動悸の改善に役立つ高麗人参

動悸とは、通常より強く心臓の動きを感じる症状のことで、心臓や肺の疾患や、貧血、精神不安といったさまざまな原因によって起こります。高麗人参は、古くから動悸を鎮める効果がある薬草として利用されてきました。約2000年前に記された中国最古の薬物書である『神農本草経』には、高麗人参に「驚悸を止める」効果があると記載されています。
動悸の予防・改善に役立つ高麗人参の効果について解説します。

高麗人参が効果的な動悸の種類

動悸の原因には、ストレスなどが原因の心因性のものから、直接生命を脅かす心臓などの重大な疾患まで、さまざまなものがあります。
高麗人参が効果を発揮する動悸の種類は、心因性の動悸や貧血による動悸です。

重大な病気によって動悸が起こる場合がある

心臓病や肺炎、甲状腺ホルモンの分泌異常といった疾患は、動悸の症状を起こします。また、感染症や消化器の疾患、薬物やアルコールなどの中毒症状でも動悸が起こる場合があります。
こうした疾患などが原因の動悸を改善するには、医師による治療が必要です。動悸の症状が起こって不安を感じたら、まずは医師の診察を受けることをお勧めします。

高麗人参が効果的な動悸

動悸の原因には、自律神経の乱れやストレス、睡眠不足、血行不良などもあります。また、貧血によって身体が酸欠状態になると、酸素を供給するために心臓が活発に動いて動悸が起こります。さらに、更年期障害や自律神経失調症、うつ病などの症状のひとつとして、動悸が起こる場合があります。
高麗人参は、これらの原因によって起こる動悸の予防・改善に効果的です。

動悸の予防・改善に役立つ高麗人参の効果

高麗人参には数多くの健康効果があり、その中には動悸に対して効果的なものがあります。
動悸の予防・改善に効果的な高麗人参の効果をご紹介します。

自律神経のバランスを整える

自律神経の乱れによって、動悸が起こる場合があります。高麗人参には自律神経のバランスを整える効果があり、自律神経の乱れを原因とする動悸を防ぎます。

・自律神経の乱れで動悸が起こる
自律神経は、内臓の機能や血液の流れといった身体の機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。

強い不安や緊張を感じると、交感神経が刺激されて脈が速くなり、動悸が起こります。これは不安や緊張に対応するための身体の正常な反応です。しかし、自律神経のバランスが乱れると、外部からの刺激がない状態でも交感神経が過剰に活発になり、動悸の症状が起こる場合があります。

・高麗人参は自律神経を整える
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、自律神経のバランスを調整する作用があります。

ジンセノサイドには30以上の種類があり、神経の興奮を抑えるジオール系や、神経を刺激するトリオール系などに分類されます。
ジオール系とトリオール系には相反する効果がありますが、これらは相殺されることなく体内で作用します。交感神経の働きが過剰なときはジオール系が強く働いて興奮を抑え、副交感神経が過剰なときは、トリオール系が強く作用して交感神経を刺激します。

こうしたジンセノサイドの作用により、高麗人参は自律神経のバランスを正常に保ちます。
高麗人参は自律神経を整えることで、自律神経の乱れを原因とする動悸を防ぎます。

ストレス軽減

医師の診断を受けても心臓などに問題がなく、原因が不明な動悸のひとつに、ストレスや不安を原因とした心因性の動悸があります。高麗人参には、精神を安定させてストレスを軽減する高い効果があり、心因性の動悸の予防・改善に役立ちます。

・ストレスは動悸を引き起こす
強いストレスを受けると、対抗するために心拍数が上昇します。こうした動悸は時間が経過すれば治まりますが、ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、外部からの刺激がない状態でも動悸が起こる場合があります。

また、ストレスを感じると、コルチゾールなどのホルモンが分泌されます。コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれ、ストレスに対抗するために必要です。その一方で、心拍数や血圧を上昇させる効果があり、コルチゾールの分泌量が多いと動悸を感じやすくなります。

