高麗人参は不眠を根本から改善する薬草

東洋医学において万能薬として古くから利用されてきた高麗人参には、不眠を改善する高い効果があります。

・不眠の改善には東洋医学が効果的
病院で検査をしても身体の障害や症状の原因がみつからない身体の不調は、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれます。自律神経の乱れによる不眠症状は、不定愁訴の代表例です。

病気や怪我の治療で一般的に行われている西洋医学の治療法は、病気のある身体の部位や症状を重視します。このため、原因が明確な病気や症状の治療に適していますが、不定愁訴の改善は苦手としています。
その一方で、東洋医学では身体全体の状態が重視され、先人の知識や経験に基づいた治療や処方が行われます。このため、原因が特定できない不定愁訴の改善を得意としています。

・睡眠薬は身体を強制的に眠らせる
睡眠障害の治療には、西洋医学の薬である睡眠薬が一般的に利用されています。
睡眠薬の最大のメリットは即効性であり、強制的に身体を眠りにつかせることができます。このため、「眠れない」というストレスや心身の疲労を解消でき、不眠症状が改善する場合があります。

・睡眠薬にはデメリットもある
しかし、睡眠薬にはデメリットもあります。睡眠薬には依存性があり、服用を中止すると不眠症状が以前よりも悪化するケースや、薬への依存傾向が強まる場合があります。薬の耐性もつきやすく、大量に服用しないと効果が現れなくなったり、強い薬に変更する必要がでてきたりします。

また、睡眠薬は、飲んでいる間眠れるようにするだけで、不眠の原因を解消するわけではありません。不眠の原因になっている体質などは、睡眠薬では改善されません。このため、睡眠薬の服用を中止すれば、多くの場合再び不眠の症状が起こります。

・高麗人参は不眠を根本から改善する漢方薬
高麗人参は古くから万能薬として利用され、現在も代表的な漢方薬として利用されています。
漢方薬には、睡眠薬のような強制的に身体を眠らせる効果はありません。漢方医学においては身体全体の状態が重視され、不眠症状が起こる原因を根本から改善することで自然な睡眠を促します。

・高麗人参は不眠に効果的な漢方薬に使用されている
漢方医学において不眠症状は、全身を巡る「気」が滞る「気滞(きたい)」によって起こると考えられています。「気」とは、やる気や元気の「気」であり、身体のエネルギーのことです。
高麗人参は身体に「気」を補う補気薬の材料として主に利用されており、不眠症状の治療に用いられる漢方薬にも広く使用されています。

不眠に効果的とされる漢方薬には、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「加味帰脾湯(かみきひとう)」、「帰脾湯(きひとう)」などが挙げられます。これらには高麗人参が材料として使用されています。
睡眠を改善する高麗人参の効果は古くから認知され、広く利用されてきました。

不眠の改善に役立つ高麗人参の効果

古くから万能薬として珍重されてきた高麗人参には数多くの効果があり、その中には不眠の改善に役立つ効果があります。睡眠の質を高める高麗人参の効果をご紹介します。

自律神経を整える

不眠症状の多くは、自律神経の乱れによって起こります。自律神経失調症の代表的な症状には不眠症状があり、自律神経の乱れによって起こる更年期障害でも不眠が起こります。
高麗人参には自律神経を整える高い効果があり、自律神経の乱れによる不眠を防ぎます。

・自律神経は身体の機能を調整する神経
自律神経は、内臓の機能や血液の流れ、呼吸、ホルモンの分泌などの身体のあらゆる機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、休息時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。
交感神経の働きは心身を緊張させ、副交感神経の働きは心身をリラックスさせます。ストレスの多い現代社会では交感神経の働きが過剰になることが多く、交感神経の過度な活発化は不眠症状の原因になります。

・質の良い睡眠には副交感神経の働きが重要
副交感神経の働きは、血管を広げて血行を促進します。通常、就寝時には副交感神経が優位になり、血管が広がって体内の熱が放出され、深部体温が下がります。身体は睡眠時に体温を下げようとするため、副交感神経の働きは自然な睡眠を促します。
ストレスなどで交感神経が活発な状態では、血管が収縮して血行が悪化し、寝つきが悪くなるとともに睡眠の質が低下します。
不眠を改善して睡眠の質を高めるためには、抑制されがちな副交感神経の働きを活発にして、自律神経のバランスを正常に保つことが重要です。

