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高麗人参は小さな花を咲かせる

高麗人参は、古くから根の部分が効果の高い薬草として利用されてきました。高麗人参の根は人の姿に似た形をしており、その形状は多くの人に知られています。しかし、高麗人参の花についてはあまり知られていません。高麗人参は種によって増える種子植物であり、花を咲かせます。
高麗人参の花は、どういった形をしているのでしょうか。

高麗人参の花はどんな花?

高麗人参の花はとても小さく、可憐な姿をしています。

・高麗人参の花は白く見える
高麗人参の花は、ひとつの花に雄しべと雌しべの両方をもつ両性花で、鐘のような形をしています。高麗人参の花は、5枚の花びらと5個の雄しべ、1個の雌しべで構成されています。
高麗人参の花びらは周囲が白色を帯びた淡緑色ですが、雄しべの先端にある葯(やく)という白色の部分が目立つため、一見すると白い花に見えます。

・放射状に小さな花を咲かせる
高麗人参の花の咲き方は、散形花序(さんけいかじょ)と呼ばれます。散形花序とは、茎の先端から同じ長さの花柄をもつ多数の花が放射状についている配列状態をいいます。「タンポポの綿毛」のような形状で、先端に花がついているといえばイメージしやすいかもしれません。

高麗人参の花はいつ咲く?

高麗人参の花が咲くのは、種をまいてから3-4年目以降です。茎から一本の長い花茎がまっすぐ上に伸び、その先端から放射状に花が咲きます。

高麗人参の花の開花時期は、5月初旬から中旬頃です。放射状のつぼみの外側から開花して、徐々に内側のつぼみもほころびます。全体の開花には1-2週間かかりますが、花が咲いている最盛期は2-3日だけです。1日の開花時間も午前10時から12時付近の2時間程度で、実際に花が咲いているところを見るのはやや難しい植物です。

高麗人参は赤い実をつける

高麗人参の花びらは、受精した後すぐに落ちてしまいます。受精すると果実の発育が始まり、7月頃にきれいな赤い実をつけます。
ネットで「高麗人参 花」などの用語を検索すると、この赤い実をつけた画像が多く表示されます。赤い実がついた様子はとても美しいですが、花ではありません。高麗人参の花は、淡緑色の小さな花です。
高麗人参の赤い実の中には種が入っており、採取されて次の季節の種まきに使用されます。

まとめ

高麗人参の根の形状は多くの人に知られていますが、高麗人参の花についてはあまり知られていません。高麗人参の花は一見すると白く見える淡緑色で、小さく可憐な花を放射状に咲かせます。高麗人参の花は5月初旬から中旬に咲きますが、開花期間はとても短く、実際に咲いているところを見るのはやや難しい植物です。

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