心因性めまいの予防・改善に役立つ高麗人参

耳や脳などに異常がない状態でも、めまいが起こる場合があります。心因性めまいはそうしためまい症状のひとつで、うつ病や精神不安などが原因で起こります。
高麗人参は、古くから精神を安定させる薬草として利用されており、心因性めまいの予防・改善にとても効果的です。

心因性めまいは心の疾患が原因

心因性めまいとは、その名の通り、心が原因で発症するめまい症状です。めまいの原因としては耳や脳の障害が知られていますが、そうした異常がない場合でもめまいが起こります。
心因性めまいは決して珍しいものではなく、めまいで医療機関を受診する患者の3分の1が心因性めまいであるともいわれています。

・心因性めまいを引き起こす疾患
心因性めまいの代表例が、うつ病によるめまいです。フワフワしためまいやふらつきの症状とともに、全身の倦怠感や意欲の低下、不眠などの症状が起こります。
また、パニック障害や過呼吸などの不安障害でも、身体が浮くようなめまいが起こります。こうした不安障害は、動悸・発汗・吐き気などの症状を伴います。

なお、こうした純粋な心の疾患だけで発生するめまいだけでなく、うつ病などの心の疾患がメニエール病などの身体的疾患を原因としためまい症状を悪化させているケースも、心因性めまいに含まれる場合があります。

・心因性めまいの改善方法
心因性めまいを防ぐには、心身をなるべくリラックスさせて、めまいの原因である心の疾患や緊張を改善することが必要です。また、心因性めまいは自律神経の乱れを伴う場合が多く、自律神経のバランスを整えることも重要です。規則正しい生活や適度な運動、ストレスの軽減、十分な睡眠などが症状の改善に役立ちます。

心因性めまいの予防・改善に役立つ高麗人参の効果

古くから精神の安定に効果的な薬草として利用されてきた高麗人参には、心因性めまいの予防・改善に役立つ効果があります。

神経伝達物質の生成を促進する

うつ病などの心の疾患の原因は明確には特定されていませんが、脳や神経で働く神経伝達物質の不足や機能の低下が深く関係していることが分かっています。このため、神経伝達物質の量を調節する治療法が一般的に行われています。

・神経伝達物質の生成を促進する成分が豊富
高麗人参には、神経伝達物質の生成を促進する成分が数多く含まれています。
ビタミンB群に分類されるビタミンB6・ナイアシン・葉酸は、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の生成に欠かせません。また、ミネラルの鉄も神経伝達物質の生成に不可欠です。
さらに、神経伝達物質はアミノ酸を材料として生成されます。高麗人参にはドーパミンやアドレナリンなどの材料になるチロシンや、セロトニンの生成を促進する作用のあるグリシンなどの数多くのアミノ酸が含まれています。

・神経の働きを助ける成分も含まれている
高麗人参には、神経伝達物質の働きを補助する成分も含まれています。
ビタミンB1には中枢神経と末梢神経の機能を正常に保つ作用があります。また、ビタミンB12には神経の損傷を修復する作用があります。
カルシウムとマグネシウムには、神経の過度な興奮を抑えて神経の働きを正常に保つ作用があり、セロトニンなどの神経伝達物質の機能を補助します。さらに、カリウムも神経の情報伝達に欠かせません。

これらの成分は、神経の正常な機能や精神の安定に不可欠です。不足すると、精神不安や抑うつ感などの心の不調が起こることが知られています。

・高麗人参は心因性のめまいを防ぐ
以上のように、高麗人参には神経伝達物質の生成を促進する効果や、神経伝達物質の機能を補助する効果があります。こうした効果は、うつ病などの心の疾患に対してとても効果的です。
高麗人参は、神経伝達物質の機能を高めることでうつ病などの心の疾患を防ぎ、心因性めまいの予防・改善に役立ちます。

ストレスを軽減する

ストレスはうつ病や不安障害の主要な原因であり、心因性めまいの発症リスクを高めます。心因性めまいの予防・改善には、ストレスの軽減がとても重要です。
高麗人参には、ストレスを軽減する高い効果があります。

・高麗人参はストレスを軽減する薬草
高麗人参は、古くから精神を安定させる薬草として珍重されてきました。約2000年前に記された中国最古の薬物書『神農本草経』には、高麗人参に「精神を安んじ、魂魄を定める」効果があると記載されています。

