むくみの改善に高麗人参が効果的
女性の身体の悩みの中でも特に多いのが、脚や顔などのむくみです。むくみに悩む人の約7割が女性であり、特に40歳以上の女性に多いとされています。
高麗人参は、古くから万病に効く薬草として珍重されてきました。高麗人参には多くの健康効果があり、さまざまな原因で起こるむくみに対してとても効果的です。
むくみの予防・改善に役立つ高麗人参の効果について解説します。
むくみはなぜ起こるのか
・むくみは身体の水分バランスの乱れ
人間の身体は約60%が水分で構成されています。身体の水分の3分の2が細胞の中に含まれており、残りの3分の1は細胞外にあります。細胞外の水分には、細胞の周囲を埋めている間質液と、血液やリンパ液に含まれる水分があります。
普段は、これらの水分バランスが一定に保たれています。しかし、血行不良などの理由で血液と間質液のバランスが乱れると、細胞の隙間に水分が溜まってしまうことがあります。これがむくみです。むくみは、血管から細胞の隙間へ流れ出る水分の増加や、血管やリンパ管に吸収される水分の減少によって起こります。
・むくみはさまざまな原因で起こる
むくみを引き起こす原因には、さまざまなものがあります。代表的なむくみの原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・血行不良
・ストレス
・睡眠不足
・塩分の過剰摂取
・身体の水分量の過剰や不足(水分不足でもむくみが起こります)
・肝臓や腎臓の機能低下
・更年期障害などによるホルモンバランスの乱れ
高麗人参は、こうした原因で起こるむくみの予防・改善にとても効果的です。
なお、むくみの症状は、心不全や急性腎炎、甲状腺機能低下症などの重大な疾患によっても発生します。こうした疾患の恐れがある場合は、早めに医師の診察を受ける必要があります。
むくみを予防・改善する高麗人参の効果
高麗人参は古くから万病に効く薬草として利用され、数多くの健康効果があります。その中には、むくみの予防・改善に役立つものが多くあります。
血行促進
むくみの主要な原因に、血行不良があります。高麗人参には血行を促進する高い効果があり、血行不良によるむくみを防ぎます。
・むくみの主な原因は血行不良
心臓から供給される血液は、動脈によって全身に送られ、静脈を通じて再び心臓に戻ります。こうした血液循環が滞ると、身体の水分の循環も滞り、細胞の隙間に水分が溜まりやすくなります。これがむくみを引き起こします。
立ち仕事を続けたり長時間同じ姿勢でいたりすると、脚にむくみが起こります。これは、脚の血行が悪化するためです。
・高麗人参は血管を拡張する
高麗人参には、血管を広げて血流をスムーズにする成分が豊富に含まれています。
アミノ酸のアルギニンとグリシンには、血管を拡張する作用があります。特にアルギニンは、体内で一酸化窒素を生成する材料になります。一酸化窒素は、血管を拡張するシグナルとして機能する物質です。また、ミネラルのマグネシウムにも動脈を広げて血行を促進する作用があります。
高麗人参はこれらの成分を身体に補って、血行を促進します。
・高麗人参は血液をサラサラにする
高麗人参には、血液をサラサラにする効果もあります。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、血液中の脂質を減少させる作用や、血栓を防いで血液を固まりにくくする作用があります。
アルギニンには成長ホルモンの分泌量を増やす作用があり、成長ホルモンには脂質の代謝を促進して血液中の脂質を減少させる作用があります。
ビタミンB群は「代謝ビタミン」と呼ばれ、脂質などの栄養素の代謝を促進します。ビタミンB群は、血液中の脂質を減少させて血液をサラサラにします。
このように、高麗人参には血行を促進する成分が豊富に含まれています。高麗人参は血流をスムーズにすることで水分の体内循環を促し、むくみの予防・改善に役立ちます。
自律神経を整える
自律神経の乱れは血行不良の原因になり、むくみを引き起こします。高麗人参には自律神経を調整する高い効果があり、自律神経の乱れによるむくみを防ぎます。
・自律神経は血液の流れを調整する神経
自律神経は、血液の流れや内臓の機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、休息時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。
