※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

注意したい高麗人参の飲み合わせ

高麗人参は、高い健康効果や美容効果をもつ薬草として古くから珍重されてきました。高麗人参には高い安全性があることが、長い利用の歴史や成分分析によって確認されています。
しかし、特定の薬や成分と同時に摂取すると、相互作用が起こって身体の健康や病気の治療に悪影響が及ぶ場合があります。
健康のために注意したい高麗人参の飲み合わせについて解説します。

薬を服用している人は医師に相談

高麗人参は、高い血行促進効果やストレス軽減効果をもつ健康食品です。高麗人参は薬ではなく食品であり、基本的には薬と併用しても問題ありません。
しかし、特定の薬や成分と一緒に摂取すると、薬の効果を強めたり弱めたりする場合があります。例えば、血を固まりにくくする薬と高麗人参を併用すると、高麗人参の血行促進効果によって薬の効果が強まってしまい、万が一の出血時に血が止まりにくくなる恐れがあります。

こうした薬との相互作用を避けるために、病気の治療中の人や日常的に薬を服用している人は、高麗人参を摂取する前に医師に相談することが重要です。
また、高麗人参を摂取している人が病気の治療などを受ける場合にも、必ず高麗人参を摂取していることを伝えて、摂取を継続しても問題ないか医師に確認しましょう。

高麗人参との併用に注意すべき薬

高麗人参との相互作用に注意すべき薬や成分を具体的にみていきましょう。これらと高麗人参を併用したい場合は、自己判断せずに、必ず医師や薬剤師に相談するようにしてください。

ワーファリン

ワーファリンは、高麗人参との相互作用に注意すべき薬の代表例です。ワーファリンには血液を固まりにくくする作用があり、血行を促進する高麗人参の成分が影響を及ぼす恐れがあります。

・ワーファリンは血栓を抑制する薬
ワーファリンは、血液を凝固させる作用のあるビタミンKの働きを阻害して、血栓を抑制する薬です。ワーファリンは、血栓が原因で起こる心筋梗塞・静脈血栓症・肺塞栓症などの治療や予防に広く利用されています。
ワーファリンは相互作用を起こす薬品や食品成分が多いことで知られ、使用の際には十分な注意が必要です。薬や成分との相互作用によって効果が弱まると血栓ができてしまい、血栓症の治療に悪影響がでます。また、ワーファリンの効果が強まってしまうと血液が過度に固まりにくくなり、万が一の出血時に出血量が多くなる恐れがあるほか、内出血や内臓疾患の原因になります。

・高麗人参の血行促進効果がワーファリンの作用に影響する恐れがある
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、タンパク質分解酵素のプラスミンの働きを活性化する作用があります。プラスミンには血栓を溶かす作用があり、血液を固まりにくくします。また、高麗人参には、アルギニンなどの血管を拡張する成分も豊富に含まれています。
こうした成分を含む高麗人参には、高い血行促進効果があります。こうした血行促進効果はワーファリンの作用に影響を及ぼすため、併用には特に注意が必要です。

・高麗人参がワーファリンの作用を弱めるとする報告もある
高麗人参には高い血行促進効果があるため、ワーファリンの効果を強めると考えるのが自然です。しかし、高麗人参がワーファリンの効果を弱めたとする報告もあります。

ワーファリン服用中の47歳の男性が高麗人参を2週間摂取したところ、血液が固まりやすくなり、高麗人参の摂取を中止したところ症状が改善したとの事例があります。
また、ワーファリン服用中の58歳男性が高麗人参を摂取したところ、血液の固まりやすさが不安定になり、血栓症が起こったことが報告されています。

こうした症状が起こった理由は明らかになっていません。また、こうした事例報告がある一方で、高麗人参とワーファリンを併用しても血液の固まりやすさに影響が認められなかったとする複数の研究報告があります。

・ワーファリンと併用する場合は必ず医師に相談
このように、ワーファリンと高麗人参との明確な関係性は明らかになっていません。しかし、両者は血液の流れに深く関係しており、相互作用を起こす危険性があります。ワーファリンの効果が強まっても弱まっても、病気の治療や健康に悪影響が及びます。
ワーファリンと高麗人参を併用する場合は、必ず医師に相談して、その指示に従うようにしてください。

