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ヘルペスに効果的な高麗人参

繰り返し起きるやっかいな皮膚症状に、ヘルペスがあります。ヘルペスはヘルペスウイルスの感染が原因で起こり、一旦感染すると現代の医学ではウイルスを根絶することができません。ヘルペスの発症を防ぐには、免疫力を高めて症状を抑制することが重要です。
古くから滋養強壮に効果的な薬草として珍重されてきた高麗人参には、ヘルペスの再発防止に役立つ数多くの効果があります。ヘルペスを防ぐ高麗人参の効果について解説します。

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ヘルペスはウイルスによる感染症

・ヘルペスはウイルス感染が原因
ヘルペスは、ヘルペスウイルスによる感染症です。ヘルペスには、唇の周りに水ぶくれが起きる口唇ヘルペスや、性器に発症する性器ヘルペスなどがあります。また、帯状疱疹や水ぼうそうもヘルペスの一種で、ウイルスの感染によって起こります。

・単純ヘルペスウイルスは根絶できない
人に感染するヘルペスウイルスは8種類あり、中でも口唇ヘルペスや性器ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルスなどは、一旦感染すると神経が集まる神経節に住み着いてしまい、現代の医学では根絶することができません。
体内に潜伏しているヘルペスウイルスは、体調不良などによって活性化し、水ぶくれの症状を繰り返し発生させます。

・多くの人が感染しているヘルペスウイルス
日本人の口唇ヘルペスの発症率は、約10%といわれています。
ヘルペスの症状がなくとも、ヘルペスウイルスが体内に潜伏している人は多く、日本人の大人の半数以上が感染しているといわれています。年齢とともに感染率は上昇し、60歳を超えると80%以上が感染しているという調査報告もあります。

繰り返すヘルペスの原因は免疫力の低下

身体に潜んでいるヘルペスウイルスは、身体が健康で免疫力が高い状態では活発に活動できず、症状も現れません。
しかし、疲労・ストレス・発熱・月経・胃腸障害・紫外線などの刺激で身体の免疫力が衰えると、ウイルスが活性化して増殖します。増殖したウイルスは神経細胞を通って唇や性器に移動し、水ぶくれの症状を引き起こします。
ヘルペスの再発を防ぐには、体調を整えて免疫力を高く保つことが重要です。

ヘルペスの再発防止に役立つ高麗人参の効果

高麗人参は古くから滋養強壮に効果的な万能薬として珍重されてきました。高麗人参には、身体の調子を整えて免疫力を高める効果があり、ヘルペスの再発防止にとても効果的です。ヘルペスの発症を抑制する高麗人参の効果をご紹介します。

自律神経の調整

身体の免疫機能は、自律神経の働きと深く関係しています。高麗人参には自律神経のバランスを整える効果があり、免疫力を高く保ちます。

・免疫力には自律神経の働きが重要
自律神経は、内臓の機能や血液の流れ、ホルモンの分泌といった身体のあらゆる機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、休息時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。
自律神経のバランスが乱れると、免疫細胞におけるリンパ球と顆粒球のバランスが崩れ、免疫機能がうまく働かなくなります。

・高麗人参は自律神経を調整する
高麗人参には、特有の成分であるジンセノサイドが含まれています。高麗人参は、主にジンセノサイドの働きによって自律神経のバランスを調整します。

ジンセノサイドには30以上の種類があり、神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分類されます。
ジオール系とトリオール系には相反する作用がありますが、これらは相殺されることなく体内で機能します。交感神経が過度に活発な場合はジオール系が強く作用して興奮を抑え、副交感神経が過度に優位な場合はトリオール系が交感神経を刺激します。

こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参は自律神経のバランスを正常な状態に保ちます。自律神経のバランスが整うことで、免疫力が向上し、ヘルペスウイルスの活動が抑制されます。

ストレス軽減

ストレスは、ヘルペスを再発させる主要な原因のひとつです。高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、ストレスを原因とするヘルペスの再発を防ぎます。

・ストレスはヘルペスを引き起こす
ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激するため、自律神経のバランスを乱します。自律神経が乱れると免疫力が低下し、ヘルペスウイルスの活動が活発化します。
また、ストレス時には体内で活性酸素が多く発生します。活性酸素は心身の疲労の原因になり、ヘルペスウイルスを活性化する作用もある物質です。
ストレスは、ヘルペスの発症リスクを高めます。