・高麗人参は精神を安定させる薬草
高麗人参は、古くから精神を安定させる薬草として珍重されてきました。中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記載されています。
また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」でも、高麗人参には精神を安定させて動悸を鎮める「養心安神（ようしんあんしん）」の効果があるとされています。
さらに、高麗人参は代表的なアダプトゲンとして知られています。アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常値に戻す作用のある薬草のことです。
高麗人参は、ストレスを軽減する薬草として有名です。

・ストレス軽減に役立つ成分が豊富
高麗人参にはストレスを軽減する成分が豊富に含まれています。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、神経の興奮を抑える作用があります。
カルシウムはストレスを軽減することで知られるミネラルで、神経の興奮を抑えて神経の働きを正常に保つ作用があります。
マグネシウムには神経の情報伝達を正常化する作用があるほか、セロトニンの働きを助ける作用があります。セロトニンは脳や神経で働く神経伝達物質のひとつで、精神を安定させてストレスを軽減する作用があります。
ビタミンB群は栄養素をエネルギーに変換するのに不可欠な成分で、脳へのエネルギー供給を促進して、脳のエネルギー不足による精神不安やイライラ感を予防します。
ビタミンCは、ストレスに対抗するためのホルモンの分泌に必要な成分です。ビタミンCが不足すると、ストレスへの抵抗力が弱くなります。

高麗人参はこれらの成分の働きによってストレスを軽減し、ストレスが原因で起こる動悸を予防します。

・コルチゾールの過剰分泌を防ぐ
ストレスに反応して分泌されるストレスホルモンのコルチゾールには心拍数と血圧を上げる作用があり、増えすぎると動悸の原因になります。
このコルチゾールの過剰分泌を防ぐ作用が高麗人参に含まれるジンセノサイドPPTにあることが、岩手医科大学医学部が行った細胞実験で確認されています。
高麗人参は、動悸の原因となるホルモンの過剰な分泌を抑制して、動悸を防ぎます。

睡眠の改善

・睡眠不足は動悸の原因になる
睡眠不足の状態では、動悸が起こりやすくなります。睡眠時には自律神経の副交感神経が活発になり、血管が広がります。これにより、動悸を引き起こす過度な血圧の上昇が抑制されます。また、睡眠が足りないとストレスホルモンのコルチゾールの血中濃度が上昇しやすくなり、心拍数や血圧が必要以上に高まります。

・高麗人参はストレスを軽減して睡眠の質を高める
ストレスを感じると、副腎皮質刺激ホルモンのコルチコトロピンが分泌されます。このホルモンはストレスに対抗するために必要ですが、その一方で睡眠を阻害する作用があります。このため、強いストレスは睡眠の質を低下させます。
高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、ストレス時におけるコルチコトロピンの分泌を抑制します。高麗人参は睡眠を阻害するホルモンの分泌量を減らすことで、睡眠の質を高めます。

・睡眠の改善に役立つアミノ酸が含まれている
高麗人参には、安眠効果をもつことで知られるアミノ酸のグリシンとセリンが含まれています。

グリシンには血管を拡張する作用があり、入眠時に表面体温を上昇させて熱を放出します。人は眠る際に体温を下げようとするので、グリシンの働きは自然な睡眠を促します。グリシンを就寝前に摂取させたところ、睡眠の質が改善して翌日の作業効率が上昇したとの実験報告があります。

セリンは、脳の神経細胞や、脳や神経で働く神経伝達物質の材料になる成分です。セリンを就寝前に摂取させたところ、寝つきや睡眠の満足度といった睡眠の質が向上したとの実験報告があります。

これらの安眠効果がある成分が高麗人参には含まれており、睡眠不足による動悸を防ぎます。

血行促進

・血行悪化は動悸を引き起こす
血行不良や身体の冷えによっても、動悸が起こる場合があります。血行が悪化して身体の組織に十分な酸素と栄養素が供給されずにいると、それを補うために心拍数が上がり、動悸が起こりやすくなります。
血行不良や身体の冷えによる動悸を防ぐためには、身体の血行を促進することが重要です。

