高麗人参は更年期障害によるめまいを防ぐ

めまいはさまざまな原因で起こり、更年期障害の代表的な症状にもめまいがあります。
古くから万能薬として利用されてきた高麗人参は、更年期障害の症状改善にとても効果的です。更年期に起こるめまいの予防・改善に役立つ高麗人参の効果について解説します。

更年期のめまいは自律神経の乱れによって起こる

更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に減少することで起こります。ホルモンバランスが乱れることで自律神経のバランスも乱れ、動悸・身体の冷え・倦怠感・精神不安・不眠といった症状とともに、めまいの症状が起こる場合があります。
更年期障害の症状を改善するには、ホルモンバランスの乱れを抑制することや、自律神経の乱れを防ぐことが重要です。

更年期障害にはストレスも影響している

更年期障害の症状には大きな個人差があり、症状が重く日常生活に支障をきたす人もいれば、自覚症状がほとんどない人もいます。こうした個人差には、体質とともに環境による影響が大きいと考えられています。
更年期は、仕事や家庭の環境変化によってストレスを受けることが多い時期です。ストレスは自律神経の乱れを引き起こすため、更年期障害の症状を悪化させます。
更年期障害の症状を改善するには、ストレスを軽減することも重要です。

高麗人参は自律神経のバランスを整える

高麗人参には更年期に起こる自律神経の乱れを抑制する効果があり、更年期障害の症状を改善します。高麗人参は、更年期に起こるめまいの改善にとても効果的です。

高麗人参は更年期のホルモンバランスの乱れを抑制する

更年期障害は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急減することで起こります。
高麗人参の成分には、体内でエストロゲンと似た働きをするエストロゲン様作用があることが、研究によって確認されています。こうした成分は更年期に減少したエストロゲンの作用を補い、ホルモンバランスの乱れによる悪影響を抑制します。その結果、自律神経の乱れが軽減され、更年期障害の症状が緩和されます。
高麗人参はホルモンバランスの乱れを抑制し、更年期障害によるめまいの症状を改善します。

高麗人参は自律神経のバランスを正常化する

高麗人参には、自律神経のバランスを整える高い効果があり、更年期障害の症状を引き起こす自律神経の乱れを改善します。

・自律神経は身体の機能を調整している神経
自律神経は、内臓の機能や血液の流れ、呼吸などの身体のあらゆる機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、休息時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。
更年期のホルモンバランスの乱れによって自律神経が乱れると、めまいなどの更年期障害の症状が起こります。

・ジンセノサイドが自律神経を整える
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには30以上の種類があり、それぞれが特徴的な作用をもっています。
ジンセノサイドは神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分類されます。ジオール系とトリオール系には全く逆の作用がありますが、これらは相殺されることなく体内で機能します。交感神経が過度に活発なときにはジオール系が強く作用して興奮を抑え、副交感神経が過度に優位な場合はトリオール系が交感神経を刺激してバランスを保ちます。
こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参は乱れた自律神経のバランスを正常な状態に修正します。

高麗人参はストレスを軽減して更年期障害の悪化を防ぐ

ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激して、更年期に起こる自律神経の乱れを悪化させます。更年期障害の症状改善には、ストレスの軽減も重要です。
高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、更年期に起こるめまいの予防・改善に役立ちます。

・高麗人参はストレスを軽減する薬草
高麗人参は古くから精神を安定させる薬草として利用され、ストレスを軽減する高い効果があります。約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』にも、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記載されています。
また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」においても、高麗人参にストレスを軽減する「養心安神（ようしんあんしん）」の効果があるとされています。
さらに、高麗人参は代表的なアダプトゲンとしても知られています。アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に戻す作用のある薬草のことです。
高麗人参は、ストレスを軽減する薬草として知られています。

・ストレスを軽減する効果が実験でも確認されている
ストレスに対する身体の抵抗力を高める効果が高麗人参にあるとする研究報告が、ブルガリアとロシアの研究機関によって行われています。
また、ストレスに反応して分泌されるホルモンの濃度を測定する実験により、高麗人参に精神的ストレスからの回復を促進する作用があることが確認されています。
このほかにも多くの動物実験などが行われており、高麗人参のストレス軽減効果が確認されています。