・ストレスで増えるコルチゾールが免疫力を低下させる
ストレスを感じると、ストレスに対抗するために副腎皮質ホルモンのコルチゾールが多く分泌されます。コルチゾールには血圧や血糖値を一時的に高める作用があり、ストレスという緊急事態に対抗する身体の態勢を整えます。その一方で、コルチゾールには免疫力を低下させる作用もあります。このため、長期間ストレス状態が続くと、コルチゾールの体内濃度が高まって免疫力が低下し、ヘルペスが発症しやすくなります。

・高麗人参はストレスを軽減する薬草
高麗人参は、古くから精神を安定させる薬草として利用されてきました。約2000年前に記された中国最古の薬物書である『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記載されています。

高麗人参のストレス軽減効果は現代の研究でも確認されており、ストレスに対する身体の抵抗力を高める効果や、ストレス性の内臓疾患を予防・改善する効果などが、複数の研究によって報告されています。

・高麗人参はコルチゾールの過剰分泌を防ぐ
高麗人参は、ストレスを軽減することでコルチゾールの分泌量を低下させます。
また、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドにはコルチゾールの過剰分泌を防ぐ作用があることが、岩手医科大学医学部の細胞実験で確認されています。
高麗人参は、免疫力を低下させるホルモンの過剰分泌を防いで、免疫力を高く保ちます。

このように、高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があります。高麗人参はストレスによる活性酸素の増加や免疫力の低下を防ぎ、ヘルペスウイルスの活動を抑制します。

血行促進

血行は、身体の免疫力と深く関係しています。高麗人参には血行を促進する高い効果があり、ヘルペスの予防に重要な免疫力を向上させます。

・血行が良くなると免疫力が高まる
血行が促進されると、内臓の活動が活発になり、体温が上昇します。体温が高まると免疫細胞のリンパ球の活動が活発になり、リンパ球の数も増加します。体温が1℃上がると、免疫力が30%高まるともいわれています。
また、免疫細胞は血液に含まれて体内を循環しています。血行が促進されると免疫細胞の体内循環も活発になり、ウイルスや病原菌の処理が促進されます。

・高麗人参は血液をサラサラにする
高麗人参には血液中の脂質を減少させる成分が豊富に含まれており、血行を促進します。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、脂質の代謝を促進する作用があります。また、タンパク質分解酵素の働きを活性化して、血液を固まりにくくする作用もあります。
アミノ酸のアルギニンには、成長ホルモンの分泌量を増加させる作用があります。成長ホルモンには脂質の代謝を促進する作用があり、血液中の脂質を減少させます。
ビタミンB群は、脂質などの栄養素をエネルギーに変換するのに不可欠な成分です。

高麗人参には、脂質の代謝を促進するこれらの成分が豊富に含まれています。高麗人参は血液中の脂質を減らして、血液をサラサラにします。

・高麗人参は血管を拡張する
高麗人参には血管を拡張する成分も含まれており、血流をスムーズにします。
アミノ酸のアルギニンとグリシンには、血管を拡張する作用があります。特にアルギニンは、血管を拡張するシグナルとして機能する一酸化窒素の材料になる成分です。
また、ミネラルのマグネシウムにも動脈を広げる作用があります。

このように、高麗人参には血行を促進する高い効果があります。高麗人参は血行を促進して体温と免疫力を高め、ヘルペスウイルスの活動を抑制します。

疲労回復

疲労が蓄積している状態ではヘルペスが発症しやすいことが知られています。高麗人参には高い疲労回復効果があり、疲労によるヘルペスの発症を防ぎます。

・疲労はヘルペスウイルスを再活性化する
健康な成人を対象として、疲労時と休暇後の唾液中のヘルペスウイルスの量を調べる実験を行ったところ、疲労時には88%の被験者でウイルスの再活性化がみられたのに対し、休暇後には24%にまで減少したとの研究報告があります。

こうした実験からも分かる通り、ヘルペスウイルスの活動は身体の疲労と密接に関係しており、疲労が蓄積するとヘルペスウイルスの活動が活発化します。ヘルペスウイルスの活動を抑制するためには、身体の疲労回復がとても重要です。

