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肝臓の機能を高める高麗人参

肝臓は、脂質を中心とした栄養素の代謝や、有害物質の解毒などに関わる重要な臓器です。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、肝臓の疾患や損傷があっても自覚症状が少ないことで知られています。肝臓を健康に保つには、日頃からの予防がとても大切です。
高麗人参は「五臓を補う」効果がある薬草とされ、古くから内臓を補助する効果が広く利用されてきました。高麗人参には肝機能の向上に役立つ多くの効果があり、肝臓を健康に保つことで身体の健康増進に役立ちます。
肝機能を向上させる高麗人参の効果について解説します。

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高麗人参は内臓の機能を助ける薬草

高麗人参は、古くから肝臓をはじめとした内臓の健康増進に役立つ薬草として利用されてきました。

高麗人参は「五臓を補う」

約2000年前に記された中国最古の薬物書である『神農本草経』には、高麗人参に「五臓を補う」効果があると記載されています。また、この書物では、高麗人参は最高ランクの「上薬」とされ、長く摂取しても健康に害のない養命薬とされています。
高麗人参は、古くから内臓の働きを補助して身体を健康に保つ薬として広く利用されてきました。

肝臓に効果的な漢方薬に利用されている

高麗人参は、古くから漢方薬の材料として多くの処方に利用されてきました。肝臓に良いとされる漢方薬にも、高麗人参が使われているものがあります。

肝臓に効果的とされる漢方薬には、慢性肝炎などに用いられる「小柴胡湯(しょうさいことう)」や、肝機能低下による疲労感を改善する「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、肝炎による食欲不振や胃もたれなどの症状が重い場合に用いられる「六君子湯(りっくんしとう)」などがあります。
これらの漢方薬には、材料のひとつとして高麗人参が利用されています。このことからも、高麗人参が肝臓に対して高い効果をもつことが分かります。

肝機能を高める高麗人参の効果

古くから万能薬として珍重されてきた高麗人参には、数多くの健康効果があります。その中には、肝臓の健康増進や機能向上に役立つものがあります。

血行促進

肝臓の機能と血行は深く関係しています。高麗人参には血行を促進する効果があり、肝機能を向上させます。

・肝機能は血行と密接に関係している
肝臓には、心臓から供給される血液の約4分の1が流れ込んでいます。肝臓には毛細血管が集中しており、肝臓の健康状態は血液の状態や血行に大きく左右されます。
肝臓の血行が悪かったり、血液中の脂質が多く血液がドロドロの状態だったりすると、肝臓の機能や健康状態に悪影響が生じます。

・高麗人参は血液をサラサラにする
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、脂質の代謝を促進して血液中の脂質を減少させる作用があります。また、タンパク質分解酵素のプラスミンの働きを活性化して、血液を固まりにくくする作用もあります。
さらに、高麗人参に豊富に含まれるアミノ酸のアルギニンには、成長ホルモンの分泌量を増やす作用があります。成長ホルモンには脂質の代謝を促進する作用があり、血液中の脂質を減少させます。
これらの成分の作用により、高麗人参は血液をサラサラにします。

・高麗人参は血管を拡張する
高麗人参に含まれるアルギニンとグリシンには、血管を拡張する作用があります。特にアルギニンは、体内で一酸化窒素を生成する材料になります。一酸化窒素は、血管周辺の筋肉を弛緩させて血管を広げるシグナルとして機能する物質です。
また、ミネラルのマグネシウムには動脈を弛緩させる作用があり、血流をスムーズにします。

このように、高麗人参には血行を促進する成分が豊富に含まれています。高麗人参は肝臓の血行を促進することで、肝機能や肝臓の健康状態を向上させます。

抗酸化作用

肝機能を低下させる原因物質のひとつに活性酸素があります。高麗人参には活性酸素を中和する抗酸化作用をもつ成分が豊富に含まれており、活性酸素による肝機能の低下を防ぎます。

