高麗人参は糖尿病の改善に役立つ

糖尿病は、私たちの健康を脅かす代表的な生活習慣病です。糖尿病には自覚症状がほとんどないため、気付かないうちに進行してしまい、血管や心臓、脳などにダメージを与えます。糖尿病による健康悪化を避けるには、日頃からの予防がとても重要です。
古くから万病に効く薬草として珍重されてきた高麗人参には、血糖値を抑制する成分が豊富に含まれており、糖尿病の予防に役立つ多くの効果があります。糖尿病を予防・改善する高麗人参の効果について解説します。

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高麗人参は糖尿病に効果的な薬草

・糖尿病は代表的な生活習慣病
糖尿病は、血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度が高まり、血糖値が一定の基準を超えた状態になる疾患です。
糖尿病の発症には、血糖値を下げる作用のあるホルモンのインスリンが関係しています。糖尿病には、インスリンを分泌するすい臓の機能が失われる1型糖尿病や、インスリンの分泌量や効き目が低下する2型糖尿病、妊娠中に起こる妊娠糖尿病などがあります。
糖尿病患者の約90%が、主に生活習慣の乱れが原因で起こる2型糖尿病です。このため、糖尿病は代表的な生活習慣病として知られています。

高血糖の状態が長期間続くと、血液中の糖分が血管の内側のタンパク質と反応して、毛細血管を徐々に破壊してしまいます。その結果、神経障害や全身の倦怠感、脳卒中、腎臓障害、目の網膜症などの身体の不調や重大な疾患を引き起こします。

・高麗人参の糖尿病への効果は古くから知られていた
糖尿病は、東洋医学では消渇(しょうかち、しょうかつ)と呼ばれ、症状には口の渇きや多尿・頻尿もあります。
東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に「生津止渇（せいしんしかつ）」の効果があるとされています。生津止渇は、身体に水分を保持して渇きを抑える効果や、内分泌機能を正常化してインスリンなどのホルモンの分泌を促進する効果のことであり、糖尿病を予防・改善する高麗人参の効果を意味しています。
高麗人参は、古くから糖尿病に効果的な薬草として利用されてきました。

血糖値を抑制する成分が豊富

高麗人参には血糖値を抑制する成分が豊富に含まれており、糖尿病の予防・改善に役立ちます。

高麗人参に豊富に含まれるアミノ酸のアルギニンには、インスリンの分泌を促進する作用が確認されています。
ビタミンB1などのビタミンB群は、糖の代謝に不可欠な成分です。ビタミンB群は糖を効率的にエネルギーに変換するのを助けて、血糖値の過剰な上昇を防ぎます。
マグネシウムは糖の代謝に関わる酵素の働きを補助する作用があり、糖の代謝を促進します。マグネシウムの摂取が糖尿病の予防に効果的とする研究報告もあります。

また、愛媛大学医学部の研究によって、高麗人参に含まれるピログルタミン酸やアミノ酸化合物にインスリンと似た作用があることが確認されています。これらの成分は、インスリンと同じく血糖値の上昇を防ぎます。

これらの成分の働きにより、高麗人参は血糖値の過度な上昇を抑制して糖尿病を防ぎます。

糖尿病の予防・改善に役立つ高麗人参の効果

高麗人参には数多くの効果があり、その中には糖尿病の予防・改善に役立つものがあります。糖尿病に効く高麗人参の健康効果をご紹介します。

ストレス軽減

・ストレスは糖尿病の原因となる
強いストレスを感じると、ストレスに対抗するためにコルチゾールやアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。これらのホルモンには、ストレスという非常事態に備えるために血糖値や血圧を上昇させる作用があります。こうした作用はストレスに対抗するために必要ですが、長期間のストレスによってこれらのホルモンの血中濃度が高い状態が続くと、糖尿病や高血圧を引き起こしてしまいます。