アスピリンなどの血流に関係する薬

ワーファリン以外にも、血液を固まりにくくする作用をもつ薬が多くあります。こうした薬を服用している場合には、高麗人参の摂取に十分な注意が必要です。

・血流に影響する薬との併用には注意が必要
アスピリンは、古くから利用されている解熱鎮痛薬です。消炎作用や解熱作用とともに血液を固まりにくくする作用があり、心筋梗塞や脳血管障害の治療にも用いられています。
また、脳血管障害や血管手術に伴う血栓や血流障害の改善に使用される薬として、チクロピジン(別名:パナルジン)やクロピドグレル(別名:プラビックス)などがあります。

高麗人参には血行を促進する高い効果があり、こうした薬品と併用すると、過度に血が固まりにくくなって内出血などの原因になります。また、万が一の出血時に血が止まりにくくなる恐れがあります。

・多量の出血が起こった事例が報告されている
2型糖尿病や高血圧、痛風の既往歴がある72歳の女性が、血管の手術前にアスピリン・クロピドグレルなどの多数の医薬品とともに高麗人参を摂取していたところ、手術中や手術後に多量の出血が起こったという事例が報告されています。

こうした相互作用による悪影響を避けるためにも、血流に関係する薬と高麗人参との併用には十分注意し、併用する場合は事前に医師に相談することが重要です。

副腎皮質ホルモン剤

腎臓の上には副腎という臓器があり、多くのホルモンが副腎から分泌されています。副腎から分泌されるホルモンには炎症や免疫反応を抑制するものがあり、そうしたホルモンを人工的に合成したものが副腎皮質ホルモン剤です。
代表的な副腎皮質ホルモン剤にはプレドニゾロンなどがあり、炎症の抑制や、自己免疫疾患・アレルギー性疾患といった免疫反応の異常が原因で起こる疾患の治療に利用されています。

高麗人参には炎症を抑制する成分や免疫機能に影響する成分が含まれており、こうした副腎皮質ホルモン剤と相互作用を起こす恐れがあります。このため、高麗人参の摂取によって副腎皮質ホルモン剤の副作用が強くでる可能性があります。
炎症や免疫反応の抑制のために副腎皮質ホルモン剤を使用している場合には、高麗人参を摂取する前に医師に相談することが重要です。

アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは、パラセタモールとも呼ばれる解熱鎮痛薬です。主に発熱・寒気・頭痛などの症状改善に用いられ、一般的な風邪薬にも広く利用されています。また、鎮痛剤として関節炎・痛風・歯痛・生理痛・腰痛・神経痛などにも使用されています。

28歳の台湾の女性がアセトアミノフェン500mgを服用した2時間後に、高麗人参をアルコールに浸したエキスを摂取したところ、激しい頭痛が起こって脳動脈炎と診断された事例があります。
こうした悪影響を防ぐためにも、解熱鎮痛剤としてアセトアミノフェンを服用している人は、高麗人参を摂取する前に医師に相談するようにしてください。

糖尿病・高血圧・心臓病などの治療薬

・高麗人参には糖尿病や高血圧に対する高い効果がある
高麗人参は古くから万能薬として利用されており、健康に役立つ多くの効果があります。
高麗人参には、血糖値を抑制するインスリンの分泌量を増やす効果やインスリンの効き目を高める効果があり、糖尿病の予防・改善に効果的です。
また、血圧を正常値に修正する作用があり、高血圧の予防・改善効果もあります。
さらに、動脈硬化を抑制する高い効果があり、動脈硬化による心臓病のリスクを低下させます。

・高麗人参の効果が薬の作用を過度に強める場合がある
高麗人参にはこうした高い健康効果があるため、糖尿病や高血圧などの治療目的で薬を服用している場合に、その薬の作用を強めてしまう恐れがあります。
薬は効きすぎると身体に大きな悪影響を及ぼします。血糖値が低くなりすぎると、めまいや意識の喪失、身体の痙攣などが起こります。また、低血圧はめまいや動悸、内臓疾患などの原因になります。
糖尿病・高血圧・心臓病などの治療で薬を服用している人は、高麗人参の摂取に特に注意が必要です。