・高麗人参は疲労回復に効果的
高麗人参は、古くから滋養強壮に効果的な薬草として珍重され、身体の疲労を回復する高い効果があります。

高麗人参には、疲労回復に効果的なことで知られるビタミンB群やマグネシウムが含まれています。
ビタミンB群は「代謝ビタミン」と呼ばれ、糖・脂質・タンパク質をエネルギーに変換するのに欠かせない成分です。ビタミンB群は身体へのエネルギー供給を促進して、身体の疲労を回復します。
マグネシウムは、糖の代謝に関わる酵素の働きに不可欠な成分です。マグネシウムは糖の代謝を助けて、身体へのエネルギー供給と疲労回復を促進します。

・疲労回復効果はドイツの公的機関にも認められている
高麗人参の疲労回復効果は、ドイツ政府によって設立された薬用植物の評価委員会である「コミッションE」にも認められています。同委員会は、疲労時や衰弱時、病後の回復期などに効果的な強壮剤として、高麗人参を認定しています。

このように、高麗人参には疲労を回復する高い効果があります。高麗人参は疲労を回復してヘルペスウイルスの活動を抑制し、ヘルペスの発症を防ぎます。

体力増加

体力の低下は身体の免疫力を低下させ、ヘルペスの発症リスクを高めます。高麗人参は体力増加に役立ち、ヘルペスの再発を防ぎます。

・古くから体力を高める薬草として珍重された
高麗人参は、体力を増加させる薬草として古くから利用されてきました。
東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に「補気救脱(ほききゅうだつ)」の効果があるとされています。「気」とは、やる気や元気の「気」のことで、補気救脱とは身体に活力を与えて虚脱した状態を改善する効果のことです。

・体力を高めるアミノ酸が豊富
高麗人参には、体力増加に役立つアミノ酸が豊富に含まれています。
アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。成長ホルモンには筋肉を増やす作用や新陳代謝を促進する作用があり、体力増加に役立ちます。
また、アスパラギン酸には身体のエネルギー源となるグリコーゲンの生成を促進する作用があり、スタミナ増加に役立ちます。
このほかにも、筋肉を構成する主成分であるロイシンやバリンなどの数多くのアミノ酸が、高麗人参には含まれています。

このように、高麗人参には体力を増加させる高い効果があります。高麗人参は体力を高めて、体力低下によるヘルペスの発症を防ぎます。

抗酸化作用

近年の研究によって、活性酸素が疲労と深く関係していることや、活性酸素がヘルペスウイルスの活性化に影響を及ぼしていることが明らかになっています。
高麗人参の成分には活性酸素を中和する強い抗酸化作用があり、活性酸素の増加によるヘルペスの発症を防ぎます。

・活性酸素は強い酸化力をもつ
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、体内で酸素が消費されることで発生します。活性酸素は体内で病原菌の処理などに利用され、身体に不可欠な物質です。しかし、活性酸素が体内で過剰になると、健康な細胞や組織まで酸化してしまい、身体に悪影響を及ぼします。
活性酸素の悪影響を防ぐには、活性酸素を中和する抗酸化作用をもつ成分の摂取が重要です。

・活性酸素が疲労を引き起こす
疲労を感じているときの脳内を調べた研究により、疲労の原因が運動でもデスクワークでも、自律神経の中枢である脳の視床下部付近が強く疲労していることが確認されています。こうした研究により、疲労感には自律神経が深く関係していることが確認されています。

また、運動や作業をすると、筋肉や脳の細胞で大量の酸素が消費され、同時に活性酸素が発生します。増えすぎた活性酸素は神経細胞を傷つけ、その際に発生する老廃物が、「疲労した」というシグナルを脳に伝えます。こうした活性酸素による神経細胞の損傷が、脳の疲労感を生みだしていると考えられています。
疲労を軽減するには、体内の活性酸素を減らすことが重要です。

・活性酸素はヘルペスウイルスを活性化する
活性酸素が細胞を酸化すると、傷ついた細胞から出る物質に誘発されて、疲労因子と呼ばれる特定のタンパク質が発生します。この疲労因子がヘルペスウイルスを活性化させることが、東京慈恵会医科大学の研究によって明らかになっています。