・増えすぎた活性酸素は身体に悪影響を与える
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素は病原菌やウイルスの処理に利用され、身体に不可欠な物質です。しかし、活性酸素が体内で過剰になると、健康な細胞や組織にも酸化ストレスを与え、細胞の老化や炎症を引き起こして身体に悪影響を及ぼします。

・過剰な活性酸素は血行を悪化させる
活性酸素が悪玉コレステロールや中性脂肪といった血液中の脂質を酸化すると、粘度の高い過酸化脂質が発生します。過酸化脂質は血管の内側に付着しやすく、血行悪化や動脈硬化の原因になります。
また、活性酸素はその酸化力によって、血管を拡張する一酸化窒素を不活性化させます。このため、活性酸素が増えすぎると血管が収縮しやすくなり、血行が悪化します。
過剰な活性酸素は、血行を悪化させて肝機能を低下させます。

・活性酸素は肝臓の炎症の原因になる
活性酸素は肝臓のあらゆる疾患に関わっており、酸化ストレスが関与していない肝臓疾患は存在しないといわれています。特に活性酸素によって発生する過酸化脂質は、肝炎や肝臓がんの主要な原因物質といわれています。

肝臓の活動は多くの酸素を消費するため、活性酸素も肝臓で多く発生します。活性酸素の悪影響から細胞を守るために、肝臓には活性酸素を減らす機能が備わっています。その代表例が、SOD(Superoxide dismutase、スーパーオキシドディスムターゼ)と呼ばれる酵素です。
SODには活性酸素を中和する抗酸化作用があり、増えすぎた活性酸素を中和します。しかし、SODは加齢によって減少するため、歳をとると肝臓の活性酸素が増加して、炎症による肝機能の低下が起こりやすくなります。
活性酸素の悪影響から肝臓を守るには、抗酸化作用をもつ成分を身体に補う必要があります。

・高麗人参は活性酸素を中和する
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。また、同じく高麗人参に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。
高麗人参は、これらの成分の働きによって体内の活性酸素を減らし、肝臓の炎症による肝機能の低下を防ぎます。

抗炎症作用

高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには30以上の種類があり、それぞれが特徴的な効果をもっています。このうちジンセノサイドCK・Rh1・PPT・Roには、炎症を抑制する抗炎症作用があることが確認されています。
高麗人参は、これらのジンセノサイドの作用によって肝臓の炎症を抑制し、肝炎などによる肝機能の低下を防ぎます。

アルコールの代謝促進

・アルコールは肝臓病の主要な原因
肝臓の主要な役割のひとつに、アルコールの代謝があります。アルコールの大量摂取による肝臓への悪影響はよく知られており、アルコールが原因で起こる代表的な肝臓病には、脂肪肝やアルコール性肝炎、肝硬変などがあります。
肝臓が処理できるアルコール量は、一般的に1時間で9g、日本酒だと4分の1合程度といわれています。例えば3合の日本酒を飲むと、肝臓は12時間もアルコールを処理し続けなければなりません。アルコールを多く摂取すると、肝臓に大きな負担がかかります。

・高麗人参はアルコールの代謝を促進する
アルコールは、肝臓の酵素の働きによってアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒドは別の酵素の働きで無害な酢酸へと変換されます。高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、この両方の酵素の働きを活性化してアルコールの代謝を促進する作用があることが、実験で確認されています。
また、高麗人参にはアミノ酸のアラニンに含まれています。アラニンにはアルコールの代謝を促進する作用があることが実験で報告されているほか、肝臓を保護する作用や肝臓の再生を促進する作用も確認されています。
高麗人参はこれらの成分を身体に補い、アルコールの代謝を促進することで、肝臓の負担を軽減します。