うつ病などの心の疾患の治療薬

・うつ病の治療薬の効果に高麗人参が影響を及ぼす恐れがある
うつ病の発症には、脳で機能する神経伝達物質の不足やストレスが深く関係しています。高麗人参には神経伝達物質の機能を補助する成分が含まれているほか、高いストレス軽減効果があり、うつ病の予防・改善に役立ちます。
うつ病などの心の疾患の治療には、神経伝達物質の生成を促進する薬などが使用されます。こうした薬と高麗人参を併用すると、薬の効果が強くなりすぎてしまい、神経伝達物質の分泌量が過剰になるなどの悪影響が発生する場合があります。

・相互作用を起こした事例が報告されている
うつ症状で複数の抗うつ薬を服用していた35歳の女性が、高麗人参を4日間摂取したところ、過度に気分が高揚する躁状態になった事例が報告されています また、うつ症状で抗うつ薬を1日45mg服用していた42歳の女性が高麗人参などを摂取したところ、躁状態や頭痛、幻視症状が起こったことが報告されています。
このほかにも、高麗人参の摂取によって抗うつ薬の作用が強まり、躁状態などの悪影響が生じたとの事例報告があります。

気分が沈むうつ状態と同様に、気分が過度に高揚する躁状態も健全な精神状態ではありません。こうした相互作用を避けるために、うつ病・自律神経失調症・不安障害などの治療を受けて薬を服用している場合は、高麗人参を摂取する前に必ず医師に相談してください。

特定の酵素によって代謝される薬

・高麗人参は酵素の働きに影響を及ぼす
高麗人参には数多くの成分が含まれており、こうした成分は身体で機能する酵素の働きに影響を及ぼします。
例えば、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、アルコールの代謝に関わる酵素を活性化し、アルコールの代謝を早めて二日酔いを防ぐ作用があります。また、ジンセノサイドにはタンパク質分解酵素のプラスミンの働きを活性化する作用もあり、血液を固まりにくくします。

・高麗人参が薬の効果を強めたり弱めたりする可能性がある
こうした酵素に対する高麗人参の効果は、薬の効き目に影響を及ぼす場合があります。
薬の成分を代謝する酵素の働きが活発になると、薬が通常より早く代謝されてしまい、薬の効き目が弱まります。また、酵素の働きが阻害されると、薬の代謝が遅くなって薬が効きすぎてしまいます。

高麗人参が薬の代謝に関わる特定の酵素の機能を阻害あるいは活性化して、薬の効き目に影響を及ぼしたとする臨床試験や細胞実験の報告があります。その一方で、そうした作用がみられなかったとする研究報告もあります。
薬の代謝に関わる酵素への高麗人参の影響は、未だ明確になっていません。このため、こうした酵素によって代謝される薬と高麗人参の併用には、十分な注意が必要とされています。

・薬と高麗人参を併用する場合は医師に相談
高麗人参の酵素に対する効果が影響すると考えられている薬には、抗うつ薬のフルボキサミン、慢性骨髄性白血病などの治療薬であるイマチニブ、不整脈や高血圧などの治療に使用されるプロプラノロールなどがあります。
こうした薬の効き目に対する影響を避けるためにも、病気の治療などで薬を服用する場合は、高麗人参を摂取しても問題ないか医師に相談することが大切です。

葛根湯

西洋医学の薬だけでなく、漢方薬との併用にも注意が必要です。
葛根湯は、風邪のひき始めに効果的なことで知られる漢方薬です。葛根湯は身体を温めて発汗を促し、風邪の初期症状の頭痛・発熱・寒気などの改善に効果的です。また、炎症を抑制する作用も確認されており、鼻炎や頭痛、神経痛、肩こりなどに対しても使用されます。

ともに高い健康効果をもつ葛根湯と高麗人参ですが、両者の相性は悪く、動悸などの症状が起こる場合があるため、一緒に摂取するのは避けるべきとされています。
肩こりなどの治療で葛根湯を飲んでいる場合は、高麗人参と葛根湯を同時に摂取せず、両者の間に2-3時間ほどの間隔をあけることが推奨されています。

カフェイン

大量のカフェインと高麗人参を一緒に摂取すると、健康に悪影響がでる場合があります。カフェインはコーヒーや緑茶、紅茶などに多く含まれており、精神を刺激する作用があります。

43歳のアメリカ人女性がカフェインと高麗人参を6ヶ月間大量に摂取したところ、心臓の機能に異常が生じ、その6ヶ月間に2回失神を起こしたことが報告されています。
また、39歳のトルコ人女性が、1日にコーヒーを4-6カップ、タバコ20本、高麗人参のカプセル1,000-1,500mgを7ヶ月間摂取し、高麗人参のエキスが使用されている多くの美容用品を同時に利用したところ、不整脈や子宮出血が起こったという事例が報告されています。