ヘルペスウイルスは普段は体内に潜伏していますが、宿主である人間が強く疲労すると、ウイルスが危機感を感じて、別の宿主を求めて再活性化します。このヘルペスウイルスの再活性化のシグナルとなる物質が、活性酸素によって生じる疲労因子です。
ヘルペスの発症を防ぐためには、体内の活性酸素の抑制がとても重要です。

・高麗人参は活性酸素を減少させる
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
高麗人参は、体内の活性酸素を減少させることで神経細胞の酸化や疲労因子の発生を抑制し、ヘルペスウイルスの再活性化を防ぎます。

アンモニアの解毒促進

体内のアンモニアが増えると、全身に強い疲労が生じてヘルペスの発症リスクが高まります。高麗人参にはアンモニアの解毒を促進する作用があり、アンモニアの増加による疲労感を防ぎます。

・アンモニアは疲労の原因になる
細胞にはエネルギーを産生するミトコンドリアと呼ばれる器官があります。アンモニアはこのミトコンドリアの機能を阻害して、細胞のエネルギー産生量を減少させてしまいます。このため、体内のアンモニア濃度が高まると、身体の活動に必要なエネルギーが不足して、強い疲労感が生じます。
疲労はヘルペスウイルスを活性化することが知られており、アンモニアの増加はヘルペスの発症リスクを高めます。

・高麗人参はアンモニアの解毒を促進する
アンモニアは、肝臓のオルニチン回路と呼ばれる回路で身体に無害な尿素に変換され、体外に排出されます。高麗人参に豊富に含まれるアルギニンは、このオルニチン回路に深く関係しており、アンモニアの解毒を促進する作用があります。
また、アンモニアは、酵素の働きによってグルタミン酸と結合し、グルタミンに変換されることでも解毒されます。
さらに、アスパラギン酸には尿の合成を促す作用があり、アンモニアの体外への排出を促進します。
高麗人参は、アルギニン・グルタミン酸・アスパラギン酸が含まれています。高麗人参はこれらの成分を身体に補い、アンモニアの解毒を促進します。高麗人参はアンモニアによる身体の疲労を防いで、ヘルペスの発症リスクを低下させます。

胃腸を健康に保つ

ヘルペスは体調不良によって発症率が上がり、胃腸障害によっても発症のリスクが高まることが知られています。高麗人参には胃腸を健康に保つ高い効果があり、胃腸障害を原因とするヘルペスの発症を防ぎます。

・高麗人参は胃腸を健康にする薬草
東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に「健脾止瀉(けんぴししゃ)」の効果があるとされています。健脾止瀉とは、胃腸の調子を整えて下痢を止める効果のことです。
胃腸を健康にする高麗人参の効果は古くから認知され、広く利用されてきました。

・高麗人参は胃腸障害を防ぐ
胃腸の働きは自律神経によって調整されています。ストレスや睡眠不足によって自律神経が乱れると、神経性胃炎や過敏性腸症候群などの胃腸の不調が起こります。高麗人参には自律神経を整える効果やストレス軽減効果、睡眠を改善する効果があり、自律神経の乱れによる胃腸の不調を防ぎます。
また、高麗人参には乳酸菌などの腸の善玉菌を増やす効果もあり、腸内環境を改善します。

高麗人参は、胃腸を健康に保って胃腸障害を予防し、ヘルペスの再発リスクを低下させます。

肝機能を高める

・肝機能の低下は疲労感を生む
肝臓は、栄養素の代謝や貯蔵、毒素の分解などのさまざまな機能をもつ重要な臓器です。肝炎などで肝機能が低下すると、身体へのエネルギー供給や毒素の分解が滞り、強い疲労感が生じます。疲労はヘルペスウイルス再活性化の原因となるため、ヘルペスの発症を防ぐには肝機能を高めることが重要です。

・肝臓の働きは免疫機能にも重要
肝臓には、免疫細胞のナチュラルキラー細胞やマクロファージが多く存在しています。肝臓には心臓から供給される血液の約4分の1が流れ込んでおり、血液中のウイルスや病原菌の多くが肝臓で処理されています。
肝機能が低下すると、こうした免疫細胞の働きも弱まり、ヘルペスの予防に重要な免疫力が低下してしまいます。

