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高麗人参を赤ちゃんに飲ませるのは危険

高麗人参は、身体を丈夫にする健康食品として有名です。このため、赤ちゃんにも飲ませたいと考える人がいるかもしれません。しかし、赤ちゃんに高麗人参を与えてはいけません。身体の機能が不完全な乳児が高麗人参を摂取すると、中毒を起こす可能性があることが指摘されています。

乳児に高麗人参を与えるのは危険

高麗人参には豊富な栄養素が含まれており、身体の調子を整えるさまざまな健康効果があります。しかし、身体が出来上がっていない乳児に与えると、その強い効果が影響して重大な健康悪化を引き起こす可能性があります。

国立健康・栄養研究所の『「健康食品」の安全性・有効性情報』には、高麗人参について、「乳児の摂取はおそらく危険である」、「新生児が摂取すると、中毒を起こし、死に至る可能性があるため使用を避ける」と記載されています。

健康のために飲ませた高麗人参で体調不良が起こっては本末転倒です。高麗人参を乳児に飲ませてはいけません。

幼児への使用も避けるべきとされている

・日本では幼児の摂取も避けるべきとされている
幼児の高麗人参の摂取に関しても、日本では原則として控えるべきとされています。
国立健康・栄養研究所の『「健康食品」の安全性・有効性情報』では、高麗人参について、「妊娠中・授乳中および小児に対する安全性については信頼できるデータがないので使用を避ける」と記載されています。

・幼児への使用を避ける理由はデータ不足
乳児の場合とは異なり、幼児の場合は重大な健康悪化の可能性が指摘されているわけではありません。また、子供の健康に悪影響を及ぼす成分が高麗人参に含まれているわけでもありません。

幼児が高麗人参を控えるべきとされているのは、「信頼できるデータがない」ためです。
幼児を対象とした実験は倫理上の問題から実行が難しく、安全性に関するデータが得られていません。医療の分野では、安全性の確認が不十分なものは使用しないという原則があり、幼児の高麗人参の摂取についても、この原則に基づいて控えるべきとされています。

・韓国では子供用の高麗人参が販売されている
日本では幼児の高麗人参の摂取は避けるべきとされていますが、高麗人参の本場の韓国では高麗人参が生活に密着しており、子供用の高麗人参製品も販売されています。
韓国人参公社のブランドである「正官庄」には、3-4歳児向けの高麗人参商品があり、広く販売されています。また、5-7歳用、8-10歳用、11-13歳用などの商品もあります。

ある程度成長した子供に与える場合は分量をしっかり管理

韓国の事例を鑑みると、小学生程度まで成長した子供であれば、高麗人参を少量摂取しても問題ないと考えられます。
高麗人参メーカーのホームページでも、粒状のものが飲み込める場合は、保護者管理の下で少量から与えるよう記載されています。
また、7歳以上の被験者を対象として高麗人参を投与する実験が韓国で行われており、アトピー性皮膚炎の改善効果が確認されています。

子供に高麗人参を飲ませる場合には、親がしっかりと分量を管理して、過剰摂取しないよう注意することが大切です。子供は、大人の3分の1程度の分量が適切といわれています。
また、高麗人参を無理に与えるようなことはせず、不安がある場合や急な体調変化が起こった場合はすぐに使用を中止して、医師に相談するようにしてください。

まとめ

高麗人参には高い健康効果がありますが、乳児の健康を害する可能性があり、乳児に摂取させるのは危険です。また、幼児に関しても、日本では安全性を確認できるデータがなく、摂取を控えるべきとされています。
ある程度成長した子供に高麗人参を与えたい場合は、分量を親がしっかりと管理することが大切です。万が一急な体調変化が起こった場合は、すぐに使用を中止して、医師の診察を受けるようにしてください。

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