カフェインはエナジードリンクなどにも大量に配合されており、過剰摂取による健康被害が問題になっています。高麗人参を摂取している場合は、カフェインの摂取量に特に注意が必要です。

高麗人参を摂取する前に医師に相談すべきケース

高麗人参との相互作用に注意すべき薬について解説してきました。こうした薬との併用以外にも、高麗人参の摂取に注意が必要な場合があります。以下のような場合には、高麗人参を摂取する前に、必ず医師に相談するようにしてください。

カリウムの摂取制限を受けている人

・腎機能が低下するとカリウムの排出に異常が生じる
高麗人参にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムには体内のナトリウムと反応して余分なナトリウムを体外に排出する作用があり、むくみや高血圧の予防・改善にとても効果的な成分です。また、神経や筋肉の働きにも不可欠です。
カリウムを多く摂取しても、余剰分は腎臓の機能によって体外に排出されるため、通常は問題になりません。しかし、腎臓疾患などでカリウムを排出する腎臓の機能が低下していると、カリウムがうまく排出されなくなります。体内のカリウムが過剰になると、身体の痺れや筋力低下、不整脈などを引き起こします。

・カリウムの摂取制限を受けている人は高麗人参の摂取に注意
腎臓病の人が、カリウムが含まれていることを知らずに高麗人参を摂取してしまうと、体内のカリウム濃度が高くなりすぎてしまい、健康に悪影響が生じる場合があります。
腎臓病の治療などでカリウムの摂取制限を受けている場合は、高麗人参を摂取する前に、必ず医師に相談するようにしてください。

女性ホルモンが関係している疾患の患者

高麗人参には、女性ホルモンの働きを補助する成分が含まれています。このため、女性ホルモンが関係している乳がんや子宮内膜症などの患者は、高麗人参の摂取を控えるべきとされています。

・過剰なエストロゲンは乳がんや子宮がんのリスクを高める
身体の機能に重要なホルモンのひとつに、女性ホルモンのエストロゲンがあります。エストロゲンには多くの生理作用があり、乳腺の発達などを促して女性らしい身体の形成を促進する作用や、骨を丈夫にする作用などがあります。
エストロゲンは身体の正常な機能に不可欠なホルモンですが、分泌量が多すぎると乳がんや子宮がんの発症リスクを高めてしまいます。

・高麗人参の成分にはエストロゲン様作用がある
高麗人参の成分には、体内でエストロゲンと似た働きをするエストロゲン様作用があることが、研究で確認されています。高麗人参はエストロゲンの作用を強める可能性があるため、乳がん・子宮がん・卵巣がん・子宮筋腫・子宮内膜症などのエストロゲンに関わる疾患の患者は、一般的に高麗人参の摂取を避けるべきとされています。
また、乳がんなどの治療にはエストロゲンの作用を抑制するタモキシフェンなどの薬が使用されています。こうした薬と高麗人参を同時に摂取すると、高麗人参のエストロゲン様作用をもつ成分が相互作用を起こし、薬の効果を弱める恐れがあります。

・高麗人参は乳がん細胞の増殖を促進しないという研究もある
しかし、近年の研究では、高麗人参の成分には乳がん細胞の増殖を促進する作用はなく、逆に乳がん細胞の増殖を抑制する効果があることが報告されています。
現在までのところ、乳がんや子宮がんなどに対する高麗人参の影響は明らかになっておらず、未だ研究段階です。安全性が確認されていないものは使用しないという原則に基づき、女性ホルモンに関係する疾患の患者が高麗人参を使用するのは控えたほうがよいという考え方が、今のところ一般的です。

乳がんや子宮筋腫などの女性ホルモンに関する疾患を治療中の人は、高麗人参の使用に関して自己判断することなく、必ず医師に相談するようにしてください。

アレルギー体質の人

・ごく稀に高麗人参によってアレルギーが起こる場合がある
アレルギー症状を引き起こす原因の多くはタンパク質であり、高麗人参にもタンパク質が含まれています。このため、ごく稀に高麗人参の成分によってアレルギー反応が起こる場合があります。

