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疲労回復に高麗人参が効果的

寝ても疲れが取れない人や、疲労で体調を崩して悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そんな日々の疲れに、高麗人参が効果的です。高麗人参は、古くから高い体力回復効果をもつ薬草として珍重され、現在でも疲労に効く漢方薬やサプリメントの材料として広く利用されています。疲労回復に役立つ高麗人参の効果について解説します。

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高麗人参は疲労回復に効果的な薬草

高麗人参は疲労回復に効果的なことで知られています。高麗人参の疲労回復効果は古くから認知され、広く利用されてきました。

古くから疲労回復効果が確認されていた

約2000年前に記された中国最古の薬物書である『神農本草経』には、高麗人参に「長期間摂取することで身体を軽くし、寿命を延ばす」効果があると記載されています。
また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に「補気救脱(ほききゅうだつ)」の効果があるとされています。補気救脱の「気」とは、元気や気力の「気」のことで、補気救脱とは身体に元気を補って虚脱した状態を改善する効果のことです。
高麗人参の疲労回復効果は古くから認知されており、現在まで広く利用され続けています。

高麗人参は代表的な補気薬

高麗人参七効説で補気救脱の効果があるとされているように、高麗人参には身体に元気を補う効果があります。このため、高麗人参は代表的な補気薬として知られています。
補気薬とは、疲労を回復して体力を補う作用のある漢方薬のことです。補気薬は虚弱体質や病後などの疲労、食欲不振、胃腸障害などに用いられます。補気薬として現在使用されている漢方薬の多くに、高麗人参が使用されています。

疲労回復効果のある漢方薬に使用されている

有名な補気薬には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、六君子湯(りっくんしとう)があります。また、人参養栄湯(にんじんようえいとう)や人参湯(にんじんとう)なども、体力がなく疲れがちな人の体質改善に広く用いられています。
これらすべての漢方薬には、材料として高麗人参が使用されています。こうした多くの補気薬に使用されていることからも、高麗人参に高い疲労回復効果があることが分かります。

疲労回復効果がドイツの公的機関にも認定されている

高麗人参の疲労回復効果は、ドイツ政府が設立した薬用植物の評価委員会である「コミッションE」でも認められています。同委員会は、疲労時や衰弱時、病後の回復期における強壮剤として、高麗人参が効果的と認定しています。
高麗人参の疲労回復効果は、原産地のアジアだけでなく、ヨーロッパでも広く知られています。

心身の疲労回復に役立つ高麗人参の効果

高麗人参には数多くの健康効果があります。疲労回復に役立つ高麗人参の効果をご紹介します。

抗酸化作用

近年の研究によって、疲労には活性酸素が深く関係していることが明らかになっています。高麗人参には活性酸素を中和する強い抗酸化作用があり、疲労回復に役立ちます。

・増えすぎた活性酸素は身体に悪影響を及ぼす
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、体内で酸素を消費することによって発生します。活性酸素はウイルスなどの処理に利用される身体に不可欠な物質ですが、増えすぎると健康な細胞にも酸化ストレスを与えてしまい、細胞の炎症や老化を引き起こします。
身体には余分な活性酸素を減らす機能が備わっていますが、その機能は加齢によって衰えます。活性酸素の悪影響を防ぐには、活性酸素を中和する抗酸化作用をもつ成分の摂取が重要です。

・活性酸素が疲労の原因
近年の研究により、活性酸素が疲労を生み出すことが明らかになっています。
運動やデスクワークで酸素を多く消費すると、活性酸素が大量に発生します。こうした活性酸素が神経細胞を傷つけて疲労させることで、脳に対して「疲労した」というシグナルが送られます。
こうした活性酸素による神経細胞の損傷や疲労が、心身の疲労感の原因だと考えられています。

・高麗人参は活性酸素を減らす
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
高麗人参は、これらの成分の働きによって疲労の原因となる体内の活性酸素を減少させ、疲労回復に役立ちます。