・高麗人参は血管を広げる
高麗人参には、血管を拡張する成分が豊富に含まれています。
アミノ酸のアルギニンは、体内で一酸化窒素を生成する材料になります。一酸化窒素は血管周辺の筋肉を弛緩させて血管を広げるシグナルとして機能する物質です。
また、アミノ酸のグリシンにも血管を拡張する作用があります。
さらに、ミネラルのマグネシウムには、動脈を弛緩させて血流をスムーズにする作用があります。

高麗人参には、こうした血管を広げる成分が含まれています。高麗人参は血行を促進して、身体を温めます。

・高麗人参は血液をサラサラにする
高麗人参には、悪玉コレステロールや中性脂肪といった血液中の脂質を減少させる効果があります。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイドには、血液中の脂質を減少させる作用があります。
また、アルギニンには成長ホルモンの分泌量を増やす作用があり、成長ホルモンには脂質の代謝を促進する作用があります。
さらに、高麗人参には脂質を代謝する肝臓の機能を高める効果があり、体内の脂質を減少させます。

このように、高麗人参には血液中の脂質を減少させる効果があります。高麗人参は血液をサラサラにして血行を促進し、血行不良による動悸を防ぎます。

・活性酸素を中和する
血行を悪化させる要因のひとつに、活性酸素があります。
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い酸素のことで、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素は病原菌の処理などに利用される身体に不可欠な物質ですが、増えすぎると健康な細胞や組織を酸化してしまい、健康に悪影響を及ぼします。
活性酸素は血液中の脂質を酸化して、粘度の高い過酸化脂質を発生させます。過酸化脂質は血管の内側に付着しやすく、動脈硬化や血行悪化の原因になります。

高麗人参に含まれるジンセノサイドには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。ジンセノサイドの働きによって活性酸素が減少すると、過酸化脂質の発生が抑制されて血流がスムーズになります。
高麗人参は活性酸素を中和して血行を促進し、血行悪化による動悸を防ぎます。

体力増加

・「気」の不足が動悸を引き起こす
漢方医学においては、「気」の不足が動悸の原因のひとつとされています。「気」は生命エネルギーを意味し、元気や気力の「気」のことです。体力が低下して気が不足した状態は「気虚(ききょ)」と呼ばれ、身体の冷えや動悸を引き起こします。

・高麗人参は「気」を補う漢方薬
高麗人参は、古くから「気」を補う漢方薬として知られ、体力を増加させる薬草として広く利用されてきました。東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」のひとつには、身体に活力を補って虚脱した状態を改善する「補気救脱（ほききゅうだつ）」があります。

・高麗人参は体力を高める
高麗人参には、体力を高める成分が豊富に含まれています。
アミノ酸のアルギニンには成長ホルモンの分泌を促進する作用があり、成長ホルモンは筋肉の増加や細胞の新陳代謝を促して、丈夫で若々しい身体の形成を助けます。
また、自律神経を調整する作用のあるジンセノサイドには、内臓の機能や血圧を正常化する作用があり、身体を健康な状態に保ちます。
さらに、高麗人参には身体の機能に不可欠なビタミンやミネラルも豊富に含まれており、身体の健康増進に役立ちます。

高麗人参は体力を高めて身体に活力を与え、「気」の不足による動悸を防ぎます。

貧血を改善して動悸を防ぐ

動悸の原因のひとつに貧血があります。高麗人参には貧血を改善する高い効果があり、貧血による動悸を防ぎます。

・貧血は動悸を引き起こす
貧血は、酸素を運搬する血液中の赤血球が減少して、身体が酸欠状態になる疾患です。貧血状態では身体に必要な酸素が供給されにくくなるため、それを補うために心臓が活発に働き、動悸が起こりやすくなります。
貧血による動悸を改善するには、赤血球を増やして血液の酸素運搬能力を高めることが重要です。

・高麗人参には造血作用がある
赤血球は、骨髄にある造血幹細胞が分化することでつくられ、高麗人参にはこの造血幹細胞のDNA合成やタンパク質合成を促進する作用があります。高麗人参の成分が幹細胞の分裂率を約2倍に高めたとする千葉大学医学部の研究が、1969年の学会で発表されています。

