高麗人参の価格相場はどれくらい?
高麗人参は、古くから希少な薬草として珍重されてきました。現在では昔ほどの希少性はなくなりましたが、比較的高価な健康食品として知られています。
実際、高麗人参はどれくらいの価格で取引されているのでしょうか。
高麗人参は加工法や品質で価格が大きく異なる
現在では、ほかの健康食品とあまり変わらない価格の高麗人参製品が多く販売されています。その一方で、非常に高額な値段で取引されている高級品もあります。
高麗人参の価格を左右する要因には、「産地・加工法・栽培年数・高麗人参の形状・製品の種類」などがあります。
長い年数をかけて栽培された有名な産地の高麗人参は品質が高いとされ、とても高い値段で取引されています。その一方で、ブランドが確立されていない中国産などは、比較的安い値段で流通しています。
高麗人参の価格には、非常に大きな幅があります。
高麗人参の根の価格
高麗人参はさまざまな形態で流通しており、根の状態の高麗人参も販売されています。
水参
水参(すいじん)とは、加工されていない生の高麗人参のことです。高麗人参は韓国を中心に料理の食材として一般的に利用されており、料理には水参が主に使用されます。
日本でも通販などで水参が流通しています。
価格は100gあたり1,500円程度から販売されており、長く栽培された大きな根の場合、100gあたり3,000円以上するものもあります。
紅参・白参
生の高麗人参だけでなく、乾燥加工した高麗人参も販売されています。
皮付きのまま加熱処理した後乾燥させたものを「紅参(こうじん)」といい、皮を剥いたあとで乾燥加工したものを「白参(はくじん)」といいます。
高麗人参の有効成分は皮に多く含まれているため、紅参は効果の高い高級品とされています。
紅参の価格には幅がありますが、600gあたり10万円から20万円のものが多く販売されています。高級品はそれ以上の場合もあります。
白参の日本での流通量はあまり多くありません。価格は紅参よりも安めですが幅があり、100gあたり6,000円から15,000円程度のものが販売されています。
山参
山参とは、自然界で採取された高麗人参のことです。
乱獲によって山参は激減しており、とても希少です。本場の韓国でもめったに採取されることがなく、一本数百万円で取引された例もあります。
高麗人参を使った製品の価格
高麗人参は、粉末・エキス・サプリメントなどの方が、根の状態のものよりも安く販売されています。高麗人参の健康効果や美容効果が目的の場合は、サプリメントなどを利用するのがおすすめです。
高麗人参サプリメント
高麗人参を使ったサプリメントは多くの種類が販売されており、価格帯もさまざまです。
リピーターの多い人気のある商品には1日分の価格が100円未満のものが多数あり、手ごろな価格で購入できます。比較的高価なものでも、1日分の価格は数百円程度です。
エキスや粉末
高麗人参のエキスを濃縮したものや、乾燥高麗人参を粉末状にしたものも販売されています。
これらの製品は一見すると高額ですが、一日分の価格で計算すると、それほどでもない場合が多いです。例えば、ある高麗人参エキスは3万円弱の値段がしますが、摂取目安量で計算すると1日あたり300円程度です。
サプリメントなどの価格を考慮する場合は、摂取目安量から1日分の価格を計算してみるとよいでしょう。
なお、最高級の高麗人参エキスには、製品価格が20万円程度で、1日分の値段が数千円するものもあります。
お菓子などの食品
高麗人参を使ったお菓子や栄養ドリンクなどの食品も多く販売されています。これらは高麗人参を使っていない商品と同じくらいの安い値段で購入可能です。
こうした食品は、手軽に高麗人参の風味を体験するのに適しています。
安すぎる製品は避ける
高麗人参の価格には大きな幅がありますが、安すぎる製品の購入は避けるべきです。
高麗人参は通常4-6年間栽培されたものが収穫され、生産には非常に長い時間と手間がかかります。品質の確かな高麗人参は、どうしても値段が高めになります。
残念ながら高麗人参の偽物や粗悪品も流通しており、価格の安すぎる製品は粗悪品のリスクが高いです。
高麗人参を購入する際には、なるべく信頼のおけるメーカーや業者を利用し、安すぎる製品の購入は避けるようにしましょう。
まとめ
高麗人参の価格は、産地・加工法・栽培年数などによって決まり、価格には大きな幅があります。高麗人参を健康目的や美容目的で利用するなら、サプリメントなどの健康食品が比較的安価です。
高麗人参は、長く続けて健康や美容に役立てるものです。高麗人参の価格を比較する場合は、1日分の値段を計算してみるとよいでしょう。