・高麗人参はストレスを軽減して高血糖を防ぐ
高麗人参は古くから精神を安定させる薬草として知られ、ストレスを軽減する効果が現代の研究でも確認されています。高麗人参はストレスを軽減して、糖尿病の原因となるコルチゾールやアドレナリンの分泌を抑制します。

また、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、コルチゾールの過剰分泌を防ぐ作用があることが、岩手医科大学の細胞実験によって確認されています。
高麗人参は血糖値を高めるホルモンの分泌を抑制して、糖尿病を予防します。

自律神経のバランスを整える

・自律神経の乱れは高血糖を引き起こす
自律神経は、内臓の機能や血圧などを24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、昼間や活動時に活発になる交感神経と、夜間や休息時に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら作用しています。自律神経のバランスが乱れると、内臓機能の低下や血圧の異常、精神不安といった心身の不調が起こります。

交感神経が刺激されると、アドレナリンなどの血糖値を高めるホルモンの分泌が活発になります。このため、自律神経が乱れて交感神経が過度に興奮した状態になると、血糖値を高めるホルモンが過剰分泌されて高血糖を引き起こし、糖尿病の原因になります。

・高麗人参は自律神経のバランスを整える
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには30以上の種類があり、神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分類されます。
ジオール系とトリオール系には全く逆の作用がありますが、これらは相殺されることなく体内で作用します。交感神経が過度に活発なときはジオール系が強く作用して交感神経の興奮を抑え、副交感神経が過剰に優位になると、トリオール系が強く作用して交感神経を刺激します。

こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参は自律神経のバランスを正常に保ちます。
高麗人参は、自律神経を調整することで血糖値を高めるホルモンの過剰分泌を防ぎ、糖尿病を予防します。

睡眠の質を高める

・睡眠不足は血糖値を上昇させる
睡眠時には自律神経の副交感神経が活発になり、交感神経の働きが抑制されます。このため、睡眠不足の状態では交感神経が過度に活発になり、血糖値を高めるホルモンの分泌が促進されます。睡眠不足は血糖値を上昇させて、糖尿病のリスクを高めます。

・高麗人参には睡眠を改善する成分が含まれている
高麗人参には、高い安眠効果があることで知られるグリシンとセリンが含まれています。これらのアミノ酸を就寝前に摂取させたところ、寝つきや睡眠の満足度といった睡眠の質に大幅な改善がみられたとの複数の研究報告があります。高麗人参はこうした成分を身体に補って、睡眠の質を改善します。

・高麗人参はストレスを軽減して睡眠の質を高める
ストレスを感じると、副腎皮質刺激ホルモンのコルチコトロピンが分泌されます。このホルモンはストレスに対抗するために必要ですが、その一方で睡眠を阻害する作用があります。このため、ストレスは睡眠の質を低下させます。
高麗人参は古くから精神の安定に役立つ薬草とされ、ストレスを軽減する高い効果があります。高麗人参はストレスを軽減して睡眠の質を高め、睡眠不足による血糖値の上昇を防ぎます。

抗酸化作用

体内で過剰になると健康に悪影響を及ぼす物質に、活性酸素があります。活性酸素は糖尿病の発症にも関係しており、活性酸素を中和する抗酸化作用をもつ成分の摂取が、糖尿病の予防に効果的なことが研究で明らかになっています。
高麗人参には、強い抗酸化作用をもつ成分が含まれており、活性酸素による血糖値の上昇を防ぎます。

・活性酸素は糖尿病のリスクを高める
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素は病原菌の処理などに利用され、身体に不可欠な物質です。しかし、活性酸素が過剰になると、健康な細胞や組織まで酸化してしまい、体組織の炎症などの身体への悪影響を及ぼします。

活性酸素による悪影響は酸化ストレスと呼ばれ、酸化ストレスは内臓や脂肪組織の炎症を引き起こします。脂肪組織が炎症を起こすと、インスリンの作用を阻害するタンパク質の生成が活性化し、インスリンの効き目が低下することが研究で確認されています。また、すい臓への酸化ストレスは、インスリンの分泌を阻害します。
活性酸素は炎症を引き起こしてインスリンの働きを低下させ、糖尿病のリスクを高めます。糖尿病の予防には、活性酸素を中和する抗酸化作用をもつ成分の摂取が重要です。