また、人間に高麗人参の成分を投与した大阪大学の研究においても、赤血球の数や赤血球を構成するヘモグロビンの量を増加させる高麗人参の効果が確認されています。

こうした研究により、赤血球を増やして貧血を改善する高麗人参の高い効果が明らかになっています。

・赤血球生成に必要な成分が豊富
高麗人参には、赤血球生成に必要な成分が豊富に含まれており、赤血球生成を促進します。

鉄は赤血球を構成するヘモグロビンの主要な材料であり、鉄の不足が貧血の最も多い原因です。
銅には、赤血球生成の際に鉄を必要な場所に移動する役割があり、赤血球の生成に欠かせません。銅欠乏性貧血と呼ばれる貧血のタイプもあります。
亜鉛は細胞分裂に関わる200種類以上の酵素に含まれるミネラルで、赤血球の生成にも不可欠です。
ビタミンB6は赤血球の生成を促進する作用があり、悪性貧血の治療にも利用される成分です。
ビタミンB12と葉酸は「造血のビタミン」と呼ばれ、赤血球の生成に必要不可欠な成分です。このどちらかでも不足すると、正常な赤血球が生成されずに悪性貧血が起こります。

高麗人参は、正常な赤血球の生成を促進するこれらの成分を身体に補い、貧血による動悸を防ぎます。

動悸の原因となる疾患に効果的

動悸を引き起こす疾患や身体の不調に、更年期障害や自律神経失調症、うつ病などがあります。高麗人参はこれらの予防や症状の緩和にも効果的です。

更年期障害

・動悸は更年期障害の症状のひとつ
更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンの分泌量が急激に減少することで起こります。ホルモンバランスが乱れることで自律神経のバランスも乱れ、動悸・息切れ・身体の冷え・精神不安・不眠といったさまざまな症状が起こります。

・高麗人参は更年期障害の症状を緩和する
高麗人参には、自律神経のバランスを整える高い効果があります。このため、自律神経の乱れによって生じる更年期障害の諸症状の緩和に役立ちます。

更年期障害に対する高麗人参の効果は実験でも確認されています。
大学病院の臨床研究において、更年期障害の患者に対して高麗人参を投与したところ、72名中59名の症状が改善したとの実験報告があります。

高麗人参は自律神経のバランスを調整することで、更年期障害による動悸の症状を改善します。

自律神経失調症

自律神経失調症は、自律神経のバランスが乱れることで起こる疾患で、強いストレスやホルモンバランスの乱れなどが原因で発症します。自律神経失調症の症状には、めまい・冷や汗・耳鳴り・倦怠感・不眠などがあり、強い動悸の症状も起こります。

2-1.自律神経のバランスを整えるに記載の通り、高麗人参には自律神経のバランスを整える高い効果があります。高麗人参は自律神経のバランスを調整することで、自律神経失調症による動悸の予防や症状の改善に役立ちます。

うつ病

・うつ病は動悸の原因のひとつ
うつ病は気分障害の一種で、抑うつ感や不眠、精神不安などに加えて、多くの場合動悸の症状が起こります。
うつ病の原因は明確には特定されていませんが、脳や神経で働く神経伝達物質の機能低下やストレスが深く関与していることが、患者の傾向などから明らかになっています。

・高麗人参はうつ病の予防・改善に役立つ
2-2.ストレス軽減に記載の通り、高麗人参には、うつ病の原因となるストレスを軽減する高い効果があります。

また、高麗人参には神経伝達物質の働きを助ける成分が含まれています。
鉄には神経伝達物質を生成する酵素の働きを助ける作用があり、ドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンなどの生成に欠かせません。鉄不足はうつ病の原因のひとつでもあります。
ナイアシンやビタミンB6、葉酸といったビタミンB群は、セロトニンなどの神経伝達物質の生成に必要な成分で、ビタミンB群の摂取は神経伝達物質の生成を促進します。
カルシウムとマグネシウムには神経の情報伝達を正常に保つ作用があり、神経伝達物質の働きを助けます。
こうした成分の働きにより、高麗人参は神経伝達物質の機能を助けて、うつ病の発症を防ぎます。高麗人参はうつ病の予防・改善に役立ち、うつ病による動悸を防ぎます。