自律神経の調整

身体の疲労感は、神経の損傷や疲労によって起こります。自律神経は身体の機能を調節している神経であり、自律神経が乱れると強い疲労感や体調不良が起こることが知られています。高麗人参には自律神経を整える効果があり、自律神経の乱れによる疲労の予防・改善に役立ちます。

・自律神経は身体の機能を調整している神経
自律神経は、内臓の機能や血液の流れ、ホルモンの分泌などを24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、休息時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。ストレスや睡眠不足などによって自律神経のバランスが乱れると、内臓の不調や血圧の異常、精神不安や不眠といった心身の不調が起こります。

・自律神経の乱れは疲労を生む
自律神経の乱れによって起こる自律神経失調症の症状のひとつに、全身の疲労感があります。自律神経のバランスが乱れると、内臓の機能やホルモン分泌に異常が起こり、こうした強い疲労感を引き起こします。
また、交感神経が過度に活発になると、筋肉が常に緊張状態になり、血行不良や血圧の上昇が起こって身体に疲労が蓄積しやすくなります。
さらに、自律神経の乱れは不眠症状を引き起こす場合が多く、睡眠不足から疲労の回復が遅れ、さらに自律神経が乱れるという悪循環が発生します。

・高麗人参は自律神経を整える
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、自律神経のバランスを整える高い効果があります。
ジンセノサイドには30以上の種類があり、神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分類されます。ジオール系とトリオール系には逆の作用がありますが、これらは相殺されることなく体内で機能します。交感神経が過度に優位な状態ではジオール系が強く作用して興奮を抑え、副交感神経が過度に活発な場合はトリオール系が強く作用して交感神経を刺激します。

こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参には自律神経のバランスを正常に保つ効果があります。高麗人参は、自律神経の乱れが原因で起こる疲労の予防・改善に効果的です。

ストレスの軽減

ストレスが疲労を引き起こすことはよく知られています。高麗人参には高いストレス軽減効果があり、ストレスによる心身の疲労を防ぎます。

・ストレスは疲労を生む
ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激します。このため、ストレスは自律神経を乱して血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、疲労の原因になります。
また、ストレスを受けると体内で活性酸素が多く発生します。活性酸素は神経細胞を傷つけ、心身の疲労を増加させます。

・ストレスは副腎疲労を引き起こす
ストレスを感じると、副腎と呼ばれる臓器からホルモンのコルチゾールが大量に分泌されます。コルチゾールはストレスに対抗するために必要なホルモンですが、長期的なストレスによってコルチゾールの分泌が続くと、副腎が疲労して必要なときに十分な量のホルモンを分泌できなくなります。こうした状態は「副腎疲労」と呼ばれます。

コルチゾールには炎症を抑制する作用があり、副腎からはやる気を高めるアドレナリンやドーパミンなどのホルモンも分泌されています。副腎疲労の状態ではこうしたホルモンの分泌が滞り、身体の炎症が抑制できず気力も低下します。その結果、全身に強い疲労感が生じます。

・高麗人参はストレスを軽減する薬草
高麗人参は、古くから精神を安定させる薬草として珍重されてきました。
約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記載されています。
また、高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」においても、高麗人参には神経の働きを助けてストレスを軽減する「養心安神(ようしんあんしん)」の効果があるとされています。

・ストレス軽減効果は研究でも確認されている
高麗人参のストレス軽減効果は研究でも確認されており、高麗人参の成分にストレスに対する抵抗力を高める効果があるとするブルガリアやロシアの機関による研究報告があります。
また、高麗人参にストレス性の胃腸炎やストレスによる運動能力の低下を抑制する効果があることが、複数の動物実験によって確認されています。

このように、高麗人参には高いストレス軽減効果があります。高麗人参はストレスを軽減することで、疲労を生み出す自律神経の乱れや活性酸素の増加を防ぎ、疲労回復に役立ちます。

