高麗人参はホルモンバランスの乱れを防ぐ
体内で分泌されるホルモンにはさまざまな種類があり、女性ホルモンや男性ホルモン、成長ホルモンなどが有名です。こうしたホルモンには身体の調子を整える作用があり、ホルモンの分泌に異常が起こると、心身の健康に重大な悪影響が及びます。
古くから万病に効く薬草として珍重された高麗人参には、ホルモンの正常な分泌を促してホルモンバランスの乱れを防ぐ効果があります。ホルモンバランスを整えて健康増進に役立つ高麗人参の効果について解説します。
身体の健康に重要なホルモンバランス
ホルモンは、身体のさまざまな機能を調整する化学物質です。ホルモンは身体の内外の変化に対応して分泌され、環境の変化が起きても身体の機能を一定に保つ働きがあります。ホルモンバランスが乱れると、身体の機能や健康にさまざまな悪影響が起こります。
身体の機能を支えるさまざまなホルモン
人間の身体でつくられているホルモンは、確認されているものだけで100種類程度あり、さらに発見され続けています。
脳や神経で機能する代表的なホルモンには、セロトニン・メラトニン・アドレナリン・ドーパミンなどがあります。
また、女性ホルモンにはエストロゲンやプロゲステロンがあり、これらのバランスが乱れると、更年期障害やPMS(月経前症候群)の症状が起こります。
代表的な男性ホルモンにはテストステロンがあり、筋肉の増加や性欲を高める作用があります。
ホルモンバランスの乱れとは
こうしたホルモンは、正しい時間や時期に分泌されることで、その役割を果たします。
例えば、セロトニンは朝日を浴びると分泌量が増加し、このセロトニンを材料にして睡眠を促すメラトニンが生成され、夜間の睡眠を促します。アドレナリンはストレスに反応して分泌され、ストレスに対抗する身体の態勢を整えます。
ホルモンバランスの乱れとは、こうした必要な時間や時期にホルモンが分泌されなかったり、分泌量が少なかったり過剰だったりすることをいいます。
ホルモンは少量でも強い効果を発揮するため、ホルモンバランスの乱れは身体に重大な悪影響を及ぼし、さまざまな疾患や身体の不調の原因になります。
ホルモンバランスが乱れる原因
強いストレスや睡眠不足、乱れた生活習慣は、ホルモンの分泌と深く関係している自律神経に悪影響を与え、ホルモンバランスを乱します。また、過剰なダイエットなどによってホルモンの材料となる栄養素が不足すると、ホルモンの分泌量が低下します。さらに、加齢や女性の閉経などによっても、ホルモンバランスが乱れることが知られています。
ホルモンバランスの乱れを防ぐ高麗人参の効果
高麗人参には数多くの健康効果があり、ホルモンの正常な分泌を促します。ホルモンバランスを整える高麗人参の効果をご紹介します。
自律神経の調整
身体の機能を調整している自律神経は、ホルモンの分泌に深く関係しています。高麗人参には自律神経のバランスを正常に保つ効果があり、ホルモンバランスの乱れを防ぎます。
・自律神経は身体の機能を調整している
自律神経は、内臓機能・呼吸・体温・免疫機能といった身体のあらゆる機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、休息時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。自律神経のバランスが乱れると、身体のあらゆる機能に悪影響が生じ、内臓機能の悪化や血圧の異常、精神不安などの心身の不調が起こります。
・自律神経はホルモンバランスと深く関係している
自律神経をコントロールしている中枢は、脳の間脳という場所にある視床下部であり、視床下部にはホルモンの分泌を調整する役割もあります。このため、自律神経のバランスとホルモンバランスは密接に関係しています。
自律神経のバランスが乱れると、各種ホルモンの分泌に異常が生じてホルモンバランスが乱れます。また、更年期などの影響でホルモンバランスが乱れると、自律神経のバランスも乱れてさまざまな心身の不調が起こります。
・高麗人参は自律神経のバランスを整える
高麗人参は、主に高麗人参特有の成分であるジンセノサイドの働きによって、自律神経のバランスを調整します。
ジンセノサイドには30以上の種類があり、神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分類されます。ジオール系とトリオール系には相反する作用がありますが、これらは相殺されずに体内で作用します。交感神経が過度に活発なときはジオール系が強く作用して興奮を抑え、副交感神経が過度に優位な場合はトリオール系が交感神経を刺激します。
こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参は自律神経のバランスを正常に保ち、ホルモンの適切な分泌を促します。高麗人参には、ホルモンバランスを整える高い効果があります。
