高麗人参の高血圧への効果
高血圧の状態が続くと、血管の柔軟性が失われる動脈硬化が進行して、脳梗塞や心臓疾患のリスクが高まります。高麗人参には血圧を正常に保つ効果や、高血圧の予防・改善に役立つ多くの効果があり、身体の健康維持に役立ちます。
高麗人参は血圧を正常に保つ
血圧は、自律神経の働きによって調整されています。自律神経は、活動時に活発になる交感神経と、休息時に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら身体の機能を調整しています。交感神経の働きは血管を収縮させて血圧を高め、副交感神経の働きは血管を広げて血圧を低下させます。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、自律神経のバランスを整える作用があります。ジンセノサイドは、交感神経が過度に活発になると、その興奮を抑えて血圧を安定させます。また、副交感神経が優位になって血圧が低下すると、交感神経を刺激して血圧を高めます。
こうしたジンセノサイドの働きにより、高麗人参には血圧を正常に保つ効果があります。
高血圧を予防・改善する高麗人参の効果
ジンセノサイドの働き以外にも、高麗人参には高血圧の予防・改善に役立つ多くの効果があります。
血行促進
血液の流れがスムーズになると、より弱い力でも身体に血液を供給できるようになり、高くなりすぎた血圧が低下します。
高麗人参には、血管を拡張する成分や血液中の脂質を減らして血液をサラサラにする成分が豊富に含まれており、身体の血行を促進します。高麗人参は血行を促進することで、血圧の上昇を防ぎます。
赤血球を増やす
酸素を運ぶ働きのある血液中の赤血球が減少すると、身体の酸素不足を補うために心臓が活発に働いて血圧が上昇します。
高麗人参には赤血球の生成を促進する高い効果があることが、研究で確認されています。高麗人参は、赤血球の減少による血圧の上昇を防ぎます。
抗酸化作用
活性酸素には強い酸化力があり、血管を拡張する作用のある一酸化窒素を不活性化させてしまいます。このため、活性酸素が増えると血管が収縮しやすくなり、血圧が上昇します。
高麗人参に含まれるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。高麗人参は体内の活性酸素を減少させることで、高血圧を防ぎます。
ストレス軽減・睡眠の改善
ストレスを受けた状態や睡眠不足の状態では、交感神経が強く刺激されるほか、血圧を上昇させるホルモンが多く分泌されて血圧が上昇します。
高麗人参は古くから精神を安定させる薬草として利用され、ストレスを軽減する効果や睡眠の質を高める効果があります。高麗人参はストレスの悪影響や睡眠不足を防いで、血圧を安定させます。
ダイエット効果
肥満者は、肥満していない人に比べて2-3倍、高血圧になりやすいといわれています。
高麗人参には、体温を高めて身体の代謝エネルギーを増やす効果や、脂質の代謝を促進して身体の脂肪を減らす効果があります。高麗人参はこうしたダイエット効果によって、肥満による血圧の上昇を防ぎます。
まとめ
高麗人参は、血圧に関わる自律神経を調整して、血圧を正常に保ちます。また、高麗人参には、血行促進効果やダイエット効果などの、高血圧の予防・改善に役立つ多くの効果があります。
高血圧は自覚症状がなく、予防がとても重要です。高血圧に対する高い効果をもつ高麗人参を、日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。
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