強いストレスやホルモンバランスの乱れによって自律神経のバランスが崩れると、内臓の不調や血圧の異常が起こり、血行が悪化してむくみの原因になります。
・ジンセノサイドが自律神経を調整する
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには30以上の種類があり、神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分類されます。
ジオール系とトリオール系には全く逆の作用がありますが、これらは相殺されることなく体内で機能します。交感神経が過度に活発なときにはジオール系が強く作用して興奮を抑え、副交感神経が過度に優位なときにはトリオール系が強く作用して交感神経を刺激します。
こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参は自律神経のバランスを正常に保ちます。
・高麗人参はアダプトゲン
自律神経は、内臓の機能や血圧、呼吸、体温などの身体のあらゆる機能を調整しています。高麗人参は自律神経のバランスを正常化することによって、これらの機能を正常な状態に保ちます。このため、高麗人参は代表的なアダプトゲンとされています。
アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に戻す作用のある薬草のことです。アダプトゲンには甘草・冬虫夏草・マカなどがあり、高麗人参はその中でも効果の高い代表例とされています。
身体の機能を調整するアダプトゲンである高麗人参は、血液の流れやホルモンバランス、身体の水分量などを正常化して、むくみの予防・改善に役立ちます。
ストレス軽減
・ストレスはむくみを引き起こす
強いストレスを受けた状態では、むくみが起こりやすくなることが知られています。
ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激します。交感神経の働きは血管を収縮させるため、ストレスは血行を悪化させてむくみを引き起こします。
また、ストレスを受けると、ストレスに対抗するために副腎皮質ホルモンのコルチゾールが分泌されます。コルチゾールはストレスから身体を守るために必要ですが、その一方で水分の体外への排出を抑制する作用があります。このため、ストレスによって血液中のコルチゾール濃度が高い状態が続くと、身体の水分量が増加してむくみの原因になります。
・高麗人参はストレスを軽減する
高麗人参は、古くから精神を安定させる薬草として珍重され、現代でも心身のストレスを軽減するアダプトゲンの代表例として知られています。
ストレスを軽減する高麗人参の効果は研究でも確認されており、ストレス性の胃潰瘍を抑制する効果や、ストレスによる運動能力の低下を防ぐ効果が、複数の動物実験によって報告されています。
さらに、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、コルチゾールの過剰分泌を防ぐ作用があることが、岩手医科大学医学部の細胞実験で明らかになっています。
高麗人参は、むくみの原因となるストレスを軽減し、身体の余計な水分を増やすホルモンの分泌を抑制します。高麗人参は、ストレスによるむくみの予防・改善にとても効果的です。
睡眠の改善
・睡眠不足はむくみの原因のひとつ
睡眠不足の状態が続くと、顔などがむくみやすくなることはよく知られています。
睡眠時には自律神経の副交感神経の働きが活発になり、血行が促進されます。このため、睡眠不足の状態では、副交感神経の働きが抑制されて交感神経の働きが過度に活発になり、血行が悪化してむくみが起こりやすくなります。
また、ホルモンの分泌は睡眠時に活発に行われるため、睡眠不足の状態ではホルモンバランスの乱れも起こりやすくなります。ホルモンバランスの乱れは、自律神経の乱れと血行不良の原因になり、むくみを引き起こします。
・高麗人参はストレスを軽減して睡眠を改善する
ストレスを感じると、ストレスに対抗するために副腎皮質刺激ホルモンのコルチコトロピンが分泌されます。このホルモンはストレスから身体を守るために必要ですが、その一方で睡眠を阻害する作用があります。このため、ストレスは睡眠の質を低下させます。
高麗人参には高いストレス軽減効果があることが、研究や長年の知識によって確認されています。高麗人参はストレスを軽減することで睡眠の質を高め、むくみの原因となる睡眠不足を防ぎます。