・抗酸化物質の糖尿病予防効果は研究でも確認されている
抗酸化作用をもつ成分を多く摂取すると2型糖尿病のリスクが低下することが、フランス国立保健医学研究機構 (INSERM)の研究で確認されています。

この研究では、平均年齢52歳の女性64,223人を対象として、1993年-2008年にかけて15年間の追跡調査が行われました。この調査期間中に1,751人が糖尿病を発症しています。参加者に対して食事に関するアンケート調査が行われ、摂取している抗酸化物質の量と2型糖尿病との関連が分析されました。
この調査の結果、抗酸化物質を多く摂取したグループは、摂取が少ないグループに比べて、2型糖尿病のリスクが最大で27%低下したことが明らかになっています。
この研究により、抗酸化作用をもつ成分の摂取が糖尿病の予防に効果的なことが確認されています。

・高麗人参の成分には強い抗酸化作用がある
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
高麗人参は強い抗酸化作用をもつ成分を身体に補い、体内の活性酸素を減少させることで、糖尿病を引き起こす内臓や脂肪組織の炎症を防ぎます。

免疫機能を正常に保つ

・免疫機能の異常は糖尿病の原因になる
免疫機能に異常が生じると、免疫機能が過剰に反応して内臓や脂肪組織の炎症が起こりやすくなります。2型糖尿病患者は免疫反応が過剰な傾向にあり、体内に炎症性の化学物質が充満していることが知られています。脂肪組織などの炎症は、インスリンの働きを阻害するタンパク質の生成を促進して、糖尿病のリスクを高めます。

また、1型糖尿病は、すい臓でインスリンをつくるβ細胞が破壊され、インスリンの分泌が止まることで起こります。こうしたβ細胞の破壊は、免疫機能に異常が生じて免疫細胞がβ細胞を攻撃してしまうことで起こると考えられています。

・高麗人参はアダプトゲン
高麗人参は代表的なアダプトゲンとして知られています。アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に戻す作用のある薬草のことです。
高麗人参はジンセノサイドの働きによって、身体の機能を調整している自律神経のバランスを正常化します。こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参は免疫機能などの身体の機能を正常な状態に保ちます。

・高麗人参は免疫機能を正常化する
アダプトゲンである高麗人参は、身体の機能を正常な状態に保つため、免疫反応の異常によって起こるアレルギー症状などを改善する効果があります。
代表的なアレルギー症状にアトピー性皮膚炎があり、アトピー性皮膚炎のマウスに高麗人参を投与したところ、症状が改善したという大阪市立大学医学部の研究報告があります。

こうした免疫機能を正常化する高麗人参の効果は、過剰な免疫反応によって起こる脂肪組織の炎症や、免疫細胞が自分自身の正常な細胞を攻撃してしまう自己免疫反応の抑制にも有効と考えられています。
高麗人参は免疫機能を正常化して、免疫機能の異常によって起こる糖尿病を予防します。

抗炎症作用

高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには30以上の種類があり、それぞれが特徴的な作用をもっています。このうちジンセノサイドCK・Rh1・PPT・Roには、炎症を抑制する抗炎症作用があることが確認されています。

内臓や脂肪組織の炎症は、インスリンの分泌量や効き目を低下させて糖尿病を進行させます。高麗人参は、ジンセノサイドの抗炎症作用によってこうした炎症を抑制し、糖尿病の進行を防ぎます。