・アルコールの代謝を促進する効果は実験でも確認されている
高麗人参のアルコールに対する効果を調べるために、成人男性を2グループに分け、片方にアルコールのみを、もう片方にアルコールと高麗人参を摂取させる実験が行われました。その結果、高麗人参を摂取したグループの70%の被験者は、摂取していないグループと比べて、血液中のアルコール濃度が30-50%低かったという実験結果が得られています。
高麗人参はアルコールの代謝を促進して二日酔いの予防・改善にも役立つことが、この実験で確認されています。

・高麗人参はアルコールによる肝細胞の損傷を防ぐ
ネズミにアルコールと高麗人参を一緒に投与し、肝細胞を電子顕微鏡で調べたところ、アルコールだけを投与したネズミと比べて肝細胞の損傷が大幅に少なかったという韓国の研究報告があります。
こうした研究からも、アルコールの代謝を早めて肝臓の負担を軽減する高麗人参の効果が確認されています。

アンモニアの解毒促進

肝臓の主要な機能のひとつに、有害物質であるアンモニアの解毒があります。高麗人参はアンモニアの解毒を促進して、肝臓の負担を軽減します。

・アンモニアは肝臓で解毒される
アンモニアはタンパク質の代謝などによって体内で発生します。細胞内にはエネルギーを産生するミトコンドリアと呼ばれる器官があり、アンモニアはこのミトコンドリアの機能を阻害して、身体のエネルギー量を減少させます。このため、体内のアンモニア濃度が高まると全身の疲労感が生じます。
アンモニアは、肝臓にあるオルニチン回路と呼ばれる回路で身体に無害な尿素に変換され、体外に排出されます。アンモニアを解毒する肝臓の機能は、身体の健康維持に欠かせません。

・高麗人参にはアンモニアの解毒を促進する成分が豊富
高麗人参には、アンモニアの解毒を補助する成分が豊富に含まれています。
アルギニンはオルニチン回路の機能と深く関係しており、アンモニアの解毒を促進する作用があります。
また、アンモニアは、グルタミン合成酵素の働きによってグルタミン酸と結合し、グルタミンに変換されることでも無害化されます。
さらに、アスパラギン酸には尿の合成を促進する作用があり、アンモニアの体外への排出を促します。

高麗人参にはアルギニン・グルタミン酸・アスパラギン酸が含まれており、アンモニアの解毒や体外への排出を促進します。高麗人参はアンモニアの解毒を補助することで肝臓の負担を軽減し、肝機能を向上させます。

新陳代謝の促進

・新陳代謝が活発になると肝機能が高まる
人間の身体では、細胞が古いものから新しいものへと日々入れ替わっています。肝臓においてもこうした新陳代謝が行われており、肝臓では約2ヶ月の周期で全ての細胞が生まれ変わります。新陳代謝が活発になると、肝臓の細胞が若い状態に保たれ、肝臓の機能や健康状態が向上します。

・高麗人参は新陳代謝を活発にする
身体の血行が促進されると、細胞に酸素と栄養素が十分に供給され、老廃物の体外への排出もスムーズに行われるようになり、新陳代謝が活発になります。高麗人参には高い血行促進効果があり、肝臓の新陳代謝を活発にします。

また、高麗人参には、成長ホルモンの分泌を促進するアルギニンや、タンパク質の合成に不可欠なビタミンB群、細胞分裂に関わる200以上の酵素の構成成分である亜鉛が含まれています。これらの成分には、新陳代謝を活発にする作用があります。

高麗人参は、新陳代謝を活発にすることで肝臓の細胞を若く保ち、肝機能と肝臓の健康状態を高めます。

ダイエット効果

・肥満は肝臓疾患のリスクを高める
肥満者の身体には脂肪が蓄積しており、肝臓にも多くの脂肪が溜まっています。肝臓に中性脂肪が溜まる脂肪肝が進行すると、肝硬変や肝炎、肝臓がんなどの重大な肝臓疾患が起こります。
また、肥満によって脂肪細胞が肥大すると、脂肪細胞から悪玉アディポカインと呼ばれる炎症を誘発するホルモンが多く分泌されます。この悪玉アディポカインが肝臓に流入することで、肝臓の炎症が悪化します。
さらに、肥満や過体重が肝臓がんのリスクを上昇させることが、国立がん研究センターの調査によって確認されています。
このように、肥満は肝臓疾患の原因になり、肝機能を大きく低下させます。