・睡眠の質を高める成分が含まれている
高麗人参には、アミノ酸のグリシンとセリンが含まれています。これらのアミノ酸は安眠効果があることで知られ、これらを就寝前に摂取させたところ、寝つきや睡眠の途中で起きる回数、睡眠の満足度などの睡眠の質が大幅に改善したとの複数の実験報告があります。
高麗人参はこれらの成分を身体に補い、睡眠の質を高めて、むくみを予防します。
腎臓や肝臓の機能を高める
むくみの原因のひとつに、腎臓や肝臓の機能低下があります。高麗人参には腎臓や肝臓の機能を高める効果があり、内臓の機能低下によって起こるむくみを予防します。
・アルブミンの不足がむくみを起こす
むくみと深く関係している物質に、アルブミンがあります。
アルブミンは血液中に多く含まれているタンパク質の一種で、血液の浸透圧を調整する作用があります。浸透圧とは、血管から細胞の周囲に水分を供給したり、血管に水分を取り込んだりするときの圧力のことです。
血液中のアルブミンが不足すると、細胞から血管に水分を取り込む力が低下して、むくみの症状が起こりやすくなります。
・腎臓と肝臓の機能低下がアルブミン不足の原因
アルブミンは、タンパク質を材料にして肝臓で生成され、腎臓でろ過されます。このため、肝臓や腎臓に異常があると、血液中のアルブミンが減少します。
アルブミンの血中量を正常に保ってむくみを防ぐには、腎臓と肝臓を健康に保ち、これらの機能低下を防ぐことが重要です。
・高麗人参は活性酸素を減らして腎臓と肝臓を守る
肝臓と腎臓の機能低下の原因となる物質に、活性酸素があります。
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素はウイルスの処理などに利用される身体に不可欠な成分ですが、増えすぎると肝臓や腎臓の細胞に酸化ストレスを与え、肝炎や腎炎のリスクを高めます。
また、活性酸素は、血液中の脂質と反応して粘度の高い過酸化脂質を発生させます。過酸化脂質は動脈硬化や肝炎の主要な原因物質で、腎臓や肝臓の機能を低下させます。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
高麗人参は体内の過剰な活性酸素を中和することで、腎臓と肝臓を健康に保ちます。
・高麗人参は腎臓と肝臓の機能を高める
腎臓と肝臓には多くの血液が流れ込んでおり、毛細血管が集中しています。このため、血行はこれらの臓器の機能と密接に関係しており、血行が良くなると腎臓と肝臓の機能が向上します。
2-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行を促進する高い効果があります。高麗人参は腎臓と肝臓の血行を促進して、これらの機能を高めます。
・腎臓と肝臓に対する効果は実験でも確認されている
腎臓と肝臓の機能を高める高麗人参の効果は、実験でも確認されています。
慢性肝炎患者に対して高麗人参を1日3,000mg、6ヶ月間投与したところ、肝機能の指標となる数値が改善し、肝細胞の再生を促進する作用が確認されたとする臨床研究報告があります。
また、高麗人参の投与によって腎機能の指標となる数値が改善したとする複数の実験報告があります。
このように、高麗人参には腎臓と肝臓の機能を高める効果があります。高麗人参はこうした効果によって血液中のアルブミンの量を正常に保ち、アルブミン不足によるむくみを防ぎます。
乳酸の代謝を促進する
・乳酸がむくみの原因になる場合もある
むくみを解消するために運動をした結果、逆に脚がむくんでしまう場合があります。これは運動による乳酸の増加が原因です。
筋肉の酷使や血行悪化による筋肉の酸欠が起こると、糖の代謝がうまくいかずに筋肉中に乳酸が多く発生します。その結果、増加した乳酸を薄めるために筋肉の周囲に水分が多く取り込まれ、むくみが起こります。
・高麗人参には乳酸の代謝を促進する成分が豊富
高麗人参には、糖の代謝に不可欠なビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群は糖をエネルギーに効率的に変換するのを助けて、乳酸の増加を防ぎます。
また、高麗人参には乳酸の分解を促進するマグネシウムとカリウムが含まれています。
高麗人参は、むくみの原因となる乳酸の分解を促進することで、乳酸の増加によるむくみを防ぎます。
筋肉増加