・ジンセノサイドが自律神経のバランスを整える
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、自律神経を整える作用があります。
ジンセノサイドには30以上の種類があり、神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分けられます。
ジオール系とトリオール系には全く逆の作用がありますが、これらは相殺されることなく体内で作用します。交感神経の働きが過度に活発なときにはジオール系が強く作用して興奮を抑え、副交感神経の働きが過剰なときにはトリオール系が交感神経を刺激してバランスを保ちます。

こうしたジンセノサイドの働きにより、高麗人参は自律神経のバランスを正常な状態に修正します。高麗人参は現代の生活で抑制されがちな副交感神経の働きを助けて、不眠症状の予防・改善に役立ちます。

ストレス軽減

不眠症状の最大の原因はストレスです。不眠の改善には、ストレスをなるべく軽減して心身をリラックスさせることが重要です。高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、不眠の改善に役立ちます。

・ストレスは睡眠を阻害する
ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激して、睡眠に重要な副交感神経の働きを抑制してしまいます。
また、ストレスを感じると、副腎皮質刺激ホルモンのコルチコトロピンが分泌されます。このホルモンはストレスに対抗するために必要ですが、その一方で睡眠を阻害する作用があります。このため、ストレスは不眠症状の原因になり、睡眠の質を低下させます。

・高麗人参はストレスを軽減する薬草
高麗人参は古くから精神を安定させる薬草として利用され、ストレスを軽減する高い効果があります。約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記載されています。

また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」においても、高麗人参にストレスを軽減する「養心安神(ようしんあんしん)」の効果があるとされています。

さらに、高麗人参は代表的なアダプトゲンとして知られています。アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に修正する作用のある薬草のことです。
高麗人参は、ストレスを軽減する薬草として有名です。

・ストレス軽減効果が研究でも確認されている
高麗人参のストレス軽減効果は、現代の研究でも確認されています。
高麗人参をラットや猫に投与したところ、ストレス性の胃腸炎を予防・改善する効果や、ストレスによる運動能力の低下を抑制する効果が確認されたとする複数の実験報告があります。
また、高麗人参にストレスへの抵抗力を高める効果があるとする研究報告が、ロシアとブルガリアの研究機関によって行われています。
さらに、ストレスに反応して分泌されるホルモンの濃度を測定した実験により、高麗人参には精神的ストレスからの回復を早める効果があることが確認されています。

このように、高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があります。高麗人参はストレスを軽減して、睡眠を阻害するホルモンの分泌や自律神経の乱れを抑制し、不眠症状の予防・改善に役立ちます。

血行促進

・身体の血行は睡眠にとても重要
身体の血行は、睡眠にとってとても重要です。人間の身体は眠りにつくときに、手足の血行を促進して表面体温を上昇させます。これによって体内の熱が放出され、身体の深部体温が低下します。この体温のコントロールがうまくいくと、寝つきが良くなって睡眠の質も向上します。
血行が悪化した状態だと、こうした体温のコントロールがうまくいかず、深部体温が下がらずに寝つきが悪くなり、睡眠の質も低下します。冷え性の人に睡眠障害が多いのは、手足の血行が悪く深部体温が下がらないためです。
不眠の改善には、身体の血行を促進することが重要です。

・高麗人参は血管を拡張する
高麗人参には血管を広げる作用のある成分が含まれており、身体の血行促進に役立ちます。
高麗人参に豊富に含まれているアミノ酸のアルギニンは、体内で一酸化窒素を生成する材料になります。一酸化窒素は、血管周辺の筋肉を弛緩させて血管を広げるシグナルとして機能する物質です。アルギニンには、血管を拡張する高い効果があります。
また、アミノ酸のグリシンにも血管を拡張する作用があります。
さらに、ミネラルのマグネシウムにも動脈を弛緩させる作用があり、血流をスムーズにします。

・高麗人参は血液をサラサラにする
高麗人参には、血液をサラサラにして血流をスムーズにする成分も含まれています。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、脂質の代謝を促進して血液中の脂質を減少させる作用があります。また、タンパク質分解酵素のアルブミンの働きを活性化して、血液を固まりにくくする作用もあります。
また、アルギニンには成長ホルモンの分泌量を増加させる作用があります。成長ホルモンには脂質の代謝を促進する作用があり、血液中の脂質を減らします。

このように、高麗人参には血行を促進する高い効果があります。高麗人参は血行を促進して入眠時の体温のコントロールを補助し、質の良い睡眠を促します。

神経伝達物質の生成促進

睡眠には、メラトニンなどの神経伝達物質の働きが重要です。高麗人参には、こうした神経伝達物質の生成を促進する成分や、神経伝達物質の機能を補助する成分が含まれています。