ストレス軽減
ホルモンバランスを乱す主要な原因として、ストレスが知られています。高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、ストレスによるホルモンバランスの乱れを防ぎます。
・ストレスはホルモンバランスを乱す
ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激します。ストレスは自律神経のバランスを乱す主要な原因であり、自律神経の乱れはホルモンの分泌異常を引き起こして、ホルモンバランスを乱します。
また、ストレスを感じると、ストレスに対抗するために腎臓の上にある副腎と呼ばれる臓器から、副腎皮質ホルモンが大量に分泌されます。ストレスは副腎に大きな負担をかけるため、長期間ストレスを受け続けていると、副腎が疲れ果てて必要なときに副腎皮質ホルモンを十分に分泌できなくなります。こうした状態は「副腎疲労」と呼ばれます。
副腎から分泌されるホルモンは50種類以上あります。ホルモンバランスを整えるためには、ストレスを軽減して副腎疲労を予防することが重要です。
・高麗人参はストレスを軽減する薬草
高麗人参は古くから精神を安定させる薬草として珍重されてきました。約2000年前に記された中国最古の薬物書である『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記載されています。
また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」においても、高麗人参に「養心安神(ようしんあんしん)」の効果があるとされています。養心安神とは、神経の働きを補助して精神を安定させる効果のことです。
・高麗人参のストレス軽減効果は研究でも確認されている
高麗人参のストレス軽減効果は、現代の研究でも確認されています。
高麗人参にはストレスから身体を守るホルモンの分泌を促進する作用があるとするブルガリアのソフィア医学研究所の研究報告があります。
また、ストレス性の胃潰瘍を予防・改善する効果や、ストレスによる運動能力の低下を抑制する効果などが、動物実験によって確認されています。
このように、高麗人参には高いストレス軽減効果があります。高麗人参はストレスを軽減して、ホルモンバランスの乱れを防ぎます。
睡眠の改善
睡眠不足は、ホルモンの分泌異常を引き起こす主要な原因のひとつです。高麗人参には質の良い睡眠を促す効果があり、睡眠不足によるホルモンバランスの乱れを防ぎます。
・睡眠不足はホルモンバランスを乱す
睡眠中には自律神経の副交感神経が活発になり、日中に刺激された交感神経の働きを抑制して自律神経のバランスを整えます。このため、睡眠不足の状態では交感神経の働きが過度に活発になり、自律神経やホルモンバランスの乱れが起こりやすくなります。
また、睡眠中に分泌量が増加するホルモンは数多くあります。睡眠不足の状態では、タンパク質の合成を促す成長ホルモンや、深い睡眠に必要なメラトニン、女性ホルモンや男性ホルモンなどの分泌量が減少し、ホルモンバランスが乱れます。
さらに、睡眠不足の状態では、食欲を抑制するホルモンであるレプチンの分泌が減り、食欲を増加させるグレリンが過剰になることが知られています。
十分な睡眠は、ホルモンバランスの乱れを防ぐために重要です。
・高麗人参には安眠効果のある成分が含まれている
高麗人参には、高い安眠効果で知られるグリシンとセリンが含まれています。これらのアミノ酸を就寝前に摂取させたところ、寝つきや睡眠の途中で起きる回数、睡眠の満足度などが大幅に改善したとの複数の研究報告があります。
高麗人参はこうした成分を身体に補い、睡眠の質を高めます。
・高麗人参はストレスを軽減して睡眠の質を高める
ストレスを感じると、ストレスに対抗するために副腎皮質ホルモンのコルチコトロピンが分泌されます。このホルモンには睡眠を阻害する作用があるため、ストレスは睡眠の質を低下させます。
高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、コルチコトロピンの分泌を抑制して睡眠の質を改善します。
このように、高麗人参には質の良い睡眠を促す効果があります。高麗人参は睡眠の質を高めて、睡眠不足によるホルモンバランスの乱れを防ぎます。
炎症の抑制
内臓や脂肪組織の炎症は、ホルモンの機能や分泌量を低下させます。高麗人参にはこうした炎症を抑制する成分が豊富に含まれており、炎症によるホルモンバランスの乱れを防ぎます。
・炎症がホルモンバランスを乱す
ホルモンを分泌する内臓に炎症が起こると、ホルモンの分泌が阻害されます。近年の研究では、副腎疲労を起こしている患者の多くに腸の炎症がみられることも報告されています。
また、内臓などに炎症が起こると、炎症を抑制する副腎皮質ホルモンのコルチゾールが活発に分泌されます。炎症が続くと副腎が疲労してホルモン分泌に異常が生じ、ホルモンバランスが乱れます。