・高麗人参は肝機能を高める
高麗人参には、内臓の機能を調整している自律神経を整える効果や、肝臓の血行を促進して肝細胞の新陳代謝を活発にする効果があります。また、高麗人参の成分には、肝臓の炎症の原因となる活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。
こうした高麗人参の効果は、肝臓の健康増進に役立ち、肝機能を向上させます。

高麗人参は肝機能を高めることで免疫力の低下や疲労感を防ぎ、ヘルペスの発症リスクを低下させます。

更年期障害の症状改善

体調不良や疲労によって免疫力が低下すると、ヘルペスウイルスが活性化します。このため、体調不良が起こりやすい更年期には、ヘルペスの発症率が高まります。また、更年期障害の症状は、心身へのストレスを増加させてヘルペスの発症リスクを高めます。
高麗人参には更年期障害の症状を緩和する効果があり、更年期におけるヘルペスの発症を抑制します。

・更年期には免疫力が低下する
更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンの分泌量が急激に減少することで起こります。ホルモンバランスが乱れることで自律神経のバランスも乱れ、血行不良・動悸・精神不安・不眠などの心身の不調が起こります。また、自律神経の乱れによって免疫力が低下し、ヘルペスの発症率が上昇します。

・高麗人参は更年期障害の症状を改善する
高麗人参には自律神経を整える高い効果があります。高麗人参は更年期障害の諸症状の原因となる自律神経の乱れを抑制して、症状を改善します。
また、自律神経はホルモンの分泌にも深く関係しており、自律神経を正常化する高麗人参にはホルモンバランスを整える効果もあります。高麗人参は、ホルモンバランスの乱れを防いで更年期における免疫力の低下を防ぎ、ヘルペスの発症リスクを低下させます。

・更年期障害に対する効果は実験でも確認されている
更年期障害の患者72名に対して高麗人参を摂取させたところ、59名の症状が改善したとする大阪市立大学の臨床研究報告があります。
こうした実験からも、更年期障害を改善する高麗人参の効果が確認されています。高麗人参は更年期における体調不良を緩和して、ヘルペスの発症を抑制します。

PMS(月経前症候群)の症状改善

・生理前はヘルペスの発症率が上がる
PMS(Premenstrual Syndrome)は月経前症候群とも呼ばれ、生理の1-2週間前から起こるさまざまな身体の不調の症状を意味します。PMSの明確な原因は特定されていませんが、女性ホルモンの分泌量の変動や、神経で機能するホルモンのバランスの乱れが影響していると考えられています。

生理前には免疫力を低下させる黄体ホルモンが多く分泌されるほか、PMSによる体調不良やストレスの影響によって免疫力が低下します。このため、生理前にはヘルペスの発症率が大幅に上がります。

・高麗人参はPMSの症状を改善する
イギリス月経前症候群協会(NAPS)のガイドラインでは、PMSの治療に際して、ビタミンB6・カルシウム・マグネシウムの摂取が推奨されています。高麗人参にはこれらのすべてが含まれており、PMSの症状改善に役立ちます。
また、高麗人参には自律神経を整える効果があり、PMSの原因となるホルモンバランスの乱れを防ぎます。

高麗人参は、PMSの症状を改善することで生理前の体調不良を緩和し、生理前に起こりやすいヘルペスの発症を抑制します。

ヘルペスの予防に役立つ成分が含まれている

ヘルペスの発症を防ぐには、身体の免疫力を高く保つことが重要です。高麗人参には、免疫力の向上に役立つ成分が豊富に含まれています。

・ビタミンC
ビタミンCは、免疫力を高めるビタミンとして有名です。
体内にウイルスが侵入すると、ウイルスの増殖を抑制するインターフェロンと呼ばれるタンパク質が細胞から分泌されます。ビタミンCは、このインターフェロンの生成に不可欠な成分です。
ビタミンCはインターフェロンの分泌を促進して免疫力を高め、ヘルペスウイルスの増殖を抑制します。

・ジンセノサイド
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、自律神経のバランスを整える作用や血行を促進して体温を高める作用があり、免疫力を向上させます。
また、疲労感の原因となる活性酸素を中和する強い抗酸化作用があり、活性酸素によるヘルペスウイルスの活性化を抑制します。
さらに、ジンセノサイドには主要な免疫細胞であるナチュラルキラー細胞の働きを活性化する作用があることが、研究によって確認されています。
ジンセノサイドは身体の免疫力を高め、ヘルペスの発症を防ぎます。