このように、高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があります。高麗人参は更年期障害を悪化させるストレスを軽減し、更年期に起こるめまいの予防・改善に役立ちます。

更年期障害を改善する効果が実験で確認されている

以上のように、高麗人参には自律神経を整える効果やストレスを軽減する効果があり、更年期障害の症状改善にとても効果的です。こうした効果は実験でも確認されています。

更年期障害の患者72名に対して高麗人参を摂取させたところ、82%にあたる59名の症状が改善されたとする大阪市立大学の研究報告があります。
また、同じ大阪市立大学で更年期の女性237名を対象とした実験が行われ、更年期障害に対する高麗人参の治療効果や予防効果を示す実験結果が得られています。

こうした実験からも、更年期障害に対する高麗人参の効果が確認されています。高麗人参は、更年期障害によるめまいの予防・改善にとても効果的です。

男性更年期障害によるめまいにも効果的

・更年期障害は男性にも起こる
更年期障害は、女性だけでなく男性にも起こります。男性更年期障害はLOH症候群とも呼ばれ、加齢によって男性ホルモンのテストステロンの分泌量が減少することで発症します。
女性の更年期障害と同じく、ホルモンバランスの乱れによって自律神経が乱れ、倦怠感や精神不安、不眠などとともに、めまいの症状が起こる場合があります。
男性更年期障害では性欲の低下や勃起障害なども起こりますが、こうした性機能の症状以外は、女性の更年期障害の症状とほぼ同じです。

・高麗人参にはテストステロンの分泌を促進する成分が含まれている
高麗人参にはテストステロンの分泌を促進する成分が含まれており、男性更年期障害の原因であるホルモンバランスの乱れを抑制します。

亜鉛は男性機能を向上させるミネラルとして知られ、テストステロンの分泌を促進する作用があります。身体の亜鉛濃度が高いほど、血液中のテストステロン濃度が高いとする研究報告もあります。
また、マグネシウムにはテストステロンがほかの物質と結合するのを防ぐ作用があり、テストステロンの機能低下を抑制します。マグネシウムが不足するとテストステロンの血中量が減少するというラットを使った実験報告もあります。

高麗人参はこれらの成分を身体に補い、テストステロンの分泌を促進して、男性更年期障害の予防・改善に役立ちます。

・高麗人参は筋肉を増やしてテストステロンの分泌を促進する
テストステロンの分泌は筋肉と関係しており、身体の筋肉量が増加するとテストステロンの分泌が促進されることが知られています。

高麗人参には、成長ホルモンの分泌を促進するアルギニンが豊富に含まれています。成長ホルモンには、筋肉の発達を促進する作用があります。
また、高麗人参にはタンパク質の合成に必要なリシン(リジン)や、筋肉の主成分であるバリンとロイシンなどの数多くのアミノ酸が含まれています。

高麗人参はこれらの成分を身体に補い、身体の筋肉量の増加を促します。高麗人参は、テストステロンの分泌量を増やして更年期のホルモンバランスの乱れを防ぎ、男性更年期障害の症状を改善します。

・高麗人参は男性更年期障害の症状改善にも効果的
女性の更年期障害と同じく、男性更年期障害の症状も自律神経の乱れによって起こります。このため、高麗人参の自律神経のバランスを正常化する効果やストレス軽減効果は、男性更年期障害の予防・改善にもとても効果的です。
高麗人参は、女性の更年期障害だけでなく、男性更年期障害によるめまいの改善にも役立ちます。

まとめ

めまいは、更年期障害の代表的な症状のひとつです。高麗人参には、更年期障害の原因であるホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れを抑制する効果があり、更年期に起こるめまいの予防・改善にとても効果的です。また、高麗人参には更年期障害を悪化させるストレスを軽減する効果もあります。さらに、更年期障害は男性にも起こり、高麗人参は男性更年期障害によるめまいの予防・改善にも役立ちます。
更年期のめまいは生活の質を大きく低下させます。めまいを防いで健康的な毎日を送るために、高麗人参を日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。

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