さらに、肥満によって脂肪組織に炎症が起こると、血糖値を抑制するホルモンであるインスリンの効き目が低下して、糖尿病が悪化することが知られています。近年の研究では、腸で発生した炎症性の物質が血液に乗って身体を循環することで、脂肪組織の炎症を悪化させていることも確認されています。
ホルモンバランスを正常に保つためには、内臓や脂肪組織の炎症を抑制することが重要です。
・ジンセノサイドには抗炎症作用がある
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには30以上の種類があり、それぞれが特徴的な作用をもっています。そのうちジンセノサイドCK・Rh1・PPT・Roには、炎症を防ぐ抗炎症作用があることが確認されています。
高麗人参はジンセノサイドの働きによって内臓や脂肪組織の炎症を防ぎ、ホルモンバランスを正常に保ちます。
・抗酸化作用が炎症を抑制する
炎症の原因物質のひとつに活性酸素があります。活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素は病原菌やウイルスの処理に利用される身体に不可欠な物質ですが、増えすぎると健康な細胞や組織まで酸化してしまい、炎症を引き起こします。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
高麗人参は、体内の過剰な活性酸素を減らすことで炎症を防ぎ、炎症によるホルモンバランスの乱れを防ぎます。
・高麗人参は腸の炎症を防ぐ
近年の研究により、インスリンの機能低下や副腎疲労に腸の炎症が影響していることが明らかになっています。ホルモンバランスの乱れを防ぐには、腸の炎症を抑制することが重要です。
高麗人参には、腸の働きを調整している自律神経を正常に保つ効果や、腸の血行を促進して腸を健康に保つ効果があります。また、高麗人参には、乳酸菌などの腸の善玉菌を増やして腸内環境を改善する効果があります。
高麗人参は腸を健康に保つことで、ホルモンバランスを乱す腸の炎症を抑制します。
高麗人参はホルモンバランスを整える薬草
以上のように、高麗人参にはホルモンバランスを整える高い効果があります。高麗人参は古くから身体の調子を整える薬草として珍重され、その高い効果が広く利用されてきました。
古くから利用されてきた高麗人参
高麗人参は、約2000年前に記された薬物書にも記載されており、古くから万病に効く薬草として利用されてきました。
東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に「生津止渇(せいしんしかつ)」の効果があるとされています。生津止渇とは、身体の渇きを抑え、内分泌機能を正常に保ってホルモンの分泌を促す効果のことです。
高麗人参のホルモンバランスを整える効果は古くから認知され、人々の健康増進に役立ってきました。
高麗人参はアダプトゲン
高麗人参は、身体の調子を整える高い効果をもつことから、代表的なアダプトゲンとして知られています。
アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に修正する作用のある薬草のことです。アダプトゲンには甘草・冬虫夏草・マカなどがあり、高麗人参はその中でも効果の高い代表例とされています。
高麗人参はアダプトゲンとして機能し、ホルモンバランスの乱れなどの身体の機能の異常を修正することで、身体の健康増進に役立ちます。
高麗人参はホルモンバランスを整えて身体の不調を改善する
高麗人参にはホルモンの分泌を正常に保つ作用があり、ホルモンバランスの乱れが原因で起こる各種疾患や身体の不調の予防・改善に役立ちます。こうした症状のなかから、代表的なものをご紹介します。
更年期障害
・ホルモンバランスの乱れが更年期障害の原因
更年期障害は、ホルモンバランスの乱れによって起こる心身の不調の代表例です。
更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンの分泌量が急激に減少することで起こります。ホルモンバランスが乱れることで自律神経のバランスも乱れ、動悸・腰痛・身体の冷え・不眠・精神不安などのさまざまな心身の不調が起こります。
・高麗人参は更年期障害の症状を改善する
高麗人参には自律神経のバランスを整える高い効果があり、女性ホルモン分泌の急激な減少を抑制して、自律神経の乱れによる症状やホルモンバランスの乱れを軽減します。
また、高麗人参にはストレス軽減効果や血行促進効果、睡眠を改善する効果があり、精神不安・身体の冷え・不眠といった更年期障害の症状を改善します。
さらに、高麗人参に含まれるビタミンB6は女性ホルモンのエストロゲンの代謝に関係する成分で、女性ホルモンのバランスを調整する作用があります。ビタミンB6を含む高麗人参は、更年期のホルモンバランスの乱れを抑制します。