動悸に効く漢方薬に利用されている

高麗人参は、古くから漢方薬として利用されてきました。動悸の予防・改善に役立つ高麗人参は、動悸を鎮める漢方薬の材料としても広く利用されています。

動悸に対して効果的な漢方薬には、「炙甘草湯（シャカンゾウトウ）」、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」などがあり、これらにはほかの生薬とともに高麗人参が使用されています。
これらの漢方薬は動悸の補完医療に用いられており、高麗人参が動悸に対して高い効果をもつことが、こうした漢方薬に使用されていることからも分かります。

高麗人参を飲み始めると動悸が起こる場合がある

以上のように、高麗人参は動悸の予防・改善にとても効果的です。その一方で、高麗人参を飲み始めた際に、動悸や倦怠感などの体調不良の症状が発生する場合があります。

飲み始めの動悸は好転反応

漢方薬を飲み始めたときに、身体の倦怠感や眠気、内臓の不調といった体調不良の症状が一時的に起こる場合があります。こうした反応は好転反応と呼ばれ、高麗人参の好転反応のひとつに動悸があります。

好転反応は、身体が回復に向かう過程で起こる正常な身体の反応です。「体調が好転するための一過性の反応」という意味で、好転反応と呼ばれます。漢方医学では、漢方薬を飲み始めた際にこうした体調変化が起こる場合があるという考えが一般的です。

好転反応は短期間で治まる

体調不良の状態では、血液やリンパ液の流れが滞り、身体に老廃物や毒素が多く蓄積しています。
高麗人参などの漢方薬を摂取すると血行が促進され、こうした老廃物や毒素が排出されやすくなります。老廃物や毒素は体外に排出されるまでの間、血液に溶け出して全身を循環します。動悸や倦怠感などの好転反応は、こうした血液中の老廃物や毒素の一時的な増加が原因で起こります。

血液中の老廃物や毒素が体外に排出されると、好転反応は治まります。このため、好転反応は1-2週間程度の短期間で終わる場合がほとんどです。

最初は少しずつ摂取

好転反応は身体の正常な反応ですが、重い体調不良のリスクはなるべく避けるべきです。高麗人参を飲み始める際は、強い好転反応を避けるために、身体の調子をみながら少量ずつ摂取することをお勧めします。
また、好転反応の症状が重い場合は、摂取量を減らすか、一時的に摂取を中断して、症状が治まってから少しずつ摂取を再開すると良いでしょう。

不安な場合は医師に相談

好転反応は、通常1-2週間程度の短期間で治まります。症状が長く続く場合や不安を感じる場合は、ほかの原因で体調不良が起こっている可能性もあるため、医師に相談することをお勧めします。
医師に相談した上で好転反応だと分かれば、安心して摂取を続けられます。

高麗人参は継続することが大事

高麗人参には、動悸を予防・改善する高い効果があります。こうした高麗人参の効果は、身体全体の調子を整えながらゆっくりと作用します。このため、短期間の摂取では実感しにくく、長期間継続的に摂取することで、効果が十分に発揮されます。
動悸の症状が起こりにくい健康な身体を手に入れるために、高麗人参の継続的な摂取をお勧めします。

まとめ

動悸の症状は、さまざまな原因によって起こります。高麗人参には自律神経を整える効果や、ストレス軽減効果、貧血を改善する効果などがあり、ストレスなどによる心因性の動悸や、身体の酸素不足が原因で起こる動悸の予防・改善にとても効果的です。
なお、高麗人参を飲み始めた際に、一時的に動悸の症状が起こる場合がありますが、これは回復に向かう過程で起こる身体の正常な反応であり、過度に心配する必要はありません。
心身の健康を維持して動悸が起こりにくい身体をつくるために、高い健康効果をもつ高麗人参を、日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。