・高麗人参はホルモンの分泌異常を防ぐ
高麗人参のストレス軽減効果によってコルチゾールの分泌量が減少すると、副腎の負担が軽減されます。高麗人参は、強い疲労感の原因となる副腎疲労の予防にとても効果的です。

また、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドのうち、ジンセノサイドPPTにコルチゾールの過剰分泌を防ぐ作用があることが、岩手医科大学医学の細胞実験で確認されています。
高麗人参は、コルチゾールの過剰分泌による副腎疲労を防いで、疲労の原因となるホルモンの分泌異常を防ぎます。

睡眠の改善

疲労の回復に睡眠はとても重要です。十分な睡眠がとれないと疲労が回復せず、睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こします。自律神経の乱れは不眠症状を引き起こすため、さらに睡眠が不足して疲労が蓄積する悪循環が起こります。

・高麗人参はストレスを軽減して睡眠の質を高める
ストレスを感じると、ストレスに対抗するために副腎皮質刺激ホルモンのコルチコトロピンが分泌されます。このホルモンはストレスに対抗するために必要ですが、その一方で睡眠を阻害する作用があります。
高麗人参には高いストレス軽減効果があり、身体が必要とするコルチコトロピンの量を減少させます。高麗人参は睡眠を阻害するホルモンの分泌を抑制することで、睡眠の質を高めます。

・安眠効果のある成分が含まれている
高麗人参には、安眠効果があることで知られるアミノ酸のグリシンとセリンが含まれています。これらのアミノ酸を就寝前に摂取させたところ、寝つきや睡眠の途中で起きる回数、睡眠の満足度といった睡眠の質が大幅に改善したという複数の実験報告があります。
高麗人参は安眠効果のある成分を身体に補い、睡眠の質を高めて疲労回復に役立ちます。

血行促進

血行は疲労回復にとても重要です。血行が促進されると、身体に十分な酸素と栄養素が供給され、疲労や筋肉の損傷の回復が早まります。また、疲労の原因となる毒素や老廃物の体外への排出もスムーズに行われるようになります。

・高麗人参は血液をサラサラにする
高麗人参には、血液をサラサラにする成分が豊富に含まれています。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、血液中の脂質を減少させる作用があります。また、タンパク質分解酵素の働きを活性化して、血液を固まりにくくする作用もあります。
アミノ酸のアルギニンには、成長ホルモンの分泌量を増加させる作用があります。成長ホルモンには脂質の代謝を促進する作用があり、血液中の脂質を減らします。
ビタミンB群は「代謝ビタミン」と呼ばれ、脂質の代謝に不可欠な成分です。ビタミンB群は脂質の代謝を促進します。
高麗人参にはこれらの成分が豊富に含まれており、血液をサラサラにして血行を促進します。

・高麗人参は血管を拡張する
高麗人参には、血管を広げて血行を促進する成分が含まれています。
アミノ酸のアルギニンは、体内で一酸化窒素を生成する材料になる成分です。一酸化窒素は血管を拡張するシグナルとして機能する物質で、血管を拡張して血流をスムーズにします。
また、アミノ酸のグリシンにも毛細血管を拡張する作用があります。
さらに、ミネラルのマグネシウムにも、血管周辺の筋肉を弛緩させて血管を広げる作用があります。

このように、高麗人参には高い血行促進効果があります。高麗人参は血行を促進して、身体の疲労回復を早めます。

造血作用

高麗人参には、血液中の赤血球を増やす造血作用があります。赤血球には酸素を運搬する役割があり、赤血球が不足した貧血状態では、身体の組織が酸欠を起こして強い疲労感が生じます。
また、赤血球が増えると身体の組織に十分な酸素が供給され、疲労の回復が早まります。