・更年期障害に対する効果は実験でも確認されている
更年期障害の症状がある72名に対して高麗人参を摂取させたところ、59名の症状が改善したとの大学病院の臨床研究報告があります。
こうした実験からも、更年期障害に対する高麗人参の高い効果が確認されています。
PMS(月経前症候群)
・PMSはホルモンバランスの乱れが原因
PMS(Premenstrual Syndrome)は月経前症候群とも呼ばれ、生理の1-2週間前から起こるさまざまな心身の不調の症状をいいます。PMSの症状には、下腹部の痛み・腰痛・精神不安・不眠・胃腸の不調などがあります。
PMSの明確な原因は特定されていませんが、女性ホルモンの分泌量の低下や、脳で機能するセロトニンやドーパミンなどのホルモンの分泌量低下が関係していると考えられています。PMSも更年期障害と同じく、ホルモンバランスの乱れによって起こる心身の不調の代表例です。
・高麗人参はPMSの症状悪化を防ぐ
ストレスや自律神経の乱れは、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。PMSはホルモンバランスの乱れによって生じるため、ストレスを感じている状態や自律神経が乱れている状態では症状が悪化することが知られています。
高麗人参にはストレスを軽減する効果や、自律神経を整える高い効果があります。高麗人参はホルモンバランスの乱れを抑制して、PMSの症状悪化を防ぎます。
・PMSの改善に効果的な成分が含まれている
高麗人参にはビタミンB群が含まれています。ビタミンB群はセロトニンやドーパミンなどの生成に不可欠な成分で、これらのホルモンの分泌を促進してPMSの発症を防ぎます。
また、高麗人参にはドーパミンなどの材料になるアミノ酸のチロシンが含まれています。
また、イギリス月経前症候群協会(NAPS)のガイドラインでは、PMSの治療に際してビタミンB6・カルシウム・マグネシウムの摂取が推奨されています。
ビタミンB6には女性ホルモンのバランスを調整する作用があります。また、カルシウムとマグネシウムには神経の過剰な興奮を抑える作用があり、神経で機能するセロトニンなどのホルモンの働きを助けます。
高麗人参はこれらの成分を身体に補い、ホルモンバランスを整えることで、PMSの症状改善に役立ちます。
糖尿病
糖尿病の発症や進行には、血糖値を抑制するホルモンのインスリンが深く関係しています。インスリンの分泌量や効き目が低下すると、血糖値が上昇して糖尿病が悪化します。
高麗人参にはインスリンの分泌を促進する作用やインスリンの効き目を高める効果があり、糖尿病の進行を抑制します。ホルモンバランスを整える高麗人参の効果は、糖尿病の予防・改善にとても効果的です。
肥満
・ホルモンバランスの乱れは肥満の原因になる
睡眠不足の状態ではホルモンバランスが乱れ、食欲を増進するホルモンであるグレリンの分泌量が増加し、食欲を低下させるレプチンが減少します。これにより食欲が大きく増加して肥満のリスクが高まります。
また、脳で働くセロトニンは精神を安定させるため、食欲を抑制する効果もあります。ストレスなどによる自律神経の乱れは、セロトニンの分泌異常を引き起こして食欲を増加させます。
さらに、ストレスに反応して分泌されるコルチゾールの濃度が高い人ほど、肥満の傾向が強いことが研究で確認されています。
このように、ホルモンは食欲に深く関係しており、ホルモンバランスの乱れは肥満の原因になります。
・高麗人参は肥満を防ぐ
高麗人参には睡眠を改善する効果があります。高麗人参は睡眠不足を防いで、食欲に関係しているグレリンやレプチンの分泌を正常化します。
また、高麗人参の高いストレス軽減効果や自律神経のバランスを整える効果は、自律神経の乱れによるセロトニンやコルチゾールの分泌異常を防ぎます。
さらに、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドにコルチゾールの過剰分泌を防ぐ作用があることが、岩手医科大学の研究で確認されています。
このように、高麗人参には肥満に関わるホルモンの分泌を正常化する効果があります。
こうした効果に加えて、高麗人参には血行を促進して体温を高める効果や、筋肉の増加を促す効果があります。こうした効果は身体の代謝エネルギーを高めて、身体の脂肪を減少させます。高麗人参は肥満の予防・改善にとても効果的です。
男性更年期障害・ED(勃起不全)・男性不妊
高麗人参には、男性ホルモンのテストステロンの分泌を促進する成分が含まれています。このため、テストステロンの不足によって起こる男性更年期障害・ED(勃起不全)・男性不妊などの症状改善にとても効果的です。
・テストステロンの分泌を促進する成分が含まれている
高麗人参には、テストステロンの分泌を促進する成分が豊富に含まれています。
