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乾燥高麗人参の美味しい食べ方・飲み方

古くから効果の高い薬草として珍重されてきた高麗人参は、生の状態のもののほか、乾燥加工されたものが流通しています。サプリなどの健康食品にも、主にこの乾燥加工された高麗人参が使用されています。
日本では高麗人参はそれほど身近なものではなく、乾燥高麗人参そのものの利用法はあまり知られていません。高麗人参には苦味があるため、美味しく摂取するには少し工夫が必要です。乾燥高麗人参を美味しく摂取する方法について解説します。

煎じて飲む利用法が一般的

乾燥高麗人参は、古くから煎じてお茶として飲む方法で主に利用されてきました。現在でもこの利用法が一般的です。高麗人参の有効成分を効率的に摂取するには、この煎じて飲む方法が最も適しているといわれています。

高麗人参茶をつくるには、水1リットルに対して乾燥高麗人参を20gの割合で入れ、弱火にかけます。一緒に乾燥ナツメやショウガを少し入れる煎じ方が一般的で、これらを入れると飲みやすくなります。
水の量が半分程度になるまで1時間以上煎じたら、茶こしやガーゼなどで漉して完成です。後で飲む分は、ビンなどに入れて冷蔵庫で保管します。

高麗人参の有効成分であるジンセノサイドには強い苦味があり、やや飲みにくいと感じる人もいます。味が気になる場合は、蜂蜜や砂糖、レモンなどを加えると、苦味が緩和されて飲みやすくなります。
また、高麗人参茶は冷たい状態よりも、温めた方が飲みやすくなります。いったん冷蔵庫などで保存したものは、温めなおしてから飲むと良いでしょう。

お酒に漬ければ高麗人参酒ができる

乾燥高麗人参をお酒に漬けて薬用酒をつくる利用法も一般的です。高麗人参酒には、疲労回復効果や精力増強効果、不眠を改善する効果などがあるといわれています。

高麗人参酒をつくる方法は、広口のビンにアルコール度数35度程度のホワイトリカーやブランデーを注ぎ、そこに乾燥高麗人参を漬けるだけです。冷暗所に保管して、3ヶ月から半年程度じっくりと成分を抽出します。より多くの成分を抽出したい場合は、1年程度待つのも良いでしょう。

高麗人参酒を飲む場合にも、お茶の場合と同じく蜂蜜などを加えると飲みやすくなります。高麗人参酒の摂取量の目安は、1日10ml程度です。

高麗人参酒に使った乾燥高麗人参は、新たなお酒に漬けて再度成分を抽出することができます。その際には、前回よりもアルコール度数の高いお酒を使うと、成分を抽出しやすくなります。乾燥高麗人参は、3回程度は高麗人参酒の材料として利用できるといわれています。貴重な高麗人参ですので、捨ててしまわず何度か使い、成分を有効利用しましょう。

蜂蜜漬けは人気の利用法

高麗人参の蜂蜜漬けは、高麗人参の苦味と蜂蜜の甘味がマッチした人気の利用法です。
つくり方は簡単で、蜂蜜にスライスした乾燥高麗人参を漬け込むだけです。漬け込んだ後、3ヶ月程度冷暗所に保管したら出来上がりです。

高麗人参の蜂蜜漬けには、乾燥高麗人参だけでなく生の高麗人参も使用されます。乾燥高麗人参を使ったものは成分が凝縮されていますが、食感はやや硬くなります。硬さが気になる場合は、細かく刻んで食べる方法や、紅茶などの飲み物に入れる利用法がお勧めです。

水で戻せば料理に利用できる

生の高麗人参は、ほかの野菜と同様に料理に利用されます。高麗人参を使った料理としては、韓国料理のサムゲタンが有名です。また、日本では天ぷらや漬物にも利用されています。
乾燥高麗人参も、水で戻せば生の高麗人参と同じように料理に利用できます。サムゲタンは調理の過程で水で煮込むため、水で戻さずに乾燥状態のままでも使われます。

サムゲタンは、内臓を取り出した鶏に高麗人参やもち米、ニンニク、ショウガ、松の実、乾燥ナツメなどを詰めて、それを水に入れて数時間煮込んだ料理です。食卓で塩やキムチなどを使って、個人で好みの味に調整して食べます。
家庭でつくる場合は、鶏一羽をまるごと使用するのがやや難しいので、代わりに手羽元や手羽中を利用して雑炊風にする調理法もよく行われています。

乾燥高麗人参の種類

乾燥高麗人参は、加工法によって大きく2種類に分けられます。
生の高麗人参の皮を剥いてから乾燥させたものを「白参(はくじん)」といいます。色素を含んだ皮が剥かれて乳白色の外見をしているため、白参と呼ばれます。
これに対して、皮を剥かずにいったん蒸してから乾燥させたものを「紅参(こうじん)」といいます。皮の色素によって赤みがかった外見をしているため、紅参と呼ばれます。

高麗人参の効果の中心となる有効成分は、皮の部分に多く含まれています。また、加熱処理の過程で有効成分の種類や量が増えることが、成分分析によって確認されています。このため、紅参には生の高麗人参や白参よりも多くの有効成分が含まれています。

より多くの有効成分を摂取して、高麗人参の高い効果を得たい場合は、紅参を利用するのがお勧めです。なお、紅参には有効成分が多く含まれているため、その分値段が高めです。白参は比較的安い価格で流通しています。

利用方法に関しては白参と紅参に違いはなく、両者とも高麗人参茶や高麗人参酒、蜂蜜漬けなどの料理に利用できます。

まとめ

乾燥高麗人参の利用法としては、煎じてお茶として飲む方法が最も一般的で、高麗人参酒や蜂蜜漬けの材料にする利用法も人気があります。高麗人参には苦味がありますが、蜂蜜などで甘味を加えることで美味しく摂取できます。また、乾燥高麗人参を水で戻せば、生の高麗人参と同じように料理にも使えます。
乾燥高麗人参には多くの有効成分が含まれています。高い健康効果や美容効果を得るために、乾燥高麗人参を美味しく摂取できるこれらの利用法を試してみることをお勧めします。

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