めまいに効果的な高麗人参
日常生活に大きな支障をきたす症状に、めまいがあります。めまいはさまざまな原因で起こり、耳の機能に異常がなくとも、めまいの症状が起こる場合が多くあります。
古くから万能薬として利用されてきた高麗人参には多くの健康効果があり、さまざまな原因で起こるめまいの予防・改善にとても効果的です。
めまいはさまざまな原因で起こる
身体のバランスを保つ感覚を平衡感覚といいます。目や耳をはじめとした全身が感じ取る情報が脳に伝わり、その情報を脳が処理することで平衡感覚が保たれます。
耳の器官や神経に障害が発生して脳に情報が伝わらなかったり、脳の障害で情報を処理できなかったりすると、平衡感覚がうまく保てなくなり、めまいの症状が起こります。
平衡感覚に重要な器官として耳の三半規管が知られていますが、耳に異常がなくてもめまいが起こるケースが多くあります。脳梗塞や脳溢血などの重大な疾患が原因の場合もあるため、めまいの症状が発生した場合は、まずは医師の診察を受けることが重要です。
めまいの原因となる疾患に高麗人参が効く
めまいの原因となる疾患や身体の不調をみていきましょう。
高麗人参はこれらの疾患の予防・改善に役立ち、めまいを防ぎます。
メニエール病
メニエール病は、内耳に内リンパ水腫と呼ばれる水ぶくれが発生することにより、強い回転性のめまいや耳鳴りが起こる疾患です。明確な原因は特定されていませんが、ストレスや脳の血管の動脈硬化が関係しているといわれています。
高麗人参にはストレス軽減効果や動脈硬化を抑制する効果があり、メニエール病の予防・改善に役立ちます。
突発性難聴
突発性難聴は、原因不明の難聴が突然起こり、めまいの症状を伴うことが多い疾患です。血行不良による内耳の機能不全が原因とする説と、ウイルスの感染が原因とする説があります。
高麗人参には血行を促進する効果や、免疫力を高めてウイルスの感染を防ぐ効果があり、突発性難聴によるめまいを予防します。
自律神経の乱れ
自律神経は、血液の流れや内臓の機能などの身体のあらゆる機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。強いストレスや過労、睡眠不足などによって自律神経が乱れると、内耳などに異常がないにも関わらず、強いめまいが起こる場合があります。
高麗人参には自律神経を整える高い効果があり、自律神経の乱れが原因で起こるめまいの予防・改善に役立ちます。
心因性めまい
心因性めまいは、うつ症状や精神不安が原因で起こるめまいです。自律神経の乱れを伴う場合が多く、高麗人参のストレス軽減効果や睡眠を改善する効果などが症状の改善に役立ちます。
更年期障害
更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンの分泌量が急激に減少することで発症します。ホルモンバランスが乱れることで自律神経も乱れ、めまいの症状が起こる場合があります。
高麗人参には、更年期のホルモンバランスの乱れを抑制する効果や、自律神経を整える効果があり、更年期障害が原因で起こるめまいの予防・改善に役立ちます。
貧血
貧血は、酸素を運搬する赤血球の数や機能が低下する疾患です。貧血状態では脳の酸素が不足して、めまいが発生します。
高麗人参は古くから造血作用のある薬草として利用され、赤血球の生成を促進する高い効果があります。高麗人参は身体の赤血球を増やして、貧血によるめまいを防ぎます。
低血圧
低血圧は、全身に血液を送り出す心臓の力が弱まっている状態です。低血圧の状態では脳に十分な酸素が供給されず、脳の酸素不足からめまいの症状が起こります。
高麗人参は古くから心臓の機能をサポートする強心作用がある薬草として利用され、血圧を正常値に修正する効果があります。高麗人参は低血圧を改善して、脳の酸素不足が原因で起こるめまいを防ぎます。
脳梗塞・脳溢血
脳梗塞や脳溢血が起こると、平衡感覚に関する情報が脳で処理できずに、強いめまいが起こる場合があります。このため、めまいの症状がある場合は、まずは医師の診察を受けることが重要です。
脳梗塞や脳溢血は、脳の血管が動脈硬化を起こして詰まったり破れたりすることで起こります。高麗人参には動脈硬化を抑制する効果があり、脳梗塞や脳溢血によるめまいを予防します。