亜鉛は男性機能に重要なミネラルとして知られており、テストステロンの分泌を促進します。身体の亜鉛の濃度が高いほど、血中のテストステロン値が高いという研究報告もあります。
また、マグネシウムには、テストステロンが血液中のタンパク質と結合するのを防ぐ作用があり、テストステロンの機能を高めます。マグネシウムが不足するとテストステロン値が大幅に低下するというラットを使った実験報告もあります。
高麗人参はこれらの成分を身体に補い、テストステロンの分泌を促進します。
・筋肉増加や肥満予防によってテストステロンを増やす
テストステロンは筋肉量が増加すると分泌量が増えることが知られています。高麗人参には、筋肉の主成分であるロイシンとバリンや、成長ホルモンの分泌を促進するアルギニン、タンパク質の合成を促進するリシン(リジン)などのアミノ酸が数多く含まれています。
高麗人参は筋肉量の増加を促して、テストステロンの分泌量を増やします。
また、テストステロンは肥満によって分泌量が減少します。高麗人参には肥満を改善する効果があり、肥満によるテストステロンの分泌量低下を防ぎます。
・男性更年期障害
更年期障害は女性だけに起こるものではなく、男性でも発症します。男性更年期障害はLOH症候群とも呼ばれ、性欲の減退や精神不安、不眠、内臓脂肪の増加などの心身の不調を引き起こします。
男性更年期障害はテストステロンの分泌量低下によって起こります。このため、テストステロンの分泌を促進する高麗人参は、男性更年期障害の予防や症状改善にとても効果的です。
・ED(勃起不全)
テストステロンには、男性の性欲や性衝動を増加させる作用があります。テストステロンを増加させる高麗人参は、EDの予防・改善にとても効果的です。
また、高麗人参には男性器の機能に重要な血行を促進する効果があるほか、男性機能を低下させるストレスを軽減する高い効果があります。
さらに、高麗人参には精力剤にも配合されているアルギニンが豊富に含まれています。
高麗人参のEDに対する効果は実験でも確認されており、ED患者に高麗人参を8-12週間摂取させたところ、男性機能が向上したとする数多くの研究報告があります。
・男性不妊
男性不妊は、主に精子の数や運動率などが低下することによって起こります。テストステロンは95%が睾丸で生成され、精子の生成と深く関係しています。加齢によって精子の数や運動率が低下しますが、これは加齢によるテストステロンの分泌量の減少が大きく影響していると考えられています。
高麗人参はテストステロンの分泌を促進することで、男性不妊の予防・改善に役立ちます。
男性不妊に対する高麗人参の効果は実験でも確認されています。
男性不妊患者に高麗人参を摂取させたところ、70.8%の患者の精子数が増加し、66.6%の患者で精子の運動率が向上したとの神戸大学の臨床研究報告があります。
また、東北大学の研究においても、精子数や精子の運動率を高める高麗人参の効果が確認されています。
うつ病・自律神経失調症
・ホルモンバランスの乱れが心の病気を招く
うつ病や自律神経失調症といった心の病気は、ホルモンの分泌と深く関係しています。
精神を安定させるセロトニンや、幸福感や意欲をもたらすドーパミン、やる気を促すノルアドレナリンといったホルモンが必要なときに分泌されることで、精神は正常な状態を保っています。ストレスなどによってこうしたホルモンのバランスが乱れると、うつ病や自律神経失調症などの心の病気が起こりやすくなります。
・高麗人参は脳で機能するホルモンの分泌を助ける
高麗人参にはストレスを軽減する効果や自律神経のバランスを整える効果があり、セロトニンやドーパミンなどのホルモンの分泌異常を防ぎます。
また、高麗人参にはドーパミンやノルアドレナリンなどの材料となるチロシンや、これらのホルモンの生成に不可欠なビタミンB群と鉄が含まれています。高麗人参はこれらの成分を身体に補い、脳で機能するホルモンの分泌を促進します。
このように、高麗人参には脳で機能するホルモンの分泌を促進する効果があります。ホルモンバランスを整える高麗人参は、うつ病や自律神経失調症などの心の病気の予防・改善にも効果的です。
まとめ
体内で分泌されるホルモンには数多くの種類があり、身体の機能を正常な状態に保つために分泌されます。ホルモンバランスが乱れると、心身の健康に重大な悪影響が及びます。
古くから万病に効く薬草として珍重されてきた高麗人参には、自律神経を整える効果やストレス軽減効果などの数多くの健康効果があり、ホルモンバランスの乱れを防ぎます。このため、高麗人参には、ホルモンバランスの乱れを原因とした病気や体調不良を予防・改善する高い効果があります。
ホルモンバランスを整えて身体を健康に保ち、いきいきとした毎日を送るために、高麗人参を日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。