また、東洋医学における高麗人参の効果をまとめた「高麗人参七効説」においても、高麗人参に「養心安神（ようしんあんしん）」の効果があるとされています。養心安神とは、神経の働きを助けてストレスを軽減する効果のことです。

さらに、高麗人参は代表的なアダプトゲンとして知られています。アダプトゲンとは、心身のストレスを軽減して、標準値から外れた身体の機能を正常な状態に修正する効果のある薬草のことです。
高麗人参は、ストレスを軽減する高い効果をもつ薬草として知られています。

・ストレス軽減効果が研究で確認されている
高麗人参のストレス軽減効果は、研究でも確認されています。
高麗人参にストレスに対する抵抗力を高める効果があるとする研究報告が、ブルガリアとロシアの研究機関によって行われています。
また、ストレスに反応して分泌されるホルモンの量を測定する実験が行われ、高麗人参に精神的ストレスからの回復を早める効果があることが、民間企業による臨床研究で報告されています。

このように、高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があります。高麗人参はストレスを軽減して、心因性のめまいの予防・改善に役立ちます。

睡眠を改善する

うつ病などの心の疾患の予防・改善には、睡眠がとても重要です。睡眠不足は、自律神経の交感神経を刺激して心身の緊張を悪化させます。
また、うつ病の代表的な症状のひとつに不眠があります。睡眠不足はそれ自体が大きなストレスとなり、うつ病をさらに悪化させる悪循環が起こります。
高麗人参には、睡眠の質を高めて不眠を改善する効果があります。

・高麗人参には安眠効果のある成分が含まれている
高麗人参には、アミノ酸のグリシンとセリンが含まれています。これらのアミノ酸には安眠効果があり、これらを就寝前に摂取させたところ、寝つきや睡眠の満足度などの睡眠の質が大きく改善したとの複数の実験報告があります。
また、ビタミンB12には睡眠のリズムを整える作用があり、ビタミンB12の摂取によって睡眠障害が改善されたとする実験報告があります。

高麗人参はこうした安眠効果のある成分を身体に補い、睡眠の質を高めます。

・高麗人参はストレスを軽減して睡眠の質を高める
ストレスを感じると、副腎皮質ホルモンが大量に分泌されます。こうしたホルモンはストレスに対抗するために必要ですが、その一方で睡眠を阻害する作用があります。このため、ストレスは睡眠の質を低下させます。
高麗人参にはストレスを軽減する高い効果があり、身体が必要とする副腎皮質ホルモンの量を減少させます。高麗人参は睡眠を阻害するホルモンの分泌を抑制することで、睡眠の質を高めます。

・睡眠を改善する効果が実験でも確認されている
睡眠の質を高める高麗人参の効果は、実験でも確認されています。
高麗人参由来の成分を7日間摂取させたところ、摂取していないグループに比べて総睡眠時間が増加し、睡眠の途中で起きる回数の減少や睡眠効率の向上もみられ、睡眠が大きく改善されたとする実験報告があります。

このように、高麗人参には睡眠を改善する効果があります。高麗人参は睡眠の質を高めて心の疾患を防ぎ、心因性めまいの予防・改善に役立ちます。

自律神経の乱れを防ぐ

自律神経は、内臓の機能や血圧、ホルモンの分泌などの身体の機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。
心因性のめまいを引き起こす心の疾患には、自律神経の乱れが深く関係しています。また、自律神経の乱れ自体も、めまいを引き起こす原因になります。

高麗人参には自律神経のバランスを正常化する効果や、自律神経の乱れを防ぐ効果があり、心因性のめまいや自律神経の乱れによるめまいの予防・改善に役立ちます。

＞＞自律神経の乱れを原因とするめまいについてはこちら

まとめ

めまいは耳や脳の障害だけでなく、心の疾患が原因でも起こります。高麗人参には、うつ病などの心の疾患の改善に重要な神経伝達物質の生成を促進する効果や、ストレス軽減効果、睡眠を改善する効果などがあり、心因性めまいの予防・改善にとても効果的です。
心の疾患によるめまいを防ぐために、高麗人参を日々の生活に取り入れてみることをお勧めします。

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