アレルギー性鼻炎の症状がある人が高麗人参を摂取したところ、アレルギー反応による呼吸困難や腹痛を起こした事例が報告されています。
また、高麗人参の卸売業に従事していた女性が、高麗人参の粉塵による喘息症状を起こした事例もあります。

・高麗人参のアレルギーの改善効果が報告されている
高麗人参によってごく稀にアレルギーが起こることがある一方で、高麗人参にアレルギーを改善する効果があるとする研究報告があります。
7-41歳のアトピー性皮膚炎患者に高麗人参を16週間摂取させたところ、摂取期間が長くなるほど症状が改善したとの実験報告があります。
また、多くの動物実験により、免疫機能を正常化してアレルギーを防ぐ効果や、アレルギー症状を軽減する効果が確認されています。

このように、高麗人参にはアレルギーを予防・改善する効果がある一方で、ごく稀に高麗人参の成分が原因でアレルギー症状が起こる場合があります。
アレルギー体質の人は、高麗人参の使用に関して自己判断せず、高麗人参を使用する前に医師に相談するようにしてください。

妊娠中・授乳中

・日本では一般的に妊娠中や授乳中の摂取は控えるべきとされている
日本では、妊娠中や授乳中の高麗人参の使用について信頼できるデータがないため、使用を避けるべきとされています。
高麗人参に妊婦や子供に対して害のある成分が含まれているわけではなく、中国や韓国では妊娠中の高麗人参の摂取が盛んに行われています。日本で使用を控えるべきとされているのは、妊娠中や授乳中の人を対象とした実験は倫理上の問題から行えず、安全性に関するデータがないためです。

ただし、高麗人参には血行促進効果などの多くの健康効果があり、大きな体調変化をもたらします。妊娠中は体質も変化するため、妊娠したからといって急に高麗人参を摂取すると、大きな体調変化による悪影響が起こる可能性があります。
妊娠中や授乳中の高麗人参の摂取は自己判断せず、医師に相談してその指示に従うようにしてください。

高麗人参は安全性の高い健康食品

高麗人参との併用に注意すべき薬や、高麗人参の摂取前に医師に相談するべきケースをご紹介してきました。
健康悪化が起こった多くの事例をご紹介しましたが、高麗人参自体に身体に害のある成分が含まれているわけではありません。高麗人参には高い健康効果をもつ成分が豊富に含まれており、そうした成分が薬の効果に影響を及ぼすことで、結果的に健康への悪影響が起こる場合があります。高麗人参は、安全性の高い健康食品です。

・高麗人参の安全性は長年の経験によって確認されている
高麗人参の安全性は、長い利用の歴史によって裏付けられています。
約2000年前に記された中国最古の薬物書である『神農本草経』には、高麗人参についての記載があり、長期間摂取しても身体に悪影響がない最高ランクの薬として紹介されています。また、「長く服用すれば身体を軽くし、寿命を延ばす」効果があるとも記載されています。
高麗人参は古くから万能薬として広く利用されており、長年の知識と経験によって高い安全性が確認されています。

・高麗人参の成分には毒性がないことが確認されている
植物には苦味のもとになるサポニンと呼ばれる成分が含まれています。サポニンには数多くの種類があり、高麗人参に含まれるサポニンはジンセノサイドと呼ばれます。
サポニンの中には大量に摂取すると身体に悪影響を及ぼすものもあり、生薬の桔梗や柴胡(さいこ)などに含まれるサポニンを過剰に摂取すると、赤血球の膜が溶ける溶血作用や吐き気などが起こる場合があります。
高麗人参に含まれるジンセノサイドにはこうした毒性がないことが、研究によって確認されています。高麗人参は、安心して長期間摂取できる健康食品です。

まとめ

多くの健康効果や美容効果をもつ高麗人参は、高い安全性が確認されている健康食品です。
しかし、特定の薬や成分と併用すると、薬の効果を強めたり弱めたりして、結果的に病気の治療や健康に悪影響が及ぶ場合があります。こうした相互作用を避けるために、病気の治療などで薬を服用している場合は、高麗人参を摂取する前に医師に相談して、その指示に従うことが重要です。
また、薬との併用以外にも、高麗人参の摂取を自己判断すべきでないケースがあります。何らかの病気の治療中の人や、妊娠中やアレルギー体質などの人は、高麗人参を摂取する前に医師に相談するようにしてください。

関連記事Related