前庭神経炎・中耳炎・内耳炎
前庭神経炎は、平衡感覚に関する情報を脳に伝える前庭神経に炎症が起こる疾患です。また、中耳炎や内耳炎は耳の器官に炎症が起こる疾患です。これらの疾患が起こると、炎症の影響で脳に情報がうまく伝わらなくなり、強いめまいの原因になります。
これらの疾患の発症には、ウイルスの感染が深く関係しています。
高麗人参には、免疫力を高めてウイルスの感染を予防する効果があるほか、炎症を抑制する成分が含まれています。高麗人参は、めまいの原因となる耳の炎症の予防・改善に役立ちます。
飲み始めにめまいの症状が起こる場合がある
以上のように、高麗人参は、さまざまな原因で起こるめまいの予防・改善にとても効果的です。しかし、高麗人参を飲み始めた際にめまいの症状が起こる場合や、めまいが一時的に悪化する場合があります。
・飲み始めのめまいは好転反応
高麗人参を飲み始めた際に起こるめまいは、「好転反応」と呼ばれる身体の正常な反応です。好転反応は、もともとは東洋医学の按摩や鍼の用語で、身体が回復に向かう過程で起こるさまざまな症状を意味します。「好転するための一時的な反応」という意味で、好転反応と呼ばれます。
漢方医学においては、漢方薬を飲み始めた際にこうした好転反応が起こる場合があるという考えが一般的です。
高麗人参を飲み始めた際に起こる好転反応には、めまい・動悸・倦怠感・胃腸の不調・肌のかゆみなどがあります。こうした反応が起こっても、過度に心配する必要はありません。
・好転反応は短期間で治まる
高麗人参を摂取すると、血行が促進されて体内に蓄積していた毒素が排出されやすくなります。毒素は排出されるまでの間、血液に溶けて体内を循環します。また、高麗人参の成分によって、血圧などの体調に大きな変化が起こります。
こうした一時的な血液中の毒素の増加や体調の急激な変化が、好転反応の原因です。
血液中の毒素が排出されて、体調の変化に身体が慣れると、好転反応の症状は治まります。このため、好転反応は1-2週間程度の短期間で症状が現れなくなります。
・飲み始めは少しずつ摂取する
身体の正常な反応とはいえ、強いめまいや体調悪化はなるべく避けるべきです。高麗人参を飲み始める際は、急な体調変化を避けるために、少量ずつ摂取することをお勧めします。
また、強い好転反応が起こった場合は、摂取量を減らすか一時的に摂取を中断するのもひとつの手です。めまいを予防しようとして、かえってめまいを強めてしまっては本末転倒です。無理せず摂取量を減らし、症状が治まってから少しずつ量を増やしていきましょう。
・症状が長引く場合は医師に相談
好転反応は、通常短期間で治まり、長く続くことはあまりありません。症状が長引く場合や症状に不安を感じる場合は、ほかの原因で体調不良が起こっている場合もあるため、医師に相談することをお勧めします。
相談した上で好転反応だと分かれば、安心して摂取を継続できます。
高麗人参は続けることが大事
高麗人参には、さまざまな原因で起こるめまいの予防・改善に役立つ効果があります。
こうした高麗人参の効果の多くは、めまいが起こりにくい体質へと身体を改善する効果です。体質の改善は短期間で行えるものではなく、効果を実感できるようになるまでには、ある程度の時間がかかります。
例えば、貧血の予防効果や免疫力を高める効果があるといっても、飲んですぐに赤血球が増えたりウイルスに感染しなくなったりするわけではありません。赤血球の増加や免疫機能の調整には、ある程度の時間が必要です。
高麗人参の高い効果を十分に得るためには、高麗人参の摂取を毎日の習慣にして、長期間継続することが大切です。
まとめ
めまいは、さまざまな原因で起こります。脳梗塞などの重大な疾患の可能性もあるため、めまいが起こった場合は、速やかに医師の診察を受けることが重要です。
高麗人参には数多くの健康効果があり、めまいを引き起こすさまざまな疾患や身体の不調の予防・改善にとても効果的です。
めまいは生活に大きな支障をきたします。めまいを防いで、いきいきとした毎日を送るために、高麗人参を日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。