痛風の予防に高麗人参

痛風は、中高年の男性に多くみられる疾患です。痛風は足の関節などの激しい痛みを引き起こし、生活の質を大きく低下させます。
古くから万能薬として珍重されてきた高麗人参には、痛風の予防・改善に役立つさまざまな効果があります。

痛風には肥満やストレスが深く関係している

痛風は、血液中の尿酸値が過度に上昇することで起こります。尿酸は関節部分に蓄積して結晶になり、この結晶を免疫細胞が攻撃することで、炎症や激しい痛みが起こります。

プリン体を多く含む食事やアルコールの過剰摂取は尿酸値を上昇させ、痛風の原因になります。
また、肥満やストレス、体内の活性酸素の増加も尿酸値上昇の原因になり、痛風の発症リスクを高めることが確認されています。

痛風の予防には、食生活の見直しとともに、こうした尿酸値の上昇をもたらす肥満やストレスなどを改善することがとても重要です。

痛風の予防・改善に役立つ高麗人参の効果

古くから万能薬として利用されてきた高麗人参には、痛風の予防・改善に役立つ多くの健康効果があります。

ダイエット効果

脂肪が体内に多く蓄積していると、尿酸値が高く痛風になりやすい傾向があります。このため、ダイエットは痛風の予防・改善に効果的です。

・高麗人参は血行を促進して脂肪を燃焼させる
高麗人参には、血行を促進する成分が豊富に含まれています。
血行が促進されると内臓の機能が活発になり、身体の代謝が向上して脂肪が燃焼されやすくなります。

・高麗人参は脂肪の蓄積を抑制する
高麗人参には「代謝ビタミン」と呼ばれるビタミンB群が豊富に含まれており、栄養素をエネルギーに変換するのを助けます。
ビタミンB群によって栄養素が効率的にエネルギーに変換されることで、栄養素が脂肪として身体に蓄積しにくくなります。

このように、高麗人参には高いダイエット効果があります。
高麗人参は、身体の脂肪を減らすことで痛風の予防・改善に役立ちます。

ストレス軽減効果

強いストレスを受けている状態では、血液中の尿酸値が上昇することが確認されています。
このため、痛風の予防・改善には、ストレスをなるべく軽減してリラックスすることが大切です。

高麗人参は古くから精神を安定させる薬草として利用されており、ストレスを軽減する高い効果があります。また、高麗人参のストレス軽減効果は、国内外の多くの研究によって確認されています。

高麗人参は、尿酸値を上昇させる心身のストレスを軽減することで、痛風の予防・改善に役立ちます。

抗酸化作用

抗酸化作用とは、活性酸素を中和する作用のことです。
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、呼吸やストレスによって体内で発生します。
活性酸素は身体に必要な物質ですが、増えすぎると健康な細胞にまで酸化ストレスを与えてしまい、身体に悪影響を及ぼします。

・活性酸素が増えると尿酸値が上がる
尿酸には活性酸素を中和する抗酸化作用があり、増えすぎた活性酸素から身体を守る作用があります。体内で活性酸素が増えると体内の尿酸も増加し、活性酸素を減少させることが研究で報告されています。
尿酸値の上昇を防ぐには、体内の活性酸素を増やさないことが大切です。

・高麗人参は活性酸素を減少させる
高麗人参に含まれるジンセノサイドとビタミンCには、強い抗酸化作用があります。
また、同じく高麗人参に含まれる鉄・銅・亜鉛といったミネラルも、活性酸素の中和を促進します。
高麗人参は体内の活性酸素を減少させることで尿酸値の上昇を防ぎ、痛風を予防します。

エストロゲン様作用

痛風患者全体の98%は男性です。痛風患者に女性がほとんどいないのは、女性ホルモンのエストロゲンに尿酸の排出を促進する作用があるためです。

高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、体内でエストロゲンと似た働きをするエストロゲン様作用があることが、研究で確認されています。
高麗人参はエストロゲンの作用を補助することで尿酸の体外への排出を促進し、痛風の予防・改善に役立ちます。

まとめ

痛風は、尿酸値の上昇によって発症します。尿酸値の上昇は食生活やアルコールが原因で起こるほか、肥満やストレス、体内の活性酸素の増加も関係しています。
高麗人参には、ダイエット効果やストレス軽減効果、体内の活性酸素を減少させる効果があり、痛風の予防・改善に役立ちます。また、エストロゲンの作用を補助して尿酸の排出を促進する効果もあります。
痛風は、激しい痛みを引き起こして生活の質を大きく低下させます。高麗人参を毎日の生活に取り入れて、痛風の予防・改善に役立ててみることをおすすめします。