口臭の改善に高麗人参
口臭の原因にはさまざまなものがあります。代表的な原因として知られる歯周病に加えて、口の中の乾燥、胃腸の病気、腸内環境の悪化などによっても口臭が発生します。
古くから万能薬として利用されてきた高麗人参には、こうしたさまざまな原因で起こる口臭に対して効果的な成分が含まれています。
抗酸化作用が口臭の抑制に役立つ
抗酸化作用とは、活性酸素を中和する作用のことです。活性酸素は強い酸化力をもつ物質で、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素は体内で過剰になると身体に悪影響を及ぼし、口臭の原因にもなります。
高麗人参の成分には強い抗酸化作用があり、活性酸素を中和して口臭を抑制します。
・歯周病の抑制に抗酸化作用をもつ成分が役立つ
歯周病は、口臭を引き起こす原因の代表例です。歯周病の進行には口内の細胞の酸化が関係していることが研究で確認されています。このため、歯周病の抑制には抗酸化作用をもつ成分の摂取が効果的と考えられています。
・抗酸化作用はドライマウスの予防・改善にも効果的
歯周病や口臭を引き起こす症状のひとつに、唾液の分泌量が減少するドライマウスがあります。活性酸素は細胞を酸化させて唾液腺の分泌異常を引き起こし、ドライマウスの原因になります。活性酸素を中和する抗酸化作用をもつ成分はドライマウスの予防・改善に役立ち、その効果は研究でも確認されています。
・高麗人参の成分には強い抗酸化作用がある
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
高麗人参は、活性酸素を減少させて口内細胞や唾液腺の細胞の酸化を抑制し、口臭の原因となる歯周病やドライマウスを予防します。
唾液の分泌を促進するエストロゲンの作用を補助する
唾液の分泌に関わるホルモンに、女性ホルモンのエストロゲンがあります。エストロゲンには唾液の分泌を促進する作用があることが研究で確認されており、エストロゲンの分泌量が減少することで起こる更年期障害の症状には、口の渇きがあります。
唾液が不足すると、悪臭を発生させる口内細菌の活動が活発になり、口臭が悪化します。また、歯周病の進行も早まります。
高麗人参に含まれている成分には、体内でエストロゲンと似た働きをするエストロゲン様作用があることが、研究で確認されています。
高麗人参はエストロゲンの作用を補助して唾液の分泌を促進し、口の乾きが原因で起こる口臭を防ぎます。
自律神経を整えて唾液の分泌異常を防ぐ
自律神経は、血液の流れや内臓の機能などの身体のあらゆる機能を調整している神経です。
自律神経には唾液の分泌を調整する機能もあり、ストレスや睡眠不足、更年期障害などによって自律神経が乱れると、唾液の分泌異常による口の渇きや口臭が起こりやすくなります。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、自律神経のバランスを整える高い効果があります。また、高麗人参にはストレスを軽減する効果や睡眠の質を高める効果があり、ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れを防ぎます。
高麗人参は自律神経を整えて唾液の分泌異常を防ぎ、口の渇きによる口臭を予防します。
内臓を健康にして口臭を予防する
口の中だけでなく、内臓が原因で口臭が発生する場合があります。高麗人参には内臓を健康にする高い効果があり、内臓の不調による口臭の発生を防ぎます。
・内臓の不調は口臭の原因になる
胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが起こると、食べ物がスムーズに消化されなくなることで腐敗し、「腐卵臭」と呼ばれる悪臭が発生します。こうした悪臭の原因物質は血液に取り込まれ、呼気に混じって口から排出されます。これが強い口臭を引き起こします。
また、胃がんの原因として知られるピロリ菌に感染すると胃炎が起こり、アンモニアのような口臭が発生します。
さらに、肝臓には体内の毒素を分解する働きがあり、肝機能が低下すると体内のアンモニア濃度が上昇します。アンモニアは血液に含まれて体内を循環し、その一部が呼気に混じって放出されると口臭の原因になります。
・高麗人参は内臓を健康にして口臭を防ぐ
高麗人参は、古くから内臓を健康にする薬草として利用されてきました。高麗人参には内臓の血行を促進して内臓の機能を高める効果や、内臓機能を調整する自律神経の働きを正常化する効果があり、胃腸の炎症や肝機能の低下を防ぎます。
また、高麗人参にはピロリ菌の除菌率を高める効果があることが、研究で確認されています。
高麗人参には内臓を健康にする高い効果があり、内臓の不調が原因で起こる口臭の予防・改善にとても効果的です。
腸内環境の悪化による口臭を防ぐ
腸内環境の悪化によっても、口臭が起こる場合があります。高麗人参は胃腸を健康にする薬草として知られており、腸内環境が原因で起こる口臭に対しても効果的です。
・腸内の悪玉菌が口臭を引き起こす
腸内には9,000兆個もの腸内細菌が生息しているといわれています。腸内細菌には有害物質を放出する悪玉菌や、悪玉菌を減少させる善玉菌などがあります。
悪玉菌が動物性タンパク質や脂肪を分解すると、アンモニアやインドール、スカトールなどの悪臭の原因物質を発生させます。こうした物質は腸の血管から取り込まれて肝臓で分解されますが、分解が追いつかないと一部が呼気に混じって放出され、口臭を引き起こします。
こうした腸内の悪玉菌が原因で起こる口臭は、「腸内口臭」と呼ばれます。
・高麗人参は悪玉菌を減少させる
高麗人参は古くから腸を健康にする薬草として利用されており、腸の働きを活発にして腸の善玉菌を増やす効果があります。高麗人参によって善玉菌が増えると、善玉菌が放出する酸性の物質によって悪玉菌が減少し、腸内環境がさらに改善されます。
高麗人参は、腸の悪玉菌を減らすことでアンモニアなどの発生を抑制し、口臭の予防・改善に役立ちます。
まとめ
高麗人参には、歯周病やドライマウスの原因となる活性酸素を中和する成分が含まれています。また、唾液の分泌を促進して口の乾燥を防ぐ効果や、口臭の原因となる内臓機能の低下と腸内環境の悪化を防ぐ効果があります。
さまざまな原因で起こる口臭に対して、高麗人参はとても効果的です。口の臭いが気になる人は、高麗人参を日々の成果に取り入れて、口臭の予防・改善に役立ててみることをお勧めします。