ダイエット効果

肥満が糖尿病のリスクを高めることはよく知られています。高麗人参には肥満を防ぐダイエット効果があり、糖尿病の予防に役立ちます。

・肥満は糖尿病を引き起こす
糖尿病の予防・改善に重要なホルモンに、アディポネクチンがあります。アディポネクチンは「やせホルモン」とも呼ばれ、インスリンの効果を高める作用や抗炎症作用など、糖尿病を抑制する高い効果をもつホルモンです。
肥満によって内臓脂肪が増加すると、脂肪組織から分泌されるアディポネクチンの量が減少することが研究で確認されています。肥満はアディポネクチンの分泌量を減らしてインスリンの機能を低下させ、糖尿病を引き起こします。

・高麗人参は脂質の代謝を促進する
高麗人参には、脂質の代謝を促進する成分が豊富に含まれています。
ビタミンB群は糖・脂質・タンパク質の代謝に不可欠な成分です。ビタミンB群は脂質をエネルギーに変換するのを助けて、体内の脂質を減らします。
アルギニンには成長ホルモンの分泌量を増加させる作用があり、成長ホルモンには脂質の代謝を促進する作用があります。このため、アルギニンは体内の脂質を減少させます。
ジンセノサイドには多くの健康効果がありますが、脂質の代謝を促進する作用も確認されています。
これらの成分の働きにより、高麗人参は脂質の代謝を促進して、体内の脂肪を減少させます。

・脂質を代謝する肝臓の機能を高める
高麗人参には肝臓の機能を補助するアミノ酸が数多く含まれており、脂質を代謝する肝臓の機能を高めます。
アルギニン・グルタミン酸・アスパラギン酸には、肝臓で行われるアンモニアの解毒を補助する作用があり、肝臓の負担を軽減します。
アラニンには、アルコールの代謝を促進する作用や肝機能を保護する作用があり、肝臓の負担を軽減して肝臓を守ります。
ロイシンとバリンには肝臓病の症状を改善する効果があることが研究で確認されており、肝機能の向上と肝臓の保護に役立ちます。

また、高麗人参には血行を促進する高い効果があり、肝臓の血行を促進して肝臓の働きを活発にします。
高麗人参は脂質を代謝する肝臓の機能を高めて、身体の脂肪を減らします。

・高麗人参は身体の代謝エネルギーを増やす
高麗人参には血行を促進する高い効果があり、内臓の血行を促進して体温を上昇させます。体温は代謝エネルギーと深く関係しており、厚生労働省の書簡によれば、体温が1℃上昇すると代謝エネルギーが13%増加します。
高麗人参は血行を促進して代謝エネルギーを増やし、脂肪の燃焼を促進します。

このように、高麗人参には身体の脂肪を減少させる高い効果があります。高麗人参は肥満の改善に役立つことで、肥満による糖尿病の進行を抑制します。

腸内環境を整える

・大腸の炎症が血糖値を上昇させる
大腸の炎症が糖尿病の発症に関係していることが、研究で明らかになっています。
マウスに高脂肪食を継続的に与えると、慢性的な大腸の炎症が起こります。慶應義塾大学の研究において、大腸の炎症を抑制したマウスに高脂肪食を与えたところ、大腸だけでなく脂肪組織の炎症も抑制されてインスリンの効果が高まり、血糖値の上昇が30%抑えられたことが報告されています。
この実験により、大腸で発生した炎症性の物質がインスリンの効き目を悪化させることや、大腸の炎症の抑制が糖尿病の予防に効果的なことが明らかになっています。

・高麗人参は胃腸に効く薬草
高麗人参は、古くから胃腸の健康増進に効果的な薬草として利用されてきました。
東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に胃腸を健康にして下痢を止める「健脾止瀉（けんぴししゃ）」の効果があるとされています。

・高麗人参は腸を健康に保つ
高麗人参には、腸の機能を調整する自律神経を整える効果や、血行促進効果があります。これらの効果は腸の働きを活発にして、腸の健康増進に役立ちます。
また、高麗人参にはストレス性の胃腸炎を予防・改善する効果や、胃腸の潰瘍の原因となるピロリ菌の除菌率を高める効果があることが、研究によって確認されています。
さらに、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには抗炎症作用があり、糖尿病の原因となる大腸の炎症を抑制します。
高麗人参には腸を健康に保つ高い効果があり、糖尿病を引き起こす大腸の炎症を防ぎます。

・高麗人参は腸内環境を整える
近年の研究では、脂肪の多い食事によって肥満や大腸の炎症が起こる前から、腸内細菌のバランスが乱れていることが確認されています。このため、腸内細菌のバランスの乱れと糖尿病には関連があり、腸内環境の改善が糖尿病の予防に役立つと考えられています。
高麗人参には、腸の健康維持に役立つ数多くの効果があり、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を改善します。高麗人参は、腸内環境の悪化による糖尿病の発症リスクの上昇を防ぎます。

高麗人参の糖尿病に対する効果は実験でも確認されている

糖尿病の予防・改善に役立つ高麗人参の効果は、実験でも確認されています。
2型糖尿病患者36名に対して高麗人参を1日100-200mg、8週間摂取させたところ、空腹時血糖値の低下が認められたとするフィンランドの実験報告があります。
また、2型糖尿病患者19名に高麗人参を1日6,000mg、12週間摂取させたところ、インスリンの効き目が高まったとする研究報告があります。

このほかにも、高麗人参を投与した多くの実験データを解析した研究が行われ、空腹時血糖値やインスリンの効き目を改善する高麗人参の効果が確認されています。
高麗人参は、糖尿病の予防・改善にとても効果的です。

糖尿病の合併症や身体の不調を防ぐ

糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、目の網膜症や腎臓疾患などの重大な合併症が起こります。糖尿病患者にとって、合併症の予防はとても重要です。また、糖尿病は、のどの渇きや身体の倦怠感などの身体の不調を引き起こします。
高麗人参は、こうした合併症の予防や糖尿病による身体の不調の改善にも効果的です。

・高麗人参は糖尿病の合併症を抑制する
糖尿病の合併症である網膜症や腎臓疾患などの多くは、血液中の糖分によって血管が傷つき、血管が柔軟性を失う動脈硬化が起こることで発症します。

高麗人参には、血行を促進して高血圧を改善する作用や、血液中の脂質を減少させる作用があり、動脈硬化を抑制します。
また、高麗人参には抗酸化作用をもつ成分が豊富に含まれており、活性酸素の酸化ストレスによる動脈硬化の進行を抑制します。
さらに、高麗人参に含まれるビタミンB6・葉酸・ビタミンB12には、動脈硬化の原因となる血液中のホモシステインと呼ばれる物質を減らす作用があります。

高麗人参にはこうした動脈硬化を防ぐ成分が豊富に含まれており、糖尿病によって起こる腎臓疾患などの合併症を防ぎます。

・糖尿病による身体の不調を改善する
糖尿病患者に対して高麗人参を投与した実験により、高麗人参には糖尿病によって発生する身体の不調の症状を改善する高い効果があることが確認されています。
高麗人参によって改善された症状には、めまい・肩こり・胸部の圧迫感・のどの渇き・全身の倦怠感などがあります。こうした高麗人参の効果は、韓国の慶北大学や日本の愛媛大学、富山医科薬科大学のほか、複数の病院の臨床研究など、数多くの研究によって確認されています。

まとめ

高麗人参には、インスリンの働きを助ける効果や高血糖を引き起こすホルモンの分泌を抑制する効果があり、血糖値の過度な上昇を抑えます。
また、内臓や脂肪組織の炎症や肥満によっても糖尿病の発症リスクが高まります。高麗人参には炎症を抑制する効果やダイエット効果があり、糖尿病を防ぎます。
さらに、高麗人参には、糖尿病によって起こる合併症を予防する効果や、糖尿病による身体の不調の症状を改善する効果があります。
糖尿病には自覚症状がほとんどなく、気がつかないうちに進行して重大な病気を引き起こします。健康な身体を維持するために、糖尿病に対する高い効果をもつ高麗人参を、日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。