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高麗人参とは

高麗人参は、健康や美容に効果的な健康食品として有名です。
そもそも高麗人参とはどういったものなのでしょうか。高麗人参の歴史や利用法、高麗人参に含まれる成分、気になる健康効果や美容効果について解説します。

高麗人参とは

・高麗人参はウコギ科の薬用植物
高麗人参(学名:Panax ginseng)は、ウコギ科トチバニンジン属に分類される多年草です。原産地は中国の遼東半島から朝鮮半島にかけての地域で、中国東北部からロシア沿海州にかけての山林に自生しています。
高麗人参は、朝鮮人参やオタネニンジンとも呼ばれ、古くから根の部分が貴重な薬草として利用されてきました。

なお、「人参」という名前がついていますが、野菜のニンジンとは全く別の種類です。野菜のニンジンはアフガニスタン原産のセリ科の植物で、高麗人参との類縁関係はありません。

・高麗人参の栽培には長い時間がかかる
高麗人参は、古くは山林から採取されていました。しかし、乱獲によって自然界の高麗人参が激減し、現在利用されているほぼすべての高麗人参は畑で栽培されたものです。
高麗人参は、土の中で4-6年間栽培されたものが収穫されます。また、高麗人参を収穫した土地は栄養分が吸い取られ、その後少なくとも数年は土地を休ませる必要があります。
高麗人参の高い健康効果や美容効果は、こうした長い年月によって根に吸収された栄養素によるものです。高麗人参の栽培には多くの時間と手間がかかり、高価な薬草として知られています。

高麗人参の歴史

高麗人参には、古くから貴重な薬草として利用されてきた歴史があります。

・中国では紀元前から薬草として利用されてきた
約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参についての詳しい記載があり、長期間摂取しても身体に害のない最高ランクの薬として紹介されています。
それ以降の中国の薬学書においても高麗人参が主要な薬草として記載されており、現在まで広く利用され続けています。

・朝鮮半島では貿易や外交にも利用された
朝鮮半島でも古くから高麗人参が珍重されてきました。朝鮮半島を支配した歴代の国家は、高麗人参の採取や取引を管理し、貿易や外交の取引に利用しました。
日本の奈良時代に、聖武天皇に対して朝鮮半島の国家から高麗人参が贈られたという記録があります。
朝鮮半島の国家にとって、高麗人参は外交の道具であり、貴重な外貨獲得の手段でした。

・ヨーロッパでも広く愛好された高麗人参
15世紀以降の大航海時代には、ヨーロッパにも高麗人参が伝わりました。高麗人参はヨーロッパでも人気を博し、フランスの哲学者であるルソーや、ロシアの作家ゴーリキーといった著名人が愛用していたという記録があります。

・日本でも江戸時代に大流行
日本では室町時代に輸入が始まり、貴重な薬草として珍重されました。徳川家康が高麗人参を愛用していたことも知られています。
17世紀末頃から江戸市中を中心に高麗人参が大流行し、18世紀には高麗人参の栽培が日本でも行われるようになりました。

明治時代以降に日本の医学が西洋化したため、高麗人参の利用者は江戸時代と比べて大きく減少しました。近年、健康志向の高まりとともに東洋医学が見直され、高麗人参の人気が再び高まっています。

高麗人参の利用法

・生薬としての利用法
高麗人参は、古くから効果の高い生薬として利用され続けています。生薬としての高麗人参は、加工法によって3つに分類されます。
生の状態の高麗人参は「水参(すいじん)」と呼ばれ、皮を剥いたあとに乾燥させたものは「白参(はくじん)」と呼ばれます。皮を剥かずに加熱処理し、その後乾燥させたものが「紅参(こうじん)」です。
高麗人参の成分は皮に多く含まれており、紅参は高麗人参の最高級品とされています。

これらの高麗人参は漢方薬として利用されるほか、煎じてお茶にしたり、お酒に漬けて薬用酒にしたり、料理に使うなどの方法で広く利用されています。

・健康食品や美容用品などの利用法
白参や紅参は、さらに加工されて幅広い製品に利用されています。
高麗人参を使った健康食品には、錠剤やカプセルのサプリメント、粉末状にした乾燥高麗人参、濃縮した高麗人参エキス、栄養ドリンクなどがあります。また、韓国では高麗人参を使った飴やゼリー、ガムなどのお菓子が一般的です。
さらに、高麗人参の高い美容効果が注目され、美容液やクリーム、シャンプーなどの多くの美容用品にも高麗人参が使用されています。

高麗人参の成分

高麗人参には、ビタミンB群やビタミンC、鉄・亜鉛・銅・カルシウム・マグネシウムなどのミネラル、各種アミノ酸、アルカロイドなどの豊富な栄養素が含まれています。
また、高麗人参の特徴的な成分に、ジンセノサイドがあります。植物にはサポニンと呼ばれる苦味成分が含まれており、高麗人参特有のサポニンがジンセノサイドと呼ばれます。ジンセノサイドには多くの生理作用があり、高麗人参の効果の中心となる成分です。

こうした豊富な栄養素が複合的に作用して、高麗人参の高い健康効果や美容効果が発揮されます。

高麗人参の効果

高麗人参は古くから万能薬として利用されており、身体の健康と美容に役立つ多くの効果があります。高麗人参のさまざまな効果は、大学などの研究機関による実験でも確認されています。
高麗人参の主な効果には、以下のようなものがあります。

健康効果

・血行促進
・自律神経のバランスを整える
・ストレス軽減
・免疫力向上
・睡眠の質を高める
・内臓全般の機能向上
・腸内環境の改善
・脳機能の活性化

病気などの予防・改善効果

・糖尿病
・高血圧
・低血圧
・脂質異常症
・アレルギー
・関節リウマチ
・自律神経失調症
・二日酔い
・口臭や体臭
・更年期障害
・冷え性
・PMS(月経前症候群)
・不妊

美容効果

・美肌効果
・薄毛の予防
・白髪の予防
・デトックス効果
・ダイエット効果

高麗人参はアダプトゲン

以上のように、高麗人参には多くの健康効果や美容効果があります。こうした効果により、高麗人参は代表的なアダプトゲンとして知られています。
アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に修正する作用のある薬草のことです。アダプトゲンには冬虫夏草・アマチャヅル・マカなどがあり、高麗人参はその中でも効果の高い代表例とされています。
高麗人参はアダプトゲンとして身体の機能を正常化し、健康と美容に役立ちます。

まとめ

高麗人参は、東アジアを中心として古くから貴重な薬草として利用されてきました。高麗人参は、生薬・サプリメント・お菓子・美容用品などの幅広い利用法で、現在も多くの人に親しまれています。
高麗人参には多くの健康効果と美容効果があり、その効果は研究でも確認されています。高麗人参を毎日の生活に取り入れて、丈夫で若々しい身体の形成に役立ててみることをおすすめします。

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