高麗人参は腰痛の原因となるストレスを軽減する
厚生労働省の調査によれば、腰痛の約85%は原因が明確でない非特異的腰痛です。非特異的腰痛は、不安やストレスによる神経機能の異常や、脳内物質の分泌異常によって起こると考えられています。こうした腰痛は心因性腰痛とも呼ばれます。
高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、ストレスを原因とする腰痛の予防・改善に役立ちます。
身体に異常がみつからない腰痛患者が多い
腰の痛みが3ヶ月以上続く慢性腰痛は幅広い年代にみられ、特に30-50代の人や事務仕事を行っている人に多い症状です。慢性腰痛の多くは、医療機関で検査しても痛みの原因となる異常がみつかりません。
ストレスは腰痛を引き起こす
こうした慢性腰痛の原因となるのがストレスです。
痛みの信号が脳に伝わると、健康な脳では神経伝達物質であるドーパミンが分泌されます。それに伴って、セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が分泌され、鎮痛作用のあるオピオイドと呼ばれる物質も放出されます。これらの成分には痛みの信号を脳に伝える経路を遮断する作用があり、腰痛などの痛みの感覚を緩和します。
しかし、強いストレスを長期間受けていると、痛みの信号を受けてもドーパミンが分泌されず、セロトニンやオピオイドも分泌されにくくなります。その結果、わずかな痛みでも強く感じてしまうようになり、強い痛みを伴う腰痛の症状が起こります。
腰痛への不安が悪循環を生む
強い腰痛に対する不安や恐怖心は、それ自体が心理的なストレスになり、ドーパミンの分泌を抑制して腰痛の悪化を招きます。
また、腰をかばって身体を動かさなくなると、腰周辺の筋肉量や筋肉の柔軟性が失われ、腰痛の悪化や再発の危険性が高まります。
こうした悪循環による慢性的な腰痛を改善するには、原因となるストレスを軽減することが重要です。
高麗人参はストレスを軽減する
高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、ストレスによる腰痛を防ぎます。
・古くから精神を安定させる薬草として珍重された
高麗人参は、古くからストレス軽減に役立つ薬草として利用されてきました。
約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記されています。
また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」でも、高麗人参に「養心安神（ようしんあんしん）」の効果があるとされています。養心安神とは、神経の働きを助けて精神を安定させる効果のことです。精神を安定させる効果は、高麗人参の主要な7つの効果のうちのひとつとされています。
このように、東洋医学における長年の知識と経験から、精神を安定させてストレスを軽減する高麗人参の効果が確認されています。
・ストレスを軽減する薬草として有名
高麗人参は、代表的なアダプトゲンとしても知られています。
アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に戻す作用のある薬草のことです。アダプトゲンには、甘草、冬虫夏草、マカなどがありますが、高麗人参はその中でも効果の高い代表例とされています。
高麗人参は、ストレスを軽減する薬草として有名です。
・ストレス軽減に役立つ成分が豊富
高麗人参には、ストレス軽減に役立つ成分が豊富に含まれています。
ジンセノサイドやマグネシウム、カルシウムには、神経の働きを正常に保つ作用があり、ストレスによる神経の興奮を抑えます。
また、ビタミンB群は、糖・脂質・タンパク質といった栄養素をエネルギーに変換するのを助けて、脳のエネルギー不足による精神不安や思考力の低下を防ぎます。
さらに、高麗人参にはビタミンCも含まれています。ビタミンCはストレスに対抗するためのホルモンの生成に不可欠な成分で、ストレスへの抵抗力を高める作用があります。
これらの成分の働きにより、高麗人参はストレスを軽減します。高麗人参は、ストレスが原因で起こる腰痛の予防・改善にとても効果的です。
高麗人参は神経伝達物質の分泌を促す
ストレスは、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の分泌を妨げることで腰痛を引き起こします。高麗人参には神経伝達物質の生成を促進する成分が含まれており、神経伝達物質の不足を原因とする腰痛の予防・改善に役立ちます。
高麗人参には鉄が含まれています。鉄は神経伝達物質を生成する酵素の働きに関わり、セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなどの生成に不可欠なミネラルです。
また、ビタミンB6はセロトニンの生成に必要な成分で、セロトニンの生成を促進します。
さらに、カルシウムとマグネシウムには、神経伝達物質の働きを助ける作用があります。
これらの成分の働きにより、高麗人参は神経伝達物質の生成を促進して、ストレスによる腰痛を防ぎます。
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