・赤血球の生成に必要な成分が豊富
高麗人参には、赤血球の生成に不可欠な成分が豊富に含まれています。
鉄は赤血球を構成するヘモグロビンの主成分であり、鉄の不足が貧血の最も多い原因です。
銅は赤血球には含まれていませんが、赤血球生成の際に鉄を必要な場所に移動させる役割があります。銅は赤血球の生成に欠かせません。
亜鉛は、細胞分裂に関わる多くの酵素の構成成分であり、赤血球の生成にも不可欠です。
ビタミンB12と葉酸は「造血のビタミン」と呼ばれ、不足すると悪性貧血を引き起こします。また、ビタミンB6には赤血球の生成を促進する作用があります。

高麗人参はこれらの成分を身体に補い、赤血球の生成を促進します。

・高麗人参の造血作用は研究でも確認されている
赤血球は、骨髄の造血幹細胞が分化することでつくられます。高麗人参の成分が造血幹細胞のDNAやタンパク質の合成を促進して、細胞の分裂率を約2倍に高めたとする千葉大学医学部の研究報告があります。
また、大阪大学の研究においても、赤血球の数やヘモグロビンの量を増やす高麗人参の造血作用が確認されています。

このように、高麗人参には血液中の赤血球を増やす高い効果があります。高麗人参は身体への酸素の供給を促進して、疲労回復に役立ちます。

アンモニアの解毒促進

身体の疲労の原因となる物質に、有害物質のアンモニアがあります。高麗人参にはアンモニアの解毒を促進する作用があり、アンモニアの増加による疲労を防ぎます。

・アンモニアは疲労の原因になる
アンモニアは、主にタンパク質の代謝によって体内で発生します。
細胞にはエネルギーを産生するミトコンドリアと呼ばれる器官があり、アンモニアはこのミトコンドリアの機能を阻害して、細胞のエネルギー産生量を低下させます。このため、体内のアンモニア濃度が高まると、身体のエネルギーが不足して全身の疲労感が発生します。

・高麗人参はアンモニア解毒を促進する
アンモニアは、主に肝臓の働きによって無害な尿素に変換され、尿と一緒に体外に排出されます。アミノ酸のアルギニンはこうした肝臓の機能に深く関係しており、アンモニアの解毒を促進する作用があります。
また、アンモニアは、グルタミン合成酵素の働きによってグルタミン酸と結合し、グルタミンに変換されることでも無毒化されます。
さらに、アスパラギン酸には尿の合成を促進する作用があり、アンモニアの体外への排出を助けます。

高麗人参には、アルギニン・グルタミン酸・アスパラギン酸が含まれています。高麗人参はこれらの成分の働きによってアンモニアの解毒を促進し、アンモニアの増加による身体の疲労を防ぎます。

胃腸を元気にする

・胃腸の不調は疲労を引き起こす
胃腸の健康は、身体の疲労と深く関係しています。
腸内には多くの細菌が生息しています。腸内環境が悪化すると、腸の悪玉菌の働きによってアンモニアなどの有害物質が多く発生します。こうした有害物質は血液に溶けて全身をめぐり、細胞のエネルギー産生を阻害して疲労の原因になります。
また、胃腸の不調によって消化不良が起こると、身体に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素の吸収率が低下します。こうした栄養素の不足は、エネルギー産生や正常な身体の機能を阻害して、身体の疲労を引き起こします。

・高麗人参は胃腸を健康にする薬草
東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に「健脾止瀉(けんぴししゃ)」の効果があるとされています。「脾」とは胃腸を意味し、健脾止瀉とは胃腸を健康にして下痢を止める効果のことです。
高麗人参は、胃腸の健康増進に役立つ薬草として古くから利用されてきました。