・筋肉量が少ないとむくみが起こりやすい
心臓から送り出された血液は、筋肉の収縮作用によって再び心臓に戻されます。特に脚の静脈の血液を効率的に心臓に戻すには、脚の筋肉の力が必要です。むくみが女性に多いのは、女性は男性に比べて筋肉量が少なく、脚から心臓に血液を送る筋肉のポンプ作用が弱いためです。
脚を中心とした身体の筋肉量が減少すると、身体の血液と水分の循環が滞り、むくみが起こりやすくなります。
・高麗人参は筋肉の増加を補助する
高麗人参に含まれるアルギニンには、筋肉を増加させる成長ホルモンの分泌量を増やす作用があります。また、高麗人参には質の良い睡眠を促す効果があり、睡眠中に分泌される成長ホルモンの量を増加させます。
さらに、高麗人参には、筋肉の主成分となるバリンとロイシンや、タンパク質の合成を促進するリシン(リジン)などの数多くのアミノ酸が含まれています。
高麗人参はこれらの成分の働きによって筋肉の増加を促し、筋肉量の低下による血行悪化とむくみの発生を防ぎます。
更年期障害の症状改善
むくみは、更年期障害の症状のひとつでもあります。高麗人参は更年期障害の症状緩和にとても効果的で、その効果は実験でも確認されています。高麗人参は、更年期障害によるむくみの症状を改善します。
・むくみは更年期障害の症状のひとつ
更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンの分泌量が急激に減少することで起こります。ホルモンバランスが乱れることで自律神経のバランスも乱れ、動悸・めまい・内臓の不調・精神不安といった症状とともに、血行不良による身体の冷えやむくみの症状が起こります。
・高麗人参は更年期障害の症状を緩和する
高麗人参には自律神経のバランスを調整する作用があり、更年期障害の症状を引き起こす自律神経の乱れを緩和します。
また、自律神経を司る脳の視床下部にはホルモンの分泌を調整する役割もあり、自律神経とホルモンバランスは密接に関係しています。このため、自律神経を整える高麗人参には、更年期障害の原因であるホルモンバランスの乱れを抑制する効果もあります。
さらに、高麗人参に含まれるビタミンB6は女性ホルモンエストロゲンの代謝に関わる成分で、ホルモンバランスを調整する作用があります。
高麗人参は、ホルモンや自律神経のバランスを正常に保ち、更年期障害の症状を緩和します。
・更年期障害に対する高麗人参の効果は実験でも確認されている
更年期障害の症状がある72名に対して高麗人参を摂取させたところ、59名の症状が改善したという大学病院の臨床研究報告があります。
こうした実験により、高麗人参の更年期障害に対する効果が確認されています。高麗人参は、更年期障害の代表的な症状であるむくみの予防・改善に役立ちます。
身体の渇きを防ぐ
水分をとりすぎるとむくみが起こりやすくなるのはよく知られています。その一方で、身体の水分不足がむくみの原因になることはあまり知られていません。高麗人参には身体の渇きを防ぐ効果があり、水分不足によるむくみを防ぎます。
・水分不足でもむくみが発生する
身体が水分不足になると、水分の排出量を減らして水分を蓄積しようとする身体の機能が働きます。これにより細胞の周囲の水分量が増加して、むくみが起こります。
また、日頃から身体の水分が不足していると、血液の循環や新陳代謝が悪化して、細胞から水分を吸収する静脈の力が弱まり、むくみが起こりやすくなります。
・水分過多よりも水分不足が問題になるケースが多い
大量の水分を摂取すると、一時的にむくみが起こりやすくなります。しかし、健康な身体の場合は、過剰な水分が尿として速やかに排出されます。水分と一緒に塩分を過剰に摂取していたり、あまりに大量の水を摂取したりしていなければ、水分摂取がむくみの原因になるケースはさほど多くありません。
むくみを気にして水分の摂取を控えていると、逆に水分不足からむくみが悪化する場合があります。
・高麗人参は身体の水分不足を防ぐ
東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に「生津止渇(せいしんしかつ)」の効果があるとされています。生津止渇とは、身体に水分を保持して身体の渇きを抑えるとともに、内分泌機能を正常に保ってホルモンの分泌を促す効果のことです。
高麗人参は、古くから身体の渇きを抑える薬草として利用されてきました。高麗人参は身体の水分量を正常に保ち、水分不足によるむくみを防ぎます。