・高麗人参は脂質の代謝を促進する
高麗人参には、脂質の代謝を促すジンセノサイドや、成長ホルモンの分泌を促進して脂質を減らすアルギニン、脂質の代謝に不可欠なビタミンB群などの栄養素が豊富に含まれています。
これらの栄養素は、脂質をエネルギーに変換するのを助けて、身体への脂肪の蓄積を抑制します。

・高麗人参は身体の代謝エネルギーを増やす
高麗人参には、高い血行促進効果があります。血行が促進されると、内臓の活動が活発になって体温が上昇します。体温は身体の代謝エネルギーと深く関係しており、厚生労働省の書簡によれば、体温が1℃上昇すると身体の代謝エネルギーが13%上昇します。
また、高麗人参には成長ホルモンの分泌を促進するアルギニンや、筋肉の材料となる数多くのアミノ酸が含まれており、エネルギーを多く消費する筋肉の増加を促します。

こうした効果により、高麗人参は身体の代謝エネルギーを増加させます。代謝エネルギーが増えることで、肝臓などに蓄積した身体の脂肪が燃焼されやすくなります。高麗人参は肝臓の脂肪を減少させて、脂肪肝による肝機能の低下を防ぎます。

・高麗人参のダイエット効果を示す実験報告がある
高麗人参のダイエット効果は、実験でも確認されています。
肥満度を示すBMIが25以上の被験者に高麗人参を摂取させたところ、体重とBMI、腹囲が減少したという臨床研究報告があります。

このように、高麗人参には高いダイエット効果があります。高麗人参は肥満を防いで肝臓の脂肪を減らし、脂肪肝や肝硬変、肝臓がんといった肝臓疾患のリスクを低下させます。

生活習慣病の予防・改善

糖尿病・高血圧・脂質異常症といった生活習慣病は、肝炎のリスクを高めます。高麗人参はこれらの生活習慣病の予防・改善に効果的であり、生活習慣病を原因とした肝機能の低下を防ぎます。

・非アルコール性脂肪性肝炎が増えている
肝臓に脂肪が蓄積することで起こる脂肪性肝炎は原因によって分類され、飲酒によって起こるアルコール性肝炎と、飲酒を原因としない非アルコール性脂肪性肝炎に分けられます。
非アルコール性の脂肪肝は人間ドックを受ける人の30-40%にみられる症状で、近年増加傾向にあります。脂肪肝による肝臓の炎症が進行すると、肝硬変や肝臓がんを引き起こし、健康に重大な悪影響を及ぼします。

・生活習慣病は肝炎の原因になる
非アルコール性脂肪性肝炎の主要な原因としては、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病が挙げられます。

人間ドック受診者の統計では、空腹時の血糖値が110mg/dL以上の受診者のおよそ半数に非アルコール性の脂肪肝がみられ、126mg/dL以上の受診者では68%にのぼることが報告されています。また、糖尿病患者が非アルコール性脂肪性肝炎になるリスクは、糖尿病でない人に比べて2.4倍高いとする研究報告があります。

脂質異常症や高血圧についても、非アルコール性脂肪性肝炎との関係が研究で指摘されており、これらの生活習慣病の患者は非アルコール性脂肪性肝炎を発症している割合が大幅に高いことが報告されています。

・高麗人参は生活習慣病を予防・改善する
高麗人参には、血糖値を抑制するインスリンの分泌を促進する効果や、血圧を正常な値に調整する効果、脂質の代謝を促進する効果などがあります。このため、高麗人参は糖尿病・高血圧・脂質異常症といった生活習慣病の予防・改善にとても効果的です。
高麗人参は、生活習慣病を防ぐことで非アルコール性脂肪性肝炎のリスクを低下させ、肝臓を健康に保ちます。