・高麗人参は腸内環境を整える
胃腸の働きは自律神経によって調整されています。ストレスなどによって自律神経が乱れると、神経性胃炎や過敏性腸症候群といった胃腸の不調が起こります。高麗人参にはストレスを軽減する効果や自律神経のバランスを整える効果があり、自律神経の乱れによる胃腸の不調を防ぎます。
また、高麗人参には高い血行促進効果があります。血行が促進されることで胃腸の活動が活発になり、胃腸の粘膜の再生も促進されます。高麗人参は、胃腸の炎症の予防・改善にも役立ちます。
さらに、高麗人参には、乳酸菌などの善玉菌を増やして腸内環境を整える効果もあります。

高麗人参は胃腸を元気にして腸内環境を整え、胃腸の健康悪化による身体の疲労を防ぎます。

肝臓や腎臓の機能を高める

肝臓や腎臓は、疲労回復にとても重要な臓器です。高麗人参には、肝臓や腎臓の機能を高める効果があり、肝機能や腎機能の低下による疲労を防ぎます。

・高麗人参は肝機能を高める
肝臓は、栄養素の代謝や貯蔵、毒素の解毒などの役割を担う重要な臓器です。肝機能が高まると、身体へのエネルギー供給が促進され、毒素も素早く分解されるため、疲労回復が早まります。逆に肝炎などによって肝機能が低下すると、身体に強い疲労感が生じます。

高麗人参には、肝機能低下の原因となる活性酸素を中和する効果や、血行を促進する効果などがあります。高麗人参は、肝機能を高めて疲労回復を促進し、肝機能の低下による疲労感を防ぎます。

>>さらに詳しい肝臓に対する効果はこちら

・高麗人参は腎機能を高める
腎臓には血液をろ過する働きがあり、毒素や老廃物の排出を行う重要な臓器です。また、身体の水分量や血圧、ミネラルのバランスなどを調整する働きもあります。
腎臓の機能が低下すると、毒素や老廃物が排出されずに体内に多く残ってしまいます。毒素や老廃物は身体のエネルギー産生を阻害して、疲労を引き起こします。また、身体のミネラルバランスの乱れも、疲労感の原因になります。

高麗人参には、血圧を調整して腎臓の負担を軽減する効果や、腎臓の炎症を抑制する効果などがあり、腎臓の機能を高めます。高麗人参は、腎臓を健康にして毒素や老廃物の排出を促進し、疲労回復に役立ちます。

>>さらに詳しい腎臓に対する効果はこちら

疲労回復に役立つ栄養素が豊富

高麗人参には、特有の成分であるジンセノサイドのほか、ビタミン、ミネラル、アミノ酸といった疲労回復に効果的な栄養素が豊富に含まれています。疲労回復に役立つ高麗人参の栄養素をご紹介します。

・ジンセノサイド
植物には苦味のもとになるサポニンと呼ばれる成分が含まれており、高麗人参特有のサポニンがジンセノサイドと呼ばれます。ジンセノサイドには健康に役立つ多くの効果があり、高麗人参の高い効果の中心となる成分です。

ジンセノサイドには自律神経のバランスを整える作用があるほか、疲労の原因となる活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。さらに、血液をサラサラにして血行を促進する作用もあります。
ジンセノサイドは、疲労回復にとても効果的な成分です。

・ビタミンB群
ビタミンB群は「代謝ビタミン」と呼ばれ、糖・脂質・タンパク質の代謝に不可欠な成分です。ビタミンB群は、栄養素の代謝に関わる酵素の働きを助ける補酵素として機能し、身体へのエネルギー供給を促進します。このため、ビタミンB群は高い疲労回復効果をもつ成分として知られています。
高麗人参にはビタミンB群が豊富に含まれており、疲労回復にとても効果的です。

・ビタミンC
ビタミンCも、疲労回復に効果的なビタミンとして知られています。ビタミンCには活性酸素を中和する抗酸化作用があり、過剰な活性酸素による神経細胞の損傷を防ぎます。ビタミンCは、心身の疲労の予防・改善に効果的です。

