高麗人参茶で健康増進

高麗人参を煎じた高麗人参茶は、古くから行われている高麗人参の伝統的な利用法です。高麗人参茶は、韓国では「人参茶(インサムチャ)」と呼ばれ、高麗人参の豊富な栄養素を摂取するのに最適な方法といわれています。また、お湯に混ぜるだけの顆粒・粉末タイプや、ティーバッグの高麗人参茶も多数販売されています。

高麗人参茶のつくり方

高麗人参茶は、高麗人参の高い健康効果や美容効果を得るのに適しています。高麗人参茶を毎日の習慣にすれば、健康で若々しい身体をつくる効果が期待できます。
まずは、高麗人参茶のつくり方をご紹介します。

高麗人参を煎じて飲む方法

乾燥させた高麗人参を煎じた高麗人参茶は、古くから親しまれてきた伝統的な高麗人参の利用法です。

水1リットルに対して高麗人参を20gの割合で入れ、水の量が半分から3分の1程度になるまで弱火で煎じます。一緒に乾燥ナツメやショウガを少し入れておくのが一般的で、これらを加えると飲みやすくなります。
しっかりと成分を煮出したら、茶こしやガーゼで漉して出来上がりです。余った分は冷蔵庫で冷やして保存します。冷やした状態よりも温めた方が飲みやすく、胃腸を冷やさないので、保存したものを飲むときには温めなおすのが一般的です。
高麗人参には独特の苦味や風味があります。味が気になる場合は、ハチミツやレモン、砂糖などを加えると飲みやすくなります。

ティーバッグやお湯に溶かすタイプは簡単便利

煎じる利用方法は時間と手間がかかり、乾燥高麗人参も日本では流通量がさほど多くありません。気軽に高麗人参茶を飲みたい場合は、ティーバッグやお湯に溶かすタイプの製品を利用するのがおすすめです。
こうした高麗人参茶は、お湯を用意するだけで簡単につくることができます。

また、こうした製品は最初から甘味を加えてあるものが多く、それらを選べば、高麗人参の味が苦手な人でも美味しく高麗人参の成分を摂取できます。

高麗人参の粉末やエキスを飲み物に混ぜるのもおすすめ

乾燥高麗人参を粉末にしたものや、高麗人参のエキスを濃縮した商品も多数販売されています。こうした粉末やエキスをお茶などの飲み物に混ぜる方法でも、手軽に高麗人参の成分を摂取することができます。

粉末やエキスには高麗人参以外の成分が含まれておらず、高麗人参独特の苦味が強く残っています。高麗人参の風味が苦手な場合は、飲みやすくするために味の濃いものに混ぜたり甘味を加えたりするのがおすすめです。

高麗人参茶の味

高麗人参には独特の苦味があり、風味は「土臭い」、「漢方薬みたい」などと表現されます。
この苦味は、高麗人参特有の成分であるジンセノサイドによるものです。植物には苦味成分であるサポニンが含まれており、高麗人参特有のサポニンがジンセノサイドと呼ばれます。
ジンセノサイドには多くの生理作用があり、高麗人参の健康効果や美容効果の中心となる成分です。「良薬口に苦し」という言葉がありますが、高麗人参はその典型例です。

こうした苦味を緩和するために、高麗人参を煎じる場合には乾燥ナツメやショウガを加えるのが一般的です。また、ハチミツや砂糖、レモンを加えると飲みやすくなります。
粉末やエキスの高麗人参を摂取する場合でも、味の濃い飲み物や食べ物に混ぜると苦味が気にならなくなります。

高麗人参茶の効果

高麗人参には、血行促進・自律神経の調整・ストレス軽減・内臓機能の向上・腸内環境の改善などのさまざまな健康効果があり、生活習慣病の予防・改善にも役立ちます。また、美肌効果・薄毛や白髪の予防効果・ダイエット効果などの高い美容効果もあります。
高麗人参茶には高麗人参の豊富な栄養素が溶け出しており、こうした高い健康効果や美容効果を得るのに適した摂取方法です。

高麗人参茶はいつ飲むべき？

高麗人参茶は薬ではなく健康食品ですので、いつ飲んでも構いません。朝一番に飲めば一日の活力を得られますし、運動後や疲労時に飲めば疲労回復に役立ちます。また、寝る数時間前に飲めば、リラックス効果によって質の良い睡眠が期待できます。

飲むタイミングに迷った場合は、空腹時に飲むのがおすすめです。高麗人参は古くから漢方薬として利用されており、漢方薬は空腹時の摂取が推奨されています。
これは、空腹時には胃が強い酸性になり、漢方薬の多くの成分の吸収が早まるためです。また、一部の効き目の激しい成分の吸収がゆるやかになり、急な体調変化が起こりにくくなります。

高麗人参茶を習慣にして健康増進

高麗人参には高い健康効果や美容効果があり、健康で若々しい身体の形成をサポートします。高麗人参茶は、高麗人参の成分を摂取するのに非常に適した方法といわれています。
高麗人参茶を毎日の習慣にして、健康や美容に役立ててみてはいかがでしょうか。