>>高麗人参の糖尿病に対する効果についてはこちら

>>高麗人参の高血圧に対する効果についてはこちら

>>高麗人参の脂質異常症に対する効果についてはこちら

自律神経の調整

肝臓をはじめとした内臓の機能は自律神経の働きによって調整されており、自律神経の乱れは肝機能を低下させます。高麗人参には自律神経のバランスを正常に保つ効果があり、肝機能を高く保ちます。

・自律神経は肝機能を調整している
自律神経は、内臓の機能や血液の流れ、呼吸、体温などを24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、休息時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。自律神経のバランスが乱れると、内臓全般の働きに悪影響が及ぶほか、血行が悪化して肝臓の機能が低下します。

・高麗人参は自律神経のバランスを正常に保つ
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには30以上の種類があり、神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分類されます。
ジオール系とトリオール系には相反する作用がありますが、これらは相殺されることなく体内で機能します。交感神経が過度に活発なときにはジオール系が強く働いて興奮を抑え、副交感神経が活発なときにはトリオール系が強く働いて交感神経を刺激します。
こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参には自律神経のバランスを正常な状態に保つ効果があります。

高麗人参は、肝機能や血液の流れを調整している自律神経のバランスを整えて、血行悪化や肝機能の低下を防ぎます。

ストレス軽減

・ストレスは肝臓に悪影響を及ぼす
肝機能を低下させる原因のひとつに、ストレスがあります。
ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激します。交感神経の働きは血管を収縮させるため、ストレスは血行を悪化させて肝機能の低下を引き起こします。
また、ストレスを受けると体内で活性酸素が多く発生します。増加した活性酸素は肝臓に酸化ストレスを与えて、肝機能を低下させます。
さらに、40-69歳の男女10万人以上を対象とした調査が国立がん研究センターによって行われ、ストレスを多く感じている男性は、ストレスをあまり感じていない人に比べて、肝臓がんを発症するリスクが約33%高かったことが報告されています。

・高麗人参はストレスを軽減する薬草
高麗人参は、古くから精神を安定させる薬草として珍重されてきました。約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記載されています。
また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」においても、高麗人参にストレスを軽減する養心安神(ようしんあんしん)の効果があるとされています。
高麗人参は、ストレスを軽減する薬草として有名です。

・ストレス軽減効果は研究でも確認されている
ストレスを軽減する高麗人参の効果は、研究でも確認されています。
高麗人参にはストレスから身体を守るホルモンの分泌を促進する作用があるとする研究報告が、ブルガリアのソフィア医学研究所によって行われています。
また、ストレス性の胃潰瘍を予防・改善する効果や、ストレスによる運動能力の減退を抑制する効果が、複数の動物実験で確認されています。

このように、高麗人参には高いストレス軽減効果があります。高麗人参はストレスを軽減して血行悪化や活性酸素の増加を防ぎ、肝臓を健康に保ちます。

腸内環境を整える

・腸内環境が肝臓の機能に影響している
近年の研究では、腸内環境が肝臓の炎症や肝臓がんの発症に影響を及ぼしていることが報告されています。
科学技術振興機構(JST)などの研究グループはマウスを使用した実験を行い、肥満によって増加した特定の腸内細菌が肝細胞の老化を引き起こすことや、老化した肝細胞が生み出す炎症性の物質が肝細胞のがん化を促進することを明らかにしています。
また、マウスを使った実験により、大腸の炎症が起こると肝臓でも炎症性の物質が増加し、肝炎のリスクが高まることが確認されています。

・高麗人参は腸を健康にする薬草
高麗人参は古くから胃腸の健康に効果的な薬草として利用されてきました。
東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」では、高麗人参に「健脾止瀉(けんぴししゃ)」の効果があるとされています。健脾止瀉とは、胃腸を健康にして下痢を止める効果のことです。