・睡眠にはメラトニンが重要
メラトニンは、脳の松果体と呼ばれる部位から分泌される神経伝達物質です。メラトニンには体内時計を調整して自然な睡眠を促す作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。
メラトニンは子供の時期に最も多く分泌され、年齢を重ねるごとに分泌量が低下します。加齢とともに睡眠時間が短くなって睡眠の質が低下するのは、メラトニンの分泌量が減少するためです。
不眠の改善には、メラトニンの分泌を促すことが重要です。

・メラトニンはセロトニンからつくられる
メラトニンの生成には、神経伝達物質のセロトニンが必要です。セロトニンは朝日を浴びると分泌量が増加し、このセロトニンを材料にしてメラトニンが生成され、夜間の睡眠を促します。
メラトニンを増やして睡眠の質を高めるためには、セロトニンの分泌を促進することが重要です。

・高麗人参は神経伝達物質の生成を助ける
高麗人参には神経伝達物質の生成に必要な成分が含まれており、神経伝達物質の分泌を促進します。
セロトニンの生成には、ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・鉄が必要です。また、セロトニンからメラトニンを生成するには、ミネラルのマグネシウムが必要です。
さらに、アミノ酸のグリシンにはセロトニンの分泌を促進する作用があることが、研究で確認されています。
高麗人参はこれらの成分を身体に補い、セロトニンやメラトニンの生成を促進して、不眠症状の予防・改善に役立ちます。

・神経伝達物質の機能を補助する成分も含まれている
高麗人参には、カルシウムとマグネシウムが含まれています。これらの成分には神経の興奮を抑えて神経の情報伝達を正常に保つ作用があり、神経伝達物質の機能を助けます。
また、ビタミンB1には中枢神経や末梢神経の機能を正常に保つ作用があります。
さらに、ビタミンB12には神経の機能を正常に保つ作用や、末梢神経の損傷を修復する作用があります。
高麗人参に含まれるこれらの成分は、神経の正常な機能に不可欠です。高麗人参は神経の働きを正常に保ち、メラトニンなどの神経伝達物質の機能を補助して、睡眠の質を改善します。

腸内環境を改善する

意外に思われるかもしれませんが、質の良い睡眠には腸の健康も重要です。高麗人参には腸を健康に保つ効果があり、腸内環境の悪化による睡眠の質の低下を防ぎます。

・腸は脳の機能と密接に関係している
腸は「第2の脳」といわれており、腸の健康状態は脳の働きと密接に関係しています。
強いストレスや不安などの脳の感覚は、腸の健康状態を悪化させて下痢や便秘を引き起こします。逆に腸の状態も脳に影響を及ぼし、腸内環境が悪化することで感情や脳の機能に悪影響がでることが確認されています。こうした腸と脳の関係は「脳腸相関」と呼ばれます。

・腸内環境の悪化は睡眠に悪影響を及ぼす
腸内環境は脳の働きと密接に関係しており、睡眠にも影響を与えます。
ラットに乳酸菌などを与えて腸内環境を改善したところ、不安レベルが低下してストレスが軽減されたという研究報告があります。また、腸の病原菌が脳の不安感を生み出すという報告もあります。こうした腸内環境を原因としたストレスや不安感は、睡眠の質を低下させて不眠の原因になります。

また、睡眠に重要な神経伝達物質のメラトニンの生成には、アミノ酸・ビタミン・ミネラルなどの数多くの栄養素が必要です。これらの栄養素の吸収には、腸の働きが重要です。腸内環境が悪化すると栄養素の吸収率が低下して、メラトニンの生成が阻害されます。

不眠の改善には、腸内環境を整えてストレスを軽減することや、栄養素の吸収率を高めてメラトニンの生成を促すことが重要です。

・高麗人参は腸を健康にする薬草
高麗人参は、古くから胃腸を健康にする薬草として利用されてきました。約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参に「五臓を補う」効果がある記載されており、内臓の機能を高める養命薬として紹介されています。
また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」においても、高麗人参に「健脾止瀉(けんぴししゃ)」の効果があるとされています。「脾」とは胃腸のことで、健脾止瀉とは胃腸を健康にして下痢を止める効果のことです。

・高麗人参は腸内環境を整える
腸の働きは自律神経によって調整されており、自律神経が乱れると下痢や便秘などが起こります。高麗人参には自律神経のバランスを整える効果や、ストレスを軽減して自律神経の乱れを防ぐ効果があり、胃腸を健康に保ちます。
また、高麗人参には血行を促進する効果があり、胃腸の血行を促進して胃腸の働きや健康状態を向上させます。