むくみに効果的なミネラルが含まれている
身体の水分量の調節には、ミネラルのカリウムの働きが深く関係しています。また、むくみの予防・改善には、カルシウムやマグネシウムの摂取も重要です。高麗人参にはこれらのミネラルが含まれており、身体の水分量の調節とむくみの予防・改善に役立ちます。
カリウム
むくみの原因のひとつに、塩分であるナトリウムの過剰摂取があります。カリウムには体内の余分なナトリウムを減らす作用があり、ナトリウムの過剰摂取によるむくみを防ぎます。
・ナトリウムの過剰摂取は身体の水分量を増やす
ナトリウムは主に血漿や間質液に含まれており、細胞内外のミネラルバランスを保つために必要な成分です。しかし、体内のナトリウムが過剰になると、身体にはナトリウムの濃度を一定に保とうとする働きがあるため、水分の体外への排出が抑制されて身体の水分量が増加します。塩分が多い食事を続けていると、むくみが起こりやすくなるのはこのためです。
・カリウムはナトリウムを体外に排出する
カリウムには、ナトリウムと反応してナトリウムを体外に排出する作用があり、体内の過剰なナトリウムを減少させます。体内のナトリウムが減少することで、ナトリウム濃度を一定に保つために保持していた水分が不要になり、身体の水分量が減少します。
高麗人参にはカリウムが豊富に含まれています。高麗人参は、カリウムを身体に補うことで過剰なナトリウムと水分を体外に排出し、むくみを予防・改善します。
・腎臓疾患の場合はカリウムの摂取に注意
健康な人の場合、余分なカリウムは腎臓でろ過され、尿と一緒に体外に排出されます。このため、通常はカリウムの過剰摂取が問題になることはありません。
ただし、腎不全などで腎臓の機能が低下していると、カリウムがうまく排出されなくなり、健康に悪影響を及ぼす場合があります。腎臓疾患を患っている場合は、カリウムの摂取量に注意する必要があります。
カルシウム
カルシウム不足は血行を悪化させ、血行不良はむくみを引き起こします。高麗人参にはカルシウムが含まれており、カルシウム不足によるむくみを防ぎます。
・カルシウム不足になると血液中のカルシウムが増える
身体のカルシウムは、ほとんどが骨や歯に含まれています。カルシウムは骨や歯の材料として体内で利用されるほか、心臓の筋肉や神経細胞の働きにも不可欠なミネラルです。このため、カルシウムが不足すると身体が危機感を感じ、骨からカルシウムを取り出すホルモンが分泌され、血液中のカルシウムが増加します。
カルシウム不足が続くと骨からのカルシウムの供給も続き、身体全体ではカルシウムが不足しているにも関わらず、血液中のカルシウム濃度が上昇してしまいます。こうした不思議な現象は、カルシウム・パラドックス(逆説)と呼ばれます。
・カルシウムの不足はむくみの原因になる
血液中のカルシウム濃度が高くなると、カルシウムが血管の壁に取り込まれ、血管を収縮させます。血管の収縮は血行を悪化させ、血液と水分の循環を阻害します。こうした作用により、カルシウム不足はむくみの原因になります。
高麗人参にはカルシウムが含まれており、カルシウム不足による血行悪化とむくみを予防します。
マグネシウム
マグネシウムの摂取も、むくみの予防・改善に重要です。
細胞膜には、細胞の水分量やミネラルバランスを調整するために、ナトリウムやカリウムの出し入れを行う機能が存在しています。この細胞膜の機能にはマグネシウムが不可欠です。マグネシウムが不足すると細胞の水分量の調節がうまくいかなくなり、身体全体の水分量のバランスも乱れ、むくみが起こりやすくなります。
また、マグネシウムには動脈を弛緩させる作用があり、むくみの原因となる血行不良を防ぎます。
高麗人参にはマグネシウムが豊富に含まれています。高麗人参はマグネシウム不足による水分バランスの乱れや血行不良を防いで、むくみの予防・改善に役立ちます。
まとめ
多くの女性を悩ませるむくみの症状は、血行不良やストレス、睡眠不足などのさまざまな原因によって起こります。古くから万能薬として利用されてきた高麗人参には、血行促進効果やストレス軽減効果などの数多くの健康効果があり、むくみの予防・改善にとても効果的です。また、高麗人参には、身体の水分調節やむくみの改善に効果的なミネラルも豊富に含まれています。
つらいむくみの症状を改善するために、高麗人参を日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。