・高麗人参は腸内環境を整える
腸はストレスに弱く、強いストレスは腸の炎症を引き起こします。高麗人参には高いストレス軽減効果があり、ストレスによる腸の炎症を防ぎます。
また、腸は自律神経の働きによって調整されています。自律神経を正常に保つ効果のある高麗人参は、腸の働きを活発にして腸の健康増進に役立ちます。
さらに、高麗人参には、乳酸菌などの腸の善玉菌を増やして腸内環境を整える効果があります。

このように、高麗人参には腸を健康に保つ高い効果があります。高麗人参は腸内環境を整えて腸の炎症を抑制し、腸内環境の悪化による肝炎や肝臓がんの発症を防ぎます。

免疫力の向上

・肝臓は免疫機能に重要な臓器
肝臓には多くの機能がありますが、免疫機能とも深く関係しています。
肝臓には免疫細胞であるナチュラルキラー細胞やマクロファージが多く存在しており、血液中の病原菌やウイルスの多くが肝臓で処理されています。こうした免疫機能も、肝臓の重要な働きのひとつです。

・高麗人参は免疫細胞の働きを活発にする
高麗人参には少量のアルカロイドが含まれています。アルカロイドは「アルカリに似た化合物」という意味で、強い生理作用をもつ有機化合物です。高麗人参に含まれるアルカロイドには、免疫細胞のマクロファージやB細胞の働きを活発にする作用があります。
また、高麗人参に含まれているジンセノサイドにも、主要な免疫細胞であるナチュラルキラー細胞の働きを活発にする作用があります。
こうした成分の働きにより、高麗人参は病原菌やウイルスを処理する肝臓の機能を高めます。

肝臓に対する効果が実験で確認されている

以上のように、高麗人参には肝臓を健康に保つ効果や肝機能を高める効果があります。こうした高麗人参の効果は、実験でも確認されています。

慢性肝炎患者に対して高麗人参を1日3,000mg、6ヶ月間摂取させたところ、肝機能の指標となる数値が改善し、摂取期間が長くなるほど改善傾向が強まったとする大阪日生病院の臨床研究報告があります。
また、ネズミの肝臓の一部分を切除した後に高麗人参を投与したところ、高麗人参を投与しなかった場合に比べて、肝臓の再生率が34%増加したとする富山大学の実験報告があります。
さらに、高麗人参の投与によって、毒性物質による肝細胞の壊死が抑制されたとする韓国の研究報告があります。
こうした研究により、高麗人参の肝臓に対する高い効果が確認されています。

高麗人参を摂取する際の注意点

肝臓に対して高い効果をもつ高麗人参ですが、病気の治療などで薬を服用している人が摂取する際には、十分な注意が必要です。高麗人参には数多くの効果があり、服用している薬と相互作用を起こす場合があります。

例えば、長期的なC型肝炎の既往歴などがあり、多くの薬を服用していた56歳の男性が、高麗人参を含む錠剤を39日間摂取したところ、黄疸や体重減少などの症状が発生したとの報告があります。

こうした薬との相互作用を避けるために、病気の治療などで薬を服用している場合は、高麗人参を摂取する前に必ず医師に相談するようにしてください。

まとめ

肝臓は、脂質・アルコール・毒素の代謝や解毒を行う重要な臓器です。高麗人参は、肝臓をはじめとした内臓の機能を補助する薬草として古くから利用されてきました。高麗人参には肝臓の健康増進や肝機能の向上に役立つ数多くの効果があり、こうした効果は実験でも確認されています。
肝臓は炎症などが起こっても自覚症状がほとんどなく、肝臓疾患や肝機能の低下を防ぐには日頃からの予防がとても大切です。肝臓を健康に保って丈夫な身体を維持するために、高い効果をもつ高麗人参を日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。

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