・アルカロイド
高麗人参にはアルカロイドも少量含まれています。アルカロイドは「アルカリに似たもの」という意味で、多くの場合アルカリ性を示す有機化合物です。
アルカロイドには強い生理作用があり、高麗人参に含まれるアルカロイドには、免疫細胞のマクロファージやB細胞の働きを活発にする作用があります。

・亜鉛・鉄・銅
亜鉛・鉄・銅といったミネラルも、免疫機能に欠かせない成分です。これらは免疫細胞の働きに関わる酵素の構成成分であり、免疫細胞の正常な機能に不可欠です。
亜鉛が不足すると、免疫細胞をつくる胸腺が縮小して免疫不全が起こります。また、鉄や銅が不足すると、免疫細胞の数や機能が低下することが知られています。
高麗人参はこれらのミネラルを身体に補い、免疫力を高めます。

・各種アミノ酸
免疫機能の基礎となる免疫細胞や抗体は、アミノ酸から生成されるタンパク質でできています。このため、アミノ酸は正常な免疫機能に欠かせません。
高麗人参には、アルギニンやグリシン、アラニンなどのアミノ酸が数多く含まれており、免疫機能の正常な働きを助けます。
また、アルギニンには免疫細胞のひとつマクロファージの働きを活性化する作用もあります。

このように、高麗人参には免疫力を高める成分が豊富に含まれています。高麗人参は身体の免疫力を高く保ち、ヘルペスウイルスの増殖を防ぎます。

ヘルペスに効果的な漢方薬にも使用されている

高麗人参は古くから漢方薬の材料として利用され、現在でも多くの処方に使用されています。
高麗人参を使用した漢方薬のひとつに「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」があります。補中益気湯の「中」は胃腸を意味し、胃腸を整えて身体に活力を与える漢方薬として広く利用されています。
この漢方薬が、ヘルペスに効果を発揮したとする研究報告があります。

・補中益気湯が性器ヘルペスを改善した症例がある
性器ヘルペスを繰り返し発症していた被験者に、補中益気湯を1日7,500mg摂取させたところ、2週間で身体の疲労感が消え、徐々にヘルペスの再発回数が減少したという症例報告があります。また、この被験者はヘルペスが再発しなくなったため1年弱で摂取を中止しましたが、その後も再発がみられなかったことが報告されています。

・動物実験でも効果が確認されている
薬剤の投与によってナチュラルキラー細胞やマクロファージなどの免疫細胞を減少させ、免疫機能が低下した個体にヘルペスウイルスを感染させる動物実験が行われました。その結果、何も投与しなかったグループは10日で約9割が死亡したのに対し、補中益気湯を投与したグループは50%の死亡にとどまったことが報告されています。

このように、高麗人参を使用した漢方薬がヘルペスウイルスに対して効果的とする研究報告があります。補中益気湯には高麗人参以外の生薬も使用されていますが、こうした実験からも、高麗人参のヘルペスに対する高い効果がうかがえます。

高麗人参は続けることが大切

以上のように、高麗人参には免疫力を高める効果や疲労を回復する効果があり、ヘルペスの再発防止に役立ちます。
こうした高麗人参の効果は、身体の調子を整えながらゆっくりと作用します。このため、短期間だけの摂取では効果が実感しにくく、長期間継続的に摂取してこそ、効果が十分に発揮されます。
身体の免疫力を高めてヘルペスの発症を防ぐために、高麗人参の長期的な摂取をお勧めします。

まとめ

ヘルペスはヘルペスウイルスによる感染症です。ヘルペスウイルスは一旦感染すると、現代の医学では根絶できません。このため、免疫力を向上させてヘルペスウイルスの活性化を防ぐことが重要です。
高麗人参には、自律神経を調整する効果やストレス軽減効果などの、免疫力を高める多くの効果があります。また、高麗人参には、ヘルペスウイルスを活性化する活性酸素を中和する成分や、免疫力の向上に役立つ成分が豊富に含まれています。
ヘルペスの発症を防ぐには、日頃からの体調管理がとても重要です。ヘルペスに対して高い効果をもつ高麗人参を、日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。

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