・各種ミネラル
高麗人参には、鉄・銅・亜鉛・カルシウム・マグネシウム・カリウムといった各種ミネラルが含まれています。こうしたミネラルの補給も、疲労回復には重要です。

鉄・銅・亜鉛は赤血球の生成に不可欠な成分です。これらの成分の摂取によって赤血球の生成が促進されると、疲労回復に重要な酸素が身体に十分に供給されます。
カルシウムには精神疲労やストレスを軽減する作用があり、筋肉疲労の回復にも役立ちます。
マグネシウムとカリウムは糖の代謝に関わり、身体へのエネルギー供給を促進します。

また、こうしたミネラルは筋肉や血管の収縮に深く関係しています。これらが不足すると血液の流れが悪くなって、倦怠感や疲労感を引き起こします。
高麗人参はこれらのミネラルを身体に補い、ミネラル不足による疲労を防ぎます。

・各種アミノ酸
激しい運動をすると、筋肉が傷ついて多くのアミノ酸が消費されます。傷ついた筋肉を修復して筋肉疲労を回復するには、アミノ酸の摂取が重要です。
高麗人参には、筋肉の主成分となるバリンとロイシンや、筋肉のエネルギー源となるグリコーゲンの生成を促進するアスパラギン酸、アルギニン・アラニン・グリシンなどの数多くのアミノ酸が含まれています。
高麗人参はこれらのアミノ酸を身体に補い、筋肉の疲労回復を促進します。

疲労回復効果が実験でも確認されている

高麗人参の疲労回復効果は、実験でも確認されています。

・韓国の研究で疲労回復効果が確認されている
慢性疲労を訴える成人90名に対して高麗人参を4週間摂取させたところ、疲労の自覚症状に改善がみられたとの韓国の研究報告があります。
また、高麗人参の摂取に関する多くの研究データの解析が韓国で行われ、高麗人参の摂取が疲労の軽減に効果的なことが確認されています。

・日本の臨床実験でも効果が確認されている
老人病院の看護師・介護士28名に対して高麗人参を摂取させたところ、作業負荷時の疲労感や体調の改善効果がみられたとする日本の臨床研究報告があります。
また、病院に勤務する人を対象として高麗人参を摂取させたところ、疲労感の改善効果やストレス軽減効果が認められたとする実験報告もあります。

・動物実験でも高い効果が報告されている
ハツカネズミに重りをつけて泳がせ、沈むまでの時間を計測した実験が富山医科薬科大学で行われ、高麗人参を摂取していないネズミが108秒で沈んだのに対し、高麗人参を摂取していたネズミは354秒間泳ぎ続け、遊泳時間が3倍以上延びたことが報告されています。

こうした数多くの実験により、高麗人参の高い疲労回復効果が確認されています。

高麗人参は続けることが大事

以上のように、高麗人参は心身の疲労回復にとても効果的です。
高麗人参の疲労回復効果は、一時的に疲労感を取り除くだけではありません。自律神経の調整効果や内臓の機能を高める効果といった高麗人参の効果の多くは、疲れにくい身体へと体質を改善し、疲労を根本から解決するものです。

体質の改善は、短期間でできるものではありません。このため、高麗人参は長期間継続的に摂取してこそ、その効果が十分に発揮されます。疲労回復に役立つ高麗人参の効果を最大限得るためには、短期間で摂取を止めてしまわずに、継続的に摂取することが重要です。

まとめ

高麗人参は、古くから疲労回復に効果的な薬草として珍重され、現在も疲労回復に役立つ漢方薬やサプリメントの材料として広く利用されています。高麗人参には、疲労回復に役立つ数多くの効果があるほか、疲労回復に効果的な栄養素が豊富に含まれています。
高麗人参には、一時的に疲労を取り除く効果だけでなく、疲れにくい身体へと体質を改善する効果があります。疲労回復に役立つ高麗人参の効果を最大限得るために、日々の生活に高麗人参を取り入れ、継続的に摂取することをお勧めします。

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