こうした胃腸の健康に役立つ効果により、高麗人参は腸内環境を改善します。高麗人参は腸を健康にすることで、不眠症状の予防・改善に役立ちます。

ホルモンバランスの乱れを防ぐ

不眠の原因のひとつに更年期障害があります。更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に減少することで起こります。ホルモンバランスが乱れると自律神経のバランスも乱れ、不眠症状が起こる場合があります。
高麗人参には、更年期のホルモンバランスの乱れを抑制する効果があり、更年期に起こる不眠症状の予防・改善に役立ちます。

・ホルモンバランスの乱れは自律神経を乱す
ホルモンの分泌を調整している中枢は、脳の視床下部と呼ばれる部位です。視床下部は、自律神経の機能を司る中枢でもあります。
加齢によって卵巣の機能が低下すると、視床下部からホルモンの分泌を促す指示が出ても、十分なホルモンが卵巣から分泌されません。この影響で脳が混乱し、視床下部の機能に異常が発生します。視床下部の異常は自律神経の機能にも悪影響を及ぼし、自律神経が乱れて不眠症状などの心身の不調を引き起こします。

・高麗人参はエストロゲンの機能を補助する
高麗人参に含まれている成分には、体内でエストロゲンと似た働きをするエストロゲン様作用があることが、研究で確認されています。こうした成分の働きは、更年期に減少したエストロゲンの機能を補助してホルモンバランスの乱れを緩和します。これにより、自律神経の乱れが抑制され、自律神経の乱れによる睡眠障害が起こりにくくなります。
高麗人参は、更年期障害が原因で起こる不眠症状の予防・改善にとても効果的です。

・男性更年期障害の不眠症状にも効果的
更年期障害は、女性だけでなく男性にも起こります。男性更年期障害は男性ホルモンのテストステロンの分泌量が減少することで発症し、症状のひとつに不眠があります。

高麗人参には、テストステロンの分泌を促進する作用のある亜鉛や、テストステロンの機能を補助するマグネシウムが含まれています。また、筋肉の増加を促してテストステロンの分泌量を増やす効果もあります。
高麗人参は男性ホルモンの分泌を補助して、男性更年期障害の原因となるホルモンバランスの乱れを防ぎます。高麗人参は、男性更年期障害が原因で起こる不眠症状の予防・改善にも効果的です。

高麗人参には安眠効果のある栄養素が含まれている

高麗人参には、質の良い睡眠を促す効果をもつ栄養素が含まれています。

・グリシン
グリシンは非必須アミノ酸の一種です。グリシンには血管を拡張する高い効果があり、就寝時に表面体温の上昇を促して体内の熱を放出します。これにより身体の深部体温が低下して、自然な睡眠が促されます。

睡眠が十分にとれていない人を対象として、就寝前にグリシンを摂取させたところ、翌朝の眠気や疲労感が減り、作業効率が向上したとの実験報告があります。
また、グリシンを摂取することによって、深い睡眠であるノンレム睡眠の時間が増加することや、深い睡眠に到達するまでの時間が早まることが研究で確認されています。
グリシンは、高い安眠効果をもつアミノ酸です。

・セリン
セリンは非必須アミノ酸の一種で、脳の神経細胞の材料となる重要な成分です。
睡眠が十分にとれていない被験者に対して就寝前にセリンを摂取させたところ、寝つきや睡眠中に起きる回数、睡眠の満足度などの睡眠の質が大きく改善したという実験報告があります。また、摂取期間が長くなるほど、睡眠の質が高まることが報告されています。
セリンが不眠の改善に効果的なことが、こうした実験によって確認されています。

・ビタミンB12
ビタミンB12には神経の働きを正常に保つ作用があり、睡眠にも深く関係しています。
睡眠障害がある少年少女に対して、ビタミンB12を1日3,000mg摂取させたところ、睡眠障害の症状が改善されたとの研究報告があります。
こうした実験により、ビタミンB12の安眠効果が確認されています。ビタミンB12には、睡眠に関わる身体のリズムを調整する効果があるといわれています。

高麗人参には、グリシン・セリン・ビタミンB12が含まれています。高麗人参は安眠効果のある成分を身体に補い、不眠の予防・改善に役立ちます。

不眠を改善する効果が研究で確認されている

質の良い睡眠を促して不眠症状を改善する高麗人参の効果は、研究でも確認されています。

高麗人参由来の成分を7日間摂取させたところ、摂取していないグループに比べて、総睡眠時間の増加や、睡眠の途中で起きる回数の減少、睡眠効率の向上などがみられ、睡眠の質と量が改善したとの実験報告があります。
また、被験者46名に対して高麗人参を1日900mg、3ヶ月間摂取させたところ、半数以上の被験者の不眠の自覚症状が改善したとの臨床研究報告があります。また、摂取期間が長くなるほど改善傾向が強まったことも報告されています。
このほかにも、高麗人参を摂取することで更年期障害による不眠症状が改善したとする実験報告があります。

