動脈硬化の予防に役立つ高麗人参
血管の老化である動脈硬化は、進行すると生命を脅かす危険な症状です。日本人の三大死因のうち心臓疾患と脳血管疾患は、動脈硬化が主な原因で発症します。
古くから万能薬として珍重されてきた高麗人参には、動脈硬化の進行を抑制する高い効果があります。動脈硬化を予防して健康増進に役立つ高麗人参の効果をご紹介します。
動脈硬化の原因となる生活習慣病を防ぐ
動脈硬化は、動脈が柔軟性を失って文字通り硬くなる症状です。動脈硬化は、糖尿病・高血圧・脂質異常症といった生活習慣病によって進行が早まります。
高麗人参は、こうした生活習慣病の予防・改善にとても効果的であり、動脈硬化の進行を抑制します。
糖尿病
糖尿病は、血液中の糖分が基準値よりも高くなる症状です。高血糖の状態では、血管内膜のタンパク質と糖が反応して、血液中のコレステロールが血管の内側に付着しやすくなります。これにより血管壁が厚くなり、動脈硬化が進行します。
糖尿病の予防・改善には、血糖値を抑制するホルモンであるインスリンの働きが重要です。
高麗人参には、インスリンの分泌を促進する効果やインスリンの機能を高める効果があり、糖尿病の予防・改善にとても効果的です。
高麗人参は糖尿病を防ぐことで、動脈硬化の進行を抑制します。
高血圧
高血圧の状態では、動脈に大きな圧力がかかり、動脈は圧力に対抗するために血管を厚くします。その結果、血管の柔軟性が失われて動脈硬化が進行します。高血圧は、動脈硬化の主要な原因のひとつです。
高麗人参には血圧を正常な値に修正する効果があり、高血圧を改善します。
また、高麗人参には血液をサラサラにする成分や血管を拡張する成分が豊富に含まれています。高麗人参は、血流をスムーズにして高くなりすぎた血圧を抑制します。
高麗人参は、動脈硬化を進行させる高血圧の予防・改善にとても効果的です。
脂質異常症
脂質異常症は、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪といった血液中の脂質が過剰だったり、肝臓に余分な脂質を運ぶ善玉コレステロールが少なかったりする症状のことです。脂質異常症の状態では血液がドロドロになり、血管の内側にコレステロールが付着しやすくなります。
高麗人参には、脂質の代謝を促進して血液中の脂質を減少させる成分が豊富に含まれています。また、高麗人参には肝臓の機能を高める効果があり、肝臓による脂質の代謝を促進します。
高麗人参は、脂質異常症を予防・改善することで、動脈硬化の進行を抑制します。
動脈硬化を進行させる活性酸素を減らす
動脈硬化の進行には、活性酸素が深く関わっています。高麗人参には体内の過剰な活性酸素を減少させる効果があり、活性酸素による動脈硬化の進行を抑制します。
・活性酸素は動脈硬化を進行させる
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、日々の呼吸やストレスによって体内で発生します。活性酸素はウイルスや病原菌の処理に利用される身体に不可欠な物質ですが、体内で過剰になると健康な細胞にまで酸化ストレスを与えてしまい、細胞の老化や炎症を引き起こします。
また、活性酸素が血液中の脂質を酸化すると、粘度の高い過酸化脂質が発生します。過酸化脂質は血管の内側に付着しやすく、動脈硬化を急速に進行させます。動脈硬化の進行を防ぐためには、体内の活性酸素を減少させることが重要です。
・高麗人参は活性酸素を中和する
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
さらに、高麗人参には鉄・銅・亜鉛が含まれています。これらのミネラルは活性酸素を中和する体内の酵素の構成成分であり、活性酸素の中和を促進します。
・高麗人参はストレスによる活性酸素の発生を抑制する
活性酸素は、ストレスを感じると体内で大量に発生します。
高麗人参は古くから精神を安定させる薬草として利用されており、ストレスを軽減する高い効果があります。高麗人参のストレス軽減効果は、現代の多くの研究でも確認されています。
高麗人参は、ストレスを軽減して活性酸素の発生を抑制します。
このように、高麗人参には体内の活性酸素を減少させる高い効果があります。高麗人参は、活性酸素を減らして動脈硬化の進行を防ぎます。
ホモシステインを減少させて動脈硬化を防ぐ
動脈硬化の原因物質のひとつに、ホモシステインがあります。ホモシステインはアミノ酸の一種で、ホモシステインの血中濃度が高いと10代や20代の若年であっても動脈硬化が進行することが知られています。
高麗人参にはビタミンB6・葉酸・ビタミンB12が豊富に含まれており、これらにはホモシステインの代謝を促進する作用があります。これらのビタミンを多く摂取していると、動脈硬化による心臓疾患の発症リスクが低下するという研究報告もあります。
高麗人参は血液中のホモシステインを減少させて、動脈硬化を抑制します。
まとめ
血管の老化である動脈硬化は、心臓疾患や脳血管疾患の原因となり、健康に大きな悪影響を及ぼします。高麗人参には、動脈硬化の原因となる生活習慣病を予防・改善する効果や、動脈硬化を進行させる活性酸素とホモシステインを減少させる効果があり、動脈硬化の進行を強く抑制します。
動脈硬化は、気付かないうちに進行して重大な疾患を引き起こします。高麗人参を毎日の生活に取り入れて、動脈硬化の予防と健康管理に役立ててみることをお勧めします。
関連記事Related