こうした実験からも、睡眠を改善する高麗人参の高い効果が確認されています。高麗人参は、不眠症状の改善にとても効果的です。

飲み始めに動悸などが起こる場合がある

以上のように、高麗人参には不眠を改善する高い効果があります。しかし、高麗人参を飲み始めた際に、一時的に動悸や身体のほてりなどの体調不良が起こり、睡眠が妨げられる場合があります。

・飲み始めの体調不良は好転反応
こうした飲み始めに起こる体調不良は「好転反応」と呼ばれ、回復に向かう過程で起こる身体の正常な反応です。「好転するための一過性の反応」という意味で、好転反応と呼ばれます。
漢方医学においては、漢方薬を飲み始めた際にこうした反応が起こる場合があるという考えが一般的です。

・代表的な高麗人参の好転反応
高麗人参を飲み始めた際に起こる好転反応には、動悸・身体のほてり・めまい・眠気・倦怠感・肌のかゆみ・胃腸の不調・頭痛などがあります。
好転反応は身体の正常な反応です。こうした反応が起こっても、過度に心配する必要はありません。
なお、好転反応の発生や症状の重さには、体調や体質によって大きな個人差があります。こうした症状が全く起こらず、体調を改善する効果だけを実感できるケースも多くあります。

・好転反応は一時的なもの
高麗人参を摂取すると、血行が促進されて体内に蓄積していた毒素が体外に排出されやすくなります。毒素は排出されるまでの間、血液に溶けて体内を循環します。また、高麗人参の成分の働きによって、体調に大きな変化が起こります。
こうした血液中の毒素の一時的な増加や体調の急激な変化が、好転反応と呼ばれる体調不良の原因です。毒素が排出され、身体が高麗人参の成分に慣れると、好転反応は治まります。このため、好転反応は1-2週間程度の短期間で症状が現れなくなります。

・最初は少しずつ摂取
好転反応は身体の正常な反応ですが、急な体調変化はなるべく避けるべきです。高麗人参を飲み始める際は、身体の反応を確かめながら少量ずつ摂取することをお勧めします。
また、強い好転反応が起こった場合は、摂取量を減らすか一時的に摂取を中断するのも選択肢のひとつです。症状が治まったあとに少しずつ摂取を再開し、身体を慣らしていくと良いでしょう。

・症状が長引く場合は医師に相談
好転反応が長引く場合や、症状に不安を感じる場合は、迷わず医師に相談しましょう。好転反応以外の理由で体調不良が起こっている可能性もあります。専門家に相談した上で好転反応だと分かれば、安心して摂取を継続できます。

高麗人参は続けることが大事

・体質の改善にはある程度の時間が必要
不眠の改善に役立つ高麗人参の効果をご紹介してきました。高麗人参には睡眠を改善する高い効果がありますが、睡眠薬とは違い、飲んですぐに効果が現れるものではありません。
睡眠に対する高麗人参の主な効果は、乱れた自律神経の修正や身体の血行促進などによって、眠りにくい体質を根本から改善する効果です。こうした体質改善は、短期間でできるものではありません。好転反応のような一時的な体調不良が起こる場合もあり、効果が実感できるようになるには、ある程度の期間が必要です。

・高麗人参は長期間摂取しても安心
睡眠薬は長期間服用すると身体への悪影響が起こる場合がありますが、高麗人参はそうした悪影響の心配がなく、安心して摂取を継続できます。
約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』においても、高麗人参は長期間摂取しても害のない養命薬とされています。また、現代の科学でも高麗人参の成分に毒性がないことが確認されています。

高麗人参は、不眠を根本から改善する養命薬です。高麗人参の睡眠改善効果を十分に得るために、長期間継続して摂取することをお勧めします。

まとめ

不眠症状は、心身の健康に大きな悪影響を及ぼします。高麗人参には、不眠の原因となる自律神経の乱れを防ぐ効果や、ストレス軽減効果、血行促進効果などがあり、不眠症状の改善にとても効果的です。高麗人参の効果は一時的なものではなく、不眠の原因となる体質を根本から改善することで、心身の健康増進に役立ちます。
睡眠の質を高めて不眠症状を改善し、いきいきとした毎日を